無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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130話

 

 …俺はスピードを落としてスタンドの前へと向かっていく。

 

 

 

「シャー、オラァ!!」

 

 

 

 そして俺は膝立ちになって思いっきり高らかに叫ぶ。

 

 …復活、そして旅立ちを告げる咆哮である。

 

 立ち上がり、もう一度右手を高く突き上げ、観客からの声にこたえた後俺はトレーナーの元へと向かう。

 

「ふうっ」

 

 トレーナーの前に行った後、俺は大きく息を吐く。

 

「よくやった、ハンター。

 

 怪我した個所はどうだ?」

 

「とりあえずは大丈夫そうっすね。

 

 痛みもあまり感じないので。

 

 これなら全力で凱旋門行けると思います」

 

 俺がそう答えると、トレーナーは安心した表情で返してくる。

 

「その言葉が聞けてなによりだな。

 

 こっからは正直俺ができることはねえ。

 

 向こうでの練習も今最終調整の段階に入ってる。

 

 お前もしっかり準備していってくれ」

 

 俺はそんなトレーナーの言葉に「了解しました」と返答した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …ヨーロッパへの旅立ちの日、空港にて。

 

「…ついにこの日が来たな」

 

 ルナがそう俺に話してくる。

 

「ああ。こっちはお前に任せたよ。

 

 俺が言えたことじゃないが、無理し過ぎるなよ」

 

「ああ、もちろんだとも」

 

 ルナは俺にそう返してくる。

 

「そういや、この前実家帰った時に聞いたんだけどよ。

 

 シリウスもフランスに行ってるって本当か?」

 

 シリウスシンボリ。俺やルナと同じシンボリ家のウマ娘で俺たちの幼馴染だ。

 

 その性格は若干アウトロー気味。

 

 俺もあいつに影響を受けたところがある。

 

 そんなシリウスについてルナは「ああ」と首を縦に振る。

 

「私たちとは違う道を行きたいといってダービーが終わった後、1人でフランスに向かったんだそうだ。

 

 …ハンター、機会があればシリウスの様子も見てきてくれ」

 

「りょーかい。そうさせてもらうよ」

 

 俺がそう答えると、ルナは改めて話してくる。

 

「ハンター。分かっているとは思うが、お前は日本の代表として向こうにいくんだ。

 

 日本のウマ娘の力をしっかり見せつけてきてくれ」

 

「言われなくても分かってるよ。

 

 俺が下手な走りしてしまえば、海外のウマ娘たちから日本のウマ娘全体が舐められちまうからな」

 

「それとだ。

 

 凱旋門賞は日本のウマ娘が獲得することが出来ていないタイトルの一つだ。

 

 …だが、日本のウマ娘で初めてジャパンカップを獲得したお前ならできると信じている。

 

 

 

 勝ってこい。日本でその時を楽しみに待っているよ」

 

 ルナは真剣な目で俺に話してくる。

 

「ああ。待っておいてくれ。

 

 必ず凱旋門賞のトロフィー、持って帰ってくるからよ」

 

 俺はルナにそう返した。

 

 そんな中、俺が乗る便の搭乗案内が聞こえてきた。

 

「…それじゃ、行ってくるよ。

 

 お互い頑張ろうぜ?」

 

「ああ、行ってこい」

 

 俺はルナとそう固い握手を交わして、搭乗口へと向かっていった。





 とりあえず、これでハンターのシニア期春~夏の過去回は終了です。

 この後についてですが…。


 
 正直なところまだ何も決まってません。



 L’Arc編やメインストーリー編などなど、構想はありますが…。

 少なくとも来週中には更新する予定ですのでそれまでお待ちください。
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