無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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ハンターのカサマツ時代編をかいてみました。合間合間に放り込んでいく予定です。…次は第5R編か、カサマツ編か、どっちにしようか…。


第?R 「ハンター、怪物と出会う」
29話


 ある日の昼。

 

 俺はオグリ達と共に昼食を取っていた。

 

「にしてもよく食うねオグリは…」

 

 相変わらずオグリの皿の上には大量のご飯が載せられていた。

 

 そんな中タマが俺に話しかけてくる。

 

「そういえばオグリって昔からこんなに食うとるんですか?」

 

「ああ。初めて会った時の衝撃は強烈だったよ」

 

 俺は無言で食べ続けるオグリを見ながらそう話す。

 

「そういえばハンターさんとオグリちゃんの出会いって聞いてなかったですね〜。一度聞いてみたいです〜」

 

 クリークがそう話してきた。…そういえば話してなかったか。

 

「あー…、じゃあ話させてもらうよ。

 

 俺とオグリの出会いの話」

 

 俺は昔を懐かしむように語り始めた。

 

 

 

 

 

 …カサマツトレセン学園、食堂。

 

「…次も絶対負けられねえ」

 

 俺はピリピリとした雰囲気を醸し出しながら昼食をとっていた。

 

 …ちなみにだがカウンター席に一人の状態。

 

 周りからは俺が出す空気を感じ取ったのか誰もいない。…まあ仕方ないだろうな。

 

 そんな中、俺の元へと近づいてくる人影が一つ。

 

「…すまない、隣いいだろうか?」

 

 …新入生だろうか、今まで見ない顔だった。

 

 というかそうじゃなかったら俺のことを知ってるから近づいてこないか。

 

「…別に構わないが?」

 

「…ありがとう」

 

 葦毛のウマ娘はそう言って隣に座る。

 

「…」

 

「…」

 

 …そしてしばしの沈黙が流れていく。

 

「…いや、飯多すぎじゃねえか?」

 

 俺は山のように積まれた昼食を見てそう呟く。

 

 …厨房の方を見てみると案の定、てんやわんやとなっている。

 

 いやここまで食うやつは流石に想定外だろうからな…。

 

「…そうだろうか?食べ放題だというから遠慮なく食べているのだが…」

 

「いや、食うことはウマ娘にとって必要なことだから問題はないんだけどよ」

 

 そう話しているときにある声が聞こえてきた。

 

「お、オグリちゃん!なんていう人と話してるの!?」

 

 そう叫んだのは栗毛の小柄なウマ娘。

 

「…ベルノか。いや、この人がここで食べていいって言うから…」

 

「相手が相手なの!なんであのシンボリハンターさんと食べてるの!?」

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 その後、栗毛のウマ娘に話を聞いたところ、とんでもないほど俺についての噂話に尾ひれがついてたので丁寧に訂正していった。

 

「さっきは失礼しました…、私は春から入学したベルノライト。…でこっちが」

 

「同じくオグリキャップだ。よろしく」

 

「シンボリハンターだ。ハンターでいいぞ」

 

 そう話していくとオグリがベルノに話していく。

 

「で、ベルノ。この人ってすごいのか?」

 

「いや、凄いも何もあのシンボリ家の出身でデビューから7連勝してるスーパーウマ娘だよ!?ここなら知らない人いないぐらい凄い人!」

 

 …うーん、オグリはなんというかマイペースと言うか。

 

 これベルノいなかったらオグリどうなってるんだろ。

 

「…でも、知られてないってことは俺もまだまだ実力が足りねえな。

 

 お前みたいなやつでも知ってもらえるように頑張るよ。

 

 …走ってたらどっかで会うかもな」

 

 俺はそう言いながら皿を片付けようと立ち上がる。

 

 …いや、まて。そういえばウチのトレーナーなんか言ってたな。

 

 

 

 

 

「…なー、ハンター。お前知り合いいねーのか?」

 

「…何言ってんすかジョーさん。この辺り出身でもないしあからさまに壁造ってる俺に知り合いなんていないっすよ」

 

 北原穣。俺のトレーナーだ。俺はジョーさんと呼んでいる。

 

 俺の走りを見てスカウトしようとするトレーナーは多かった。

 

 …だが、俺が「いずれ中央に行きたい」と話すとその輪は一気に崩れていった。そんな中、残ってくれたのがジョーさんである。

 

「いやー、もうすぐお前さん中央に移籍するんだろ?ならハンターの伝手で新しいウマ娘探しておこうかなって思ってな」

 

 そう話すジョーさんの言葉に俺は首を横に振る。

 

「無理っすよ。ここに入学してからずっと一人で来てるんで。俺が他のウマ娘と話してるとこ見たことあります?」

 

 俺がそう話すとジョーさんは「だろうけどよ…」と続けていく。

 

「まあ有望そうなウマ娘見つけたらここに連れてきてくれ」

 

「まあ話せたらっすけどね…。努力はしてみますよ」

 

 

 

 

 

 …うん、丁度いい。それに二人もいる。

 

「なあ、お前らってもうトレーナー決めてたりするのか?」

 

「い、いえ…」

 

 ベルノはそう話していく。オグリも同様のようだ。

 

 なら話が速い。

 

「今日の放課後、食堂の前に来てくれないか?紹介したいトレーナーがいるんだ。俺のトレーナーなんだけど」

 

 俺は二人に対して、そう話していた。

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