無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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32話

 

 …いつもの神社の石段でスぺの特訓を手伝っているとテイオーがマックイーンを連れてきた。

 

「お、マックイーンじゃねーの。どうしたんだ?」

 

 メジロマックイーン、名門メジロ家の御令嬢にして次世代を担うステイヤーだ。

 

「ハンターさん、テイオーに連れられてきたんです。

 

 ゴールドシップが入らないとパイルドライバーだと言うので…」

 

 …そして。

 

「さすがはメジロ家の令嬢。均整のとれた神々しい、ぐはぁっ!

 

 …ウチのトレーナーは相変わらずである。

 

「な、何するんですの!?」

 

「…あーあ、やっぱマックイーンはウチに合わないねー」

 

「だから昨日からそう言っていたでしょう!」

 マックイーンはテイオーの言葉にそう返していく。

 

 そんな中ゴルシがマックイーンに近づいていく。

 

「テイオーでかした!メジロマックイーン、早速ここにサインを!」

 

 ゴルシの言葉にマックイーンは「見学してからです!」と返すとゴルシは涙目になる。

 

「でも、私は、お前と、走りたくて、…うう」

 

 …うん、バレバレだぞゴルシ。

 

 俺はゴルシの嘘泣きを見てそう思っていたのだが。

 

「ちょ、ちょっと泣かなくてもいいじゃありませんか!別に入らないと言ってるわけじゃないんですから!」

 

 …おい、メジロ家の御令嬢。単純にも程ってもんがあるだろ。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「行けるなスぺ、限界を越えてみせろ!」

 

「はい!」

 

 俺はスぺに向けてそう声をかける。

 

 そんな中、スズカが体を動かす。

 

「え、スズカさんも走ってくれるんですか!?」

 

「私の背中を追い越してね?」

 

 スぺは「よろしくお願いします!」とお辞儀して構えていく。

 

「沖野さん、こっち準備オッケーです!」

 

「よっしゃ、スぺ!40秒を切れなかったらダービーなんて勝てるわけねーぞ!」

 

 階段の上から沖野さんの声が聞こえ、スぺは「はい!」と返事する。

 

「よーい、スタート!」

 

 俺の声と同時にスズカとスぺが一気に駆け上がっていく。

 

 恐らくトゥインクルでは最高峰であるスズカのスピードにスぺは思いきり叫びながら喰らいついていく。

 

 そのままスズカとスぺは沖野さんの前を通り過ぎる、

 

 その後、上からスぺの怒った声が聞こえてくる。

 

「ハンター、すまねえがタイム測り忘れてたからもう一本頼む!」

 

 …多分これ40秒切ったろ。

 

「…了解でーす」

 

 俺は沖野さんの言葉にそう返した。

 

 その後、何本か走った後、俺は階段を登ると、スぺとスズカ以外のメンバーは地面に座り込んで何かを探しこんでいた。

 

「…お前ら何してんの?」

 

 俺がそう聞くとスカーレットとウオッカが返してくれた。

 

「ああ、四葉のクローバーさがしているんです」

 

「ほら、「ダービーは最も運のいいウマ娘が勝つ」って言うじゃないっすか、それのゲン担ぎっすよ」

 

「にしてもマックイーンまでやらなくてもいいんだぞ?」

 

 俺の言葉にマックイーンは「いえ」と続けていく。

 

「私なりにスペシャルウィークさんに関わることができることを考えてしてるだけです。

 

 メジロ家の名を汚さないよう、必ず見つけてみせますわ」

 

「…いや、別にこれ位で汚れることないだろ。まーやるんだったら頑張れ」

 

 俺が戻ろうとするとゴルシが俺の肩に手を回してきた。

 

「なに関係ないって顔してんだよハンター。お前もやるんだよ」

 

 …え。

 

「あのさ、俺この後生徒会の仕事あるんだけど。学園祭も近いし…」

 

 俺がそう話すとゴルシはいつもとは違い、真剣な目で話してくる。

 

「…生徒会と後輩、お前はどっちが大事なんだ?言わなくてもわかるだろ?」

 

 …そう言われたら断れねーじゃねーかよ。

 

「…分かったよ、さっさと見つけるぞ。この後色々と予定詰まってんだから」

 

 俺はそう言って四葉のクローバーを探し始めた。

 

 …なお、四葉のクローバーのクローバーはマックイーンが「ありましたわ!」と言いながら見つけていた。

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