無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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2話

 …俺がそう待たないうちに、スペシャルウィークはホームから改札へとやって来た。

 

 …やって来たのだが。

 

「夢のゲート開いて~♪…べふっ!?」

 

 …見事に自動改札に引っかかっていた。あそこまで綺麗に引っかかるか普通。

 

 まあ経歴見た限りでも、地元が結構な田舎でそこから出たことないみたいだからなー。そりゃ戸惑うか。

 

 …その後、切符をICカードの所にタッチしてたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 駅員さんに色々教えてもらったお礼を言ってスペシャルウィークはこっちに向かってきた。

 

 じゃ、行くか。

 

「…君がスペシャルウィークだね?」

 

「わー、本物のウマ娘だー、…あ、ハイ!スペシャルウィークです!」

 

 スペシャルウィーク…、長いからスぺでいいか。

 

 俺をまじまじと見て、その後に元気よく返事をした。

 

 そういや、お母さんは小さい頃に亡くなって、周りにウマ娘がいなかったみたいだしな。

 

「俺はトレセン学園生徒会副会長のシンボリハンター。

 

 学園代表としてお前を歓迎する、よろしくな」

 

 俺が出した右手をスぺは両手でつかんでくる。

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

 俺は「じゃ、挨拶はこれ位にして」と前置きする。

 

「本当ならこのまま寮に連れて行こうかな…、って思ったんだけど。

 

 …スぺ、お前トゥインクルシリーズの試合(レース)って見たいか?」

 

「え、見れるんですか!?」

 

 スぺは俺の言葉に勢いよく喰い付いてきた。…まあ喰い付かない方がおかしいか。

 

「ああ。今日はちょうど府中(東京)レース場でレースやっててな。お前が良ければなんだが、どうだ?」

 

 スぺはその言葉に元気よく返してきた。

 

「ぜ、ぜひお願いします!」

 

 そうとなれば連れて行くとしますか。

 

 俺はスぺについて来るように指示して駅の出口へ向かった。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「わー、車がいっぱい走ってるー…、人もたくさん…」

 

「…北海道の田舎出身だったっけ?この辺りじゃこれが普通だ。いつか慣れる」

 

「へー…」

 

 スぺの感想を聞きながら俺はある鍵を開ける。

 

「じゃ、荷物は後ろに乗せて助手席に座ってくれ」

 

「…え、コレ、ハンターさんの車なんですか!?」

 

 俺はスぺに「そうだけど?」と返していく。

 

 俺とスぺの前にあるのは黒いSUVと呼ばれる大きい車。…言うまでもなく俺の車だ。

 

「いや、あっちじゃ軽トラぐらいしか乗ったことなくて…。っていうかドアどこにあるんですか?」

 

「あー、それ上の方に、ホラここに」

 

「あ、ほんとだ、あった…」

 

 そして俺はスぺを助手席に乗せてエンジンを付け、車を動かしていく。

 

「…なあスぺ、ちょっと聞きたいんだけど、お前なんでこの時期にトレセン学園に入ろうと思った?」

 

 俺の疑問にスぺは答えてくれる。

 

「小さい頃から新聞とかでトゥインクルシリーズの記事を見てて、そしたらお母ちゃんが願書だしてくれてて…。

 

 憧れの存在だったんで、入れて嬉しいです!」

 

「そうか。…だが、ウチは授業・トレーニング含めて全部厳しいぞ?レースも勿論だけどな」

 

「もちろん頑張ります!あの舞台に立つためにはここが一番ですから!」

 

 スぺは鼻息荒く、そう返してくれた。

 

 これなら潰される心配はなさそうかな、

 

 俺はそう感じながら車を運転していった。

 




 マルゼンスキーがスーパーカー乗り回してるなら、他のウマ娘でも乗ってるかもということで。

 …ちなみに私自身は典型的なペーパードライバーです。


 
 ちなみにモデルにしたのはトヨタのC-HR。

 いつかあんな車に乗って見たいな…。

 いつになるかはよくわからないけど。
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