無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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118話

 

「…ああ、ちょっと時間伸びる感じになるんだけど…。

 

 …りょーかい、ありがとな」

 

「…分かった、こっちで調整する。

 

 それでそっちは余裕あるか?」

 

 フジとスカイ、シャカールと別れた後、俺は教室でてきぱきと書類、電話を捌いていく。

 

「あのー、パマちん…?」

 

「うん、多分思ってること同じだと思う…」

 

 パマヘリの二人はそう話して一瞬黙った後、

 

「…ハンターさんの腕が4本に見えてるんだけど…。

 

 あれマ?」

 

「うん、マジマジ」

 

 電話がひと段落した後、俺はヘリオスとパーマーを呼び寄せる。

 

「…ヘリオス!

 

 こいつにもうちょい曲短く調整できるかどうか確認してきてくれ。

 

 できないならこっち側でもう一回調整するから、できる限りなる速で頼む!」

 

「お、おけ!」

 

「パーマーはこっち!

 

 実行委員会のところへこの書類持って行ってくれ。

 

 今から持っていくって伝えておいたから、多分教室内にいると思う!」

 

「りょ、了解です!」

 

 そう言ってヘリオスとパーマーを外に出させる。

 

 ドロワの日までは刻一刻と近づいてきている。

 

 あれから実行委員長とも話し合い、大体の時間が決まった。

 

 あとは最後の調整をするところである。

 

 …そしてだ。

 

「…ルナ。

 

 今、大丈夫か?」

 

『ああ、ちょうどひと段落ついたところだが…、どうしたんだ?』

 

「なら、シリウスの奴に協力を頼んでもらえないか?

 

 あいつの人脈をさらに使うことができれば、さらにドロワは盛り上がるはずだ」

 

『私でいいのか?

 

 シリウスに協力を頼むなら、お前が行った方が…』

 

 俺はそんなルナの心配を「大丈夫だ」と返していく。

 

「今回ばかりはお前が行った方がいいと思うんだ。

 

 俺の勘でしかないけどよ。

 

 …でも、あいつは引っ張られることを嫌ってるけど、真っ向勝負なら喜んで向かってくるはずだ。

 

 会長シンボリルドルフじゃなくて、幼馴染のルナとして話してこい。

 

 お前との勝負なら、あいつは必ず乗ってくる。

 

 お前ら2人の関係を横でずっと見てきた俺の言葉を信じろ、ルナ」

 

 俺がそうルナに話すと、ルナは少し黙った後、改めて電話越しに話してくる。

 

『…分かった。

 

 気分転換もかねて、シリウスと話してくることにしよう」

 

 そう話した後、ルナは「それと、だ」と続けてくる。

 

『私が言えたことではないが、お前は無理をし過ぎることが多い。

 

 くれぐれも、倒れる前に休息を挟んで英気を養っておいてくれ。

 

 ドロワ本番で、主催本人がいないというのは避けなければいけない事態だからな』

 

「ああ、わかっているよ。

 

 この書類の山終わらせたら一回外出るつもりだからよ。

 

 お前こそ、無理し過ぎないようにな」

 

 俺はルナの言葉にそう返して、電話を切る。

 

 こうなれば後は大丈夫だ。

 

 心配はもういらないだろう。

 

 俺は改めて書類の山に向かっていくと、教室のドアが叩かれる音がした。

 

「…入ってきてくれ」

 

 そう俺が返すと、2人のウマ娘が入ってくる。

 

「…邪魔するぜ」

 

「やっほー、ハンターさん」

 

 入ってきたのはシャカールとファインモーション。

 

 ファインはアイルランドから来た正真正銘のお姫様だ。

 

 こいつに関しては、それとなくできる限りの配慮をさせてもらっている。

 

 さすがの俺も、変なことをして国際問題にはしたくはない。

 

 …そして、数少ないシャカールにおびえることなく話すことができるウマ娘だ。

 

「フジとスカイの調子はどうだ?」

 

「今のところは大丈夫そうだよ。

 

 違和感なく踊れてるみたい。

 

 本番も大丈夫なんじゃないかな」

 

「…音源も心配いらねえ。

 

 あれだけあれば、後はもうこっちで軽く調整するだけだ」

 

 ファインとシャカールは俺に向けてそう話してくる。

 

「…にしても、ファイン。

 

 提案した俺が言うのもなんだが、引き受けてくれてありがとう。

 

 感謝させてもらうよ」

 

「大丈夫だよ、ハンターさん。

 

 ハンターさんにはこれまでずっとお世話になってきてるしね。

 

 それの引き換えってわけじゃないけど、ハンターさんおすすめの激辛ラーメン、連れて行ってね?」

 

「そんなことで良いなら何か所でも連れて行ってやるよ。

 

 激辛好きな面々で厳選したところから、珠玉の一杯御馳走してやるさ。

 

 相当辛いけど、大丈夫か?」

 

「もっちろんだよ!」

 

 俺はファインとそう言葉を交わしていく。

 

「シャカール、忙しくさせてしまってすまないな。

 

 あともうちょい、頑張ってくれるか?」

 

「ああ、これぐらいなら心配はいらねえ。

 

 カマす準備は万全だ」

 

 シャカールは俺にそう返してきてくれた。

 

 そうシャカファイの2人と話していると、俺のスマートフォンに2つの通知が入った。

 

 パマヘリコンビからである。

 

「…よし、これで…!」

 

 俺は最後の書類に、記入して、認証印を押す。

 

「…とりあえず、今日の分終了っと!」

 

 俺はそう言って、大きく息をつく。

 

「お疲れさま、ハンターさん。

 

 このあと何かあるの?」

 

 ファインの言葉に俺は「ああ」と首を縦に振る。

 

「テイオーとマックイーンにペアダンスを見てくれって頼まれててな。

 

 このあと、ちょっと見てくる予定なんだ。

 

 ルドルフにリードされてた俺が話せることなんて、少ないと思うけどな」

 

 俺はそう返して、椅子から立ち上がった。

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