無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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30話

 その日の夕方。

 

「…来てくれたか、2人とも」

 

 俺はオグリとベルノを見てそう呟いた。

 

「…あ、あの…、まだ私たち選抜レースとかもやってないんですけど…」

 

 ベルノライトはおどおどしながらそう話す。

 

「…俺はそのうち中央に行く予定だからな。その前に誰か紹介してくれってトレーナーから言われてたんだよ。

 

 …とはいえ、俺はここ出身じゃないし、友達もいねえ。

 

 どうしようかって思ってたらオグリが隣に来たから誘っただけだ」

 

 俺は歩きながら続けていく。

 

「…見た限り、新入生だろ?ちょうどいいなって思ってな。

 

 …まあ悪いトレーナーじゃないことは俺が保証するから安心してくれよ」

 

 俺はそう言いながら二人を連れて部室へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「…ジョーさん、入りますよー」

 

 俺は部室の扉を開ける。

 

「…お、ハンターどうした…ってマジで連れて来たのかよお前!?」

 

 俺が「…マジですよマジ」と返して、そのまま続けていく。

 

「葦毛の方がオグリキャップ、栗毛がベルノライト。一応新入生で、選抜レースもまだらしいっす」

 

「了解だ。俺は北原穣、このハンターのトレーナーやってる。…ん、どうした?」

 

 オグリはまじまじとジョーさんの顔を見ている。

 

「…キタハラジョーンズ…」

 

「あー!それは内緒にしといてくれ!な!?」

 

 ジョーさんはオグリのぼそっと呟いた声に反応する。

 

「…んで、ハンター。こいつらのタイムとか分かるのか?」

 

「いや?」

 

 俺はそう首を横に振る。

 

「え?」

 

 ジョーさんは俺の声にそう返答してくる。

 

「いや、昼飯の時にちょうど知り合っただけなんで、タイムもなにもないっすよ」

 

「マジかよ!?…あー、じゃあ一応お前らのタイム測らせてもらうぞ。

 

 オグリキャップはもう着てるけど、ハンターもベルノライトも体操服に着替えてグラウンド集合な」

 

 オグリはもう着替えていたが俺とベルノは体操服に着替えてグラウンドに向かった。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「…とまあ、ここまでがオグリと俺の出会いだな」

 

「…やっぱ、最初は飯関係の話やったんですね…」

 

 俺の話を聞いてタマはオグリの方を見ながらそう話す。

 

 オグリは相変わらず無言で食べ続けている。

 

「まあ、そこから俺は10連勝まで連勝伸ばしてこっち来て、オグリとベルノもこっち来てくれて。

 

 …ま、お前らの知ってる通りだよ」

 

 俺はそう言いながら「ごちそうさまでした」と手を合わせる。

 

「お、ハンターさんもう行っちゃうのかい?」

 

 食器を片付けようとした俺にイナリがそう話しかける。

 

「まあな。この後もトレーニングだったり生徒会の仕事だったり。

 

 ダービー終わったら学園祭も近づいてくるからその辺りの調整もしとかいないとだし。

 

 ウチのスぺのダービー特訓にも手伝わないとだし。

 

 ルドルフが背負いこみすぎるからそれのカバーもしないとだし…。

 

 生徒会副会長は色々と忙しいのよ」

 

 俺は返却棚にトレーを置いて、食堂を後にした。

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