無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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110話

 

「…で、どうだった?」

 

 生徒会室に戻ってきて、ルナからそう話してくる。

 

「まあ、割と好意的だったかな。

 

 少なくともどっちかは来てくれるんじゃねえのか?」

 

 俺はルナにそう返していく。

 

「まあ、最悪私たち2人のまま行く可能性もある。

 

 今はギリギリ回せる量ではあるからね」

 

「…ホント、ギリギリだけどな。

 

 これ持ってくぞ」

 

 俺はそう言ってルナの前に置かれている書類の一部を持っていく。

 

 …生徒会に入ったときは、あまりこういう仕事はできていなかったが、今では順調にこなすことができるようになった。

 

 できるようになってほんとによかった。

 

 そう思いつつ、書類をこなしていくと、生徒会室の扉がノックされる音がした。

 

「…入っていいぞ」

 

 俺がそう答えると、生徒会室の扉が開く音がした。

 

「…失礼します」

 

 そう頭を下げて丁寧に入ってきたのはエアグルーヴだった。

 

「エアグルーヴ、来てくれたか」

 

「…エアグルーヴか。いい人材だな」

 

 ルナはエアグルーヴを見てそう話す。

 

「…お久しぶりです、シンボリルドルフ会長。

 

 こう顔を合わせたのはこの前の生徒会長選挙以来ですよね?」

 

「そうだな。あの時も話したと思うが、いい勝負だったよ」

 

 そうエアグルーヴとルナが話していく中、粗野に生徒会室の扉が開かれる。

 

「…邪魔するぞ」

 

 ナリタブライアンである。

 

「ブライアン、来てくれたのか」

 

「…興味がないといえば、嘘にはなる。

 

 姉貴にも相談して、やってみることにした」

 

 …とりあえず、本人たちの意向は大丈夫みたいだ。

 

「そういうわけだ。

 

 エアグルーヴ。

 

 ナリタブライアン。

 

 2人とも、実績的には充分だ。

 

 そして、この2人なら俺たちにも臆することなく話してくれる。

 

 …あとはお前が決めるだけだ。

 

 ルドルフ?」

 

 俺は2人の頭の上にそれぞれ手を置き、ルナに話していく。

 

 ルナは少し黙ったあと、改めて話してくる。

 

「確かに、君たちなら心配はいらないな。

 

 一人は先日、生徒会選挙でしのぎを削りあったトリプルティアラを狙うことができるエアグルーヴ。

 

 そしてもう一人は私以来のクラシック三冠を達成したナリタブライアン。

 

 私の理想に、少しは近づけるかもしれない」

 

 そう話した後、ルナは改めて2人に向けて話していく。

 

「…エアグルーヴ。

 

 …ナリタブライアン。

 

 君たちがよければだが、生徒会執行部の一員として働いてもらえないだろうか?

 

 無論、慣れるまでのサポートは私とハンターがしっかりさせてもらうよ」

 

 ルナがそう話すと、エアグルーヴは返していく。

 

「…こちらこそお願いします。

 

 会長の理想は、横で聞いていても納得ができるものでした。

 

 それをサポートすることができるのなら喜んでお受けしますよ」

 

 ブライアンもそれに続けていく。

 

「…正直、アンタの理想論はどんなもんかはわからん。

 

 だが、ここに入れば私がさらに成長することができると思えた。

 

 これから頼む」

 

 

 

 …新体制、これでスタートできるな。

 

「ああ。二人ともありがとう。

 

 これから頼んだよ、エアグルーヴ、ブライアン」

 

 ルナは2人に対して、そう話していく。

 

「分かりました…、それでですが」

 

 エアグルーヴはルナの話が終わると、改めて話してくる。

 

「…そこにある書類の山、お2人でやられているのですか?」

 

 その言葉に俺が返していく。

 

「ま、そうだな。

 

 いつもに比べたら少ないほうではあると思うけど」

 

 俺の言葉を受けて、エアグルーヴは「え?」という顔を見せる。

 

「…失礼ですが、いつも終わっているのは何時ごろで…?」

 

 この言葉に答えたのはルナだ。

 

「一応、寮の門限までには終わるようにしているけど、たまに超えることもあるかな。

 

 この量なら夕食までには終わるだろうか」

 

「いつもよりは早いな。

 

 さっさと終わらせようぜ」

 

「もちろんだ、ハンター。

 

 …2人にはまた正式に執行部入りを全生徒に報告した後、軽い仕事から割り振らせてもらうよ。

 

 今日は解散とさせてもらう。

 

 帰ってもらって構わないよ」

 

 そうルナが2人に向けて話していくと、ブライアンは「分かった」と言って帰ろうとする。

 

 …だが、もう一人は何か言いたげであり、「ちょっと待て」とつぶやき、ブライアンの肩をつかんでいた。

 

「…お2人とも、お休みになったのは…?」

 

「うーん、いつだっけ?

 

 ま、今こう元気にやっているから大丈夫だろ」

 

「そうだな。そのうち休みはとるから大丈夫だよ」

 

 俺とルナがそう返すとエアグルーヴは『ダァンッ!』とルナの机をたたく。

 

「今日から手伝わさせてもらいます!

 

 …ブライアン、やるぞ」

 

「…仕方ないな」

 

 そう言ってエアグルーヴとブライアンはそれぞれ何枚かの書類をとっていく。

 

「お2人とも、明日は強制的に休んでもらいます。

 

 いいですね!?」

 

 エアグルーヴは俺たちに向けてそう話してきた。

 

 俺とルナはその姿にあっけにとられることしかできなかった。

 

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