…俺がそう待たないうちに、スペシャルウィークはホームから改札へとやって来た。
…やって来たのだが。
「夢のゲート開いて~♪…べふっ!?」
…見事に自動改札に引っかかっていた。あそこまで綺麗に引っかかるか普通。
まあ経歴見た限りでも、地元が結構な田舎でそこから出たことないみたいだからなー。そりゃ戸惑うか。
…その後、切符をICカードの所にタッチしてたのは言うまでもない。
◇ ◇ ◇
駅員さんに色々教えてもらったお礼を言ってスペシャルウィークはこっちに向かってきた。
じゃ、行くか。
「…君がスペシャルウィークだね?」
「わー、本物のウマ娘だー、…あ、ハイ!スペシャルウィークです!」
スペシャルウィーク…、長いからスぺでいいか。
俺をまじまじと見て、その後に元気よく返事をした。
そういや、お母さんは小さい頃に亡くなって、周りにウマ娘がいなかったみたいだしな。
「俺はトレセン学園生徒会副会長のシンボリハンター。
学園代表としてお前を歓迎する、よろしくな」
俺が出した右手をスぺは両手でつかんでくる。
「よ、よろしくお願いします!」
俺は「じゃ、挨拶はこれ位にして」と前置きする。
「本当ならこのまま寮に連れて行こうかな…、って思ったんだけど。
…スぺ、お前トゥインクルシリーズの
「え、見れるんですか!?」
スぺは俺の言葉に勢いよく喰い付いてきた。…まあ喰い付かない方がおかしいか。
「ああ。今日はちょうど
スぺはその言葉に元気よく返してきた。
「ぜ、ぜひお願いします!」
そうとなれば連れて行くとしますか。
俺はスぺについて来るように指示して駅の出口へ向かった。
◇ ◇ ◇
「わー、車がいっぱい走ってるー…、人もたくさん…」
「…北海道の田舎出身だったっけ?この辺りじゃこれが普通だ。いつか慣れる」
「へー…」
スぺの感想を聞きながら俺はある鍵を開ける。
「じゃ、荷物は後ろに乗せて助手席に座ってくれ」
「…え、コレ、ハンターさんの車なんですか!?」
俺はスぺに「そうだけど?」と返していく。
俺とスぺの前にあるのは黒いSUVと呼ばれる大きい車。…言うまでもなく俺の車だ。
「いや、あっちじゃ軽トラぐらいしか乗ったことなくて…。っていうかドアどこにあるんですか?」
「あー、それ上の方に、ホラここに」
「あ、ほんとだ、あった…」
そして俺はスぺを助手席に乗せてエンジンを付け、車を動かしていく。
「…なあスぺ、ちょっと聞きたいんだけど、お前なんでこの時期にトレセン学園に入ろうと思った?」
俺の疑問にスぺは答えてくれる。
「小さい頃から新聞とかでトゥインクルシリーズの記事を見てて、そしたらお母ちゃんが願書だしてくれてて…。
憧れの存在だったんで、入れて嬉しいです!」
「そうか。…だが、ウチは授業・トレーニング含めて全部厳しいぞ?レースも勿論だけどな」
「もちろん頑張ります!あの舞台に立つためにはここが一番ですから!」
スぺは鼻息荒く、そう返してくれた。
これなら潰される心配はなさそうかな、
俺はそう感じながら車を運転していった。
マルゼンスキーがスーパーカー乗り回してるなら、他のウマ娘でも乗ってるかもということで。
…ちなみに私自身は典型的なペーパードライバーです。
ちなみにモデルにしたのはトヨタのC-HR。
いつかあんな車に乗って見たいな…。
いつになるかはよくわからないけど。