「…じゃ、導入で決定ってことで。
ハンターさん、そっちの調整は任せますがいいですね?」
「もちろんだよ。
適宜連絡させてもらう予定ではあるから、いつでも言ってきてくれ。
生徒会としても、できる限り協力させてもらうからよ」
「ありがとうございます、くれぐれも無理しないでくださいね?」
「ああ、わかってるさ」
俺はそう言って委員会の部屋の扉を開けて外に出る。
最終的に、自由時間の後にDJタイム導入という結論に至った。
そして、その運営については俺が全体的に指揮を執るということになった。
理由としては、実行委員会からは人を出しにくいとのこと。今の状態だと現状維持が精いっぱいらしい。
まあ、その時に余裕があれば、人を出せるようにするとは言っていたが…。
正直、無理はしてほしくない。
『DJタイムを導入するから…』ということで今までの運営が立ちいかなくなるなら本末転倒だ。
そう思いつつ、俺はルナに連絡する。
「…ルナ、今って大丈夫か?」
『ハンターか、どうなったんだ?』
「導入で決定。
あとは俺がいろいろと調整するってことで結論づいた。
実行委員会側から周知するとは言ってたけど、生徒会側からもやるのってできるか?」
『ああ、大丈夫だ。
それぐらいなら問題はないはずだよ』
「それなら良かった。
この後、生徒会室に戻っていろいろ調整させてもらうから準備しておいてくれ」
『分かった、待っているぞ』
俺はそう言って電話を切る。
俺はそのまま生徒会室への道を歩いて行った。
◇ ◇ ◇
次の日の昼休み。
俺は生徒会室で放送器具の準備をしていた。
「…とりあえずはこれで行くぞ。
三人とも、問題ないな」
俺がそう聞くと、生徒会の三人はそれぞれに「大丈夫」という表情を見せる。
エアグルーヴとブライアンにも内容を見せたが「問題ない」と言われた。
あとは周知させるだけだ。
俺はマイクの横に原稿を置き、深呼吸する。
さすがの俺も、この瞬間ばかりは緊張してしまう。
そして俺はマイクのスイッチを入れる。
それと同時に、放送を告げるチャイムが全校中に響き渡る。
「…食事中失礼するよ。
生徒会副会長、シンボリハンターだ。
今日は俺から、近づいてきているリーニュ・ドロワットについての連絡をさせてもらう。
今回、目安箱の投書の中で『ドレスやダンスには相応しくないけど、大好きな仲間たちと思い出を残すきっかけが欲しい』というものがあった。
それを受けて今回、先ほどの投書の中に書かれていたDJタイムを、ドロワの最後に組み込むことを決定した。
ちなみにだが、このDJタイム実施については全体的に俺が指揮を執らせてもらう。
そこでだが、生徒の中からこのDJタイムに出演してくれるウマ娘を募集する。
もちろん当日まで応募は受け付けているが、興味があるやつはできる限り早く俺に連絡してくれるとありがたいよ。
それと、正直なところを言って俺はこのDJタイムについてそこまで知識はねえ。
とりあえず俺と実行委員会でまとめた初期案を張り出しておくが、何か改善点があれば俺に直接伝えるか、目安箱へ意見を入れてくれると嬉しいよ
。
基本的に俺は生徒会室にいるから、生徒会室に来てくれればありがたいかな。
…以上だ。応募を待っているぞ」
俺はそう言い切って放送を切った。