「遅いよ、ハンター!おいてくよー!」
「まあそうせかすなっての…」
現在、俺はテイオーを連れてカラオケボックスに向かっている。
沖野さんもスピカでのミーティング終了次第メンバーを連れてくるらしい。
…というか俺は行くつもりじゃなかったのだが、ルナに、
「…一度お前もテイオーに見てもらって来い」
と言われたため仕方なくである。テイオーの保護者的な側面もあるが。
…久しぶりに共通曲踊って見たらガッタガタだったのが理由だろうな、うん。
◇ ◇ ◇
「んーだからここはもっとこうして…。
…ホントにハンターっていつもつかってる奴以外ダメなんだね。
教材で見た通り!」
「うっせーよテイオー。っていうかダメだからアレにしてるってのもあるし、どーも踊れねーんだよなー。…こうして、こうか?」
「あ、そうそう!」
テイオーとのマンツーマンのレッスンを受けながら、俺達は他のスピカの面子が到着するのを待っていた。
そしてしばらくしていると。
「あれ、ハンターさんと…、テイオー?」
…スピカの面子が来たみたいだった。
驚くメンバーをよそに沖野さんが部屋の中に入ってくる。
「俺とハンターが呼んだ。歌とダンスの先生だ。お前らもテイオーステップ、噂には聞いてるだろ」
テイオーは「イエーイ♪」と言いながらピースサインをする。
「こいつの走りに惚れてスカウトしたんだけど、いっこうにチーム決めないんだよ。でも、ハンターが頼んでくれてな、先生役ならってことになったそうだ」
「俺は共通曲踊れないからな。ルドルフに何とかしろって言われて、エアグルーヴやブライアンに頼もうかと思ったんだが案の定断られてな。
そんときに丁度テイオーが来てくれたから流れで俺が頼んだ」
「スピカに歌とダンスを教えるのは会長命令でもあるしねー」
テイオーの言葉にスピカメンバーは「「会長の…?」」と首をかしげる。
「『ウイニングライブをおろそかにするものは学園の恥』だとよ。いやー付き合いが長い俺でもあの時のルドルフの表情は怖かったな…」
俺はそう苦笑いしながら話していく。
「でも安心して!ボクがみっちり、スパルタで教えてあげる!」
そうしてテイオーのダンスレッスンが始まった。
ほとんど手つかずだったスぺには基本のステップ、スカーレットは振り付け、ウオッカにはリズム感覚を教えていった。
…ゴルシ?なんか座禅してたよ、…やっぱり分からねえ。
ちなみに踊れるスズカはソファに座りながらタンバリンを叩いていた。
しばらくやった後、スカーレットとウオッカが座っていた俺に話しかけてきた。
「そういえばハンターさんはやらないんですか?」
「俺は共通が踊れないだけで専用はやれるからな。お前らが来る前に一通りテイオーに確認してもらってたし」
「あ、俺ハンターさんのダンス見たいです。カサマツ時代のやつとか!」
俺は時計を確認する。…まあずっと教えてるテイオーの休憩がてらにもいいだろう。
「…まあ、久しぶりにやってやるか。…テイオー。ちょっとお前休んでろ。俺が踊るから」
「あ、そうなの?…そういえばボク生でハンターのダンス見るの初めてだなー。教材のハンターしか見たことないけどちゃんと踊れるの?」
「アレは黒歴史だっての…、良いから見てな」
俺はカラオケ機器を操作してある曲を入れる。
「…これはカサマツで一回やったかな。地方時代の奴はこれ含めて4つあるんだけどそのうちの2つが今も使ってる奴な。これともう一つは1回しか踊ったことねえ」
そう話しているうちにイントロが流れてきた。
「あれ、なんか曲の雰囲気が今までと…」
スぺがそう感じるのも無理はないだろうな。
Special record!とは全くといっていいほど曲違うし。
「じゃ、行くぜ!」
俺がはそう言って決めポーズをしながら歌い始める!
『スタンドアップ! モンスター 頂上へ
道なき道を 切り開く時
スタンドアップ! ファイター とんがって
going on, moving on
戦いの歌 未知の世界へ
タマシイレボリューション
ひっさびさに楽しませてもらいますか、タマシイレボリューション!