無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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114話

 

 周知の放送をした日の放課後。

 

 俺は校内を巡回していた。

 

 新たに物事を始めたとはいえ、今までの仕事が減るわけではない。

 

 ルナから「少し減らそうか?」と言われたが断っておいた。

 

「ハンターさーん!」

 

 そんな中、走りながら俺に大きな声をかけてくるウマ娘とそれについてくるウマ娘が一人。

 

「…ハンターさん、ちょっと話聞いてもらってもいいですか?」

 

「…ヘリオスとパーマーか。

 

 どうした?」

 

 声をかけてきたのはマイルを主戦場とするウマ娘、ダイタクヘリオス。

 

 ついてきたのは長距離を主戦場とするメジロパーマーである。

 

 この2人の特徴としては…とにかく逃げる。

 

 スタミナとか相手との距離感とか、そういうのを全く気にせずにとにかく逃げるため、無理矢理ついていこうとすれば自身のペース配分がバグる。

 

 …一度、レース運びを見せてもらったのが…、ある意味凄い。

 

 まあそんな二人だが、よく一緒にいることが多い。

 

 いろいろと波長が合うのだろう。

 

 そんなヘリオスに答えると、ヘリオスは俺に向けて両手を合わせてくる。

 

「…おなシャス!

 

 ウチにDJ、やらせてもらえないですか!?」

 

 …え?

 

「…いや、いいけどよ。

 

 ヘリオスは割とそういう系の経験ある感じか?」

 

 俺がそう話すとヘリオスは「まーね」と返してくる。

 

「DJタイムってよくライブハウスでやってるあれっしょ?

 

 なら、何回か経験あるし、伝えられるかなーって。

 

 出る人の調整とかそういうことはハンターさんに任せますけど、それ以外の演者とかならウチにもやれると思うんで!

 

 頼んます!」

 

 ヘリオスはそう言って改めて頭を下げる。

 

「ハンターさん、私もお手伝いします。

 

 さすがに一人で全部やるっていうのは厳しいと思うんで。

 

 ヘリオスに「行くしかないっしょ!」って言われて付いてきましたけど、やりたいなとは思ったんで。

 

 お願いします!」

 

 パーマーもヘリオスに倣うように頭を下げる。

 

 …というか、来てくれるやついてくれたか。

 

 確かに一人でいろいろとやるのは改めて考えるときつい。

 

 我ながら全く予定考えれてなかったな…。

 

「…ああ。ありがとなお前ら。

 

 こちらこそ頼むよ。

 

 正直、俺にそこまで知識はねえ。

 

 ドロワをさらに盛り上げるために、投書の案を採用しただけだからな。

 

 素人にしちゃ知ってる方だとは思うけど、お前らの方が知ってることが多いと思う。

 

 …ちょっとこれから忙しくなるけど、大丈夫だな?」

 

「もっちろん!」

 

「大丈夫ですよ」

 

 ヘリオスとパーマーは俺の言葉にそう返してくる。

 

「それじゃ、これからよろしく頼むよ。

 

 2人とも」

 

 そう言いながら二人の頭をポンポンとたたくと二人は喜ぶ。

 

「わーっ!?

 

 パマちんこれってあれだよね、『頭ポンポン』だよね!?

 

 初めてされたんだけど、すっげーうれしい!」

 

「うん、多分そうだよ!私もはじめて!」

 

 そう狂喜乱舞している中、俺は改めて書類を見渡していく。

 

「…とりあえず、一応空き教室借りれたから。

 

 そこでいろいろ話し合おうか。

 

 ついて来いよ」

 

 俺はそう言ってヘリオスとパーマーを連れて校舎へと向かっていく。

 

「そういやなんですけど、ハンターさんってこの曲知ってます?」

 

 歩きながらパーマーはそう話してある曲を聞かせてくる。

 

「…ああ。この曲ならわかるよ。

 

 なにかあったか?」

 

 俺がそう聞くと、ヘリオスが答えてくれる。

 

「実は、DJタイムでハンターさんにこの曲のラップパートやってもらおっかなって思ってて。

 

 ハンターさんならこれぐらい余裕でできるっしょ?」

 

 そんなヘリオスの言葉に「さすがに余裕とは言えねえな」と苦笑いしながらも続けていく。

 

「まあ、練習すれば行ける曲だとは思うから、大丈夫だと思うよ。

 

 お前らに手伝ってもらうってのもあるし、それぐらいなら喜んでやらせてもらうよ」

 

 俺がそう言うとヘリオスは「あざます!」と返してきた。

 

 …まああれぐらいなら練習すればなんとかなるはずだ。

 

 俺もステージに立つことになるが、こういうのは主宰が前に立って行わないと始まらねえ。

 

 俺が出るとなれば、少しでも人は増えるはずだ。

 

 そう思いながら、俺は委員会室となった空き教室へと歩いて行った。

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