無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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第6R 「天高くウマ娘肥ゆる秋」
37話


 スズカの宝塚記念。

 

 エアグルーヴやキンイロリョテイみたいな強いウマ娘はいたものの。

 

 …見事にぶっちぎって見せた。

 

 ちなみにだがスズカはこれが初のGⅠタイトルだったらしい。

 

 

 

 そして、俺は最終調整に入っていた。

 

「スカーレット、頼む!」

 

 俺は前方200mぐらいにいるスカーレットにそう返す。

 

「了解です!」

 

 スカーレットからも元気な返事だ。

 

「じゃ、行くぞー。…よーい、スタート!」

 

 俺とスカーレットは同時にスタートを切る。

 

 ちなみにコースはスカーレットに合わせて芝である。

 

 …俺は前をひたすら走るスカーレットを追いかけていく。

 

 言うまでもないだろう、ファル子対策だ。

 

 スカーレットに少し前から走ってもらい、俺が仕掛けるタイミングを掴むトレーニングだ。

 

 サマードリームトロフィーの行われる場所は中山。…基本的にドリームトロフィー本戦はここで行われることが多い。

 

 …さすがにスズカは宝塚記念を走ったばっかりだったのでスカーレットに頼んだ。

 

「…ここっ!」

 

 俺はいつもより早めに第3コーナーと第4コーナーの中間地点ぐらいから仕掛けていく。

 

 …ここから仕掛けるのはあまりない。マルゼンやルドルフと走る時ぐらいか。

 

 俺はぐんぐん差を近づけていく。

 

 …だが、俺は脚は届かなかった。

 

 僅かにスカーレットが速く、ゴールを通過する。

 

「…くっそ、あそこからだとだめか…」

 

 俺が膝に手をついて息を整えていると沖野さんが近づいてくる。

 

「ハンター、今脚は残ってるか?」

 

「まあ残ってますけど…。仕掛けるギリギリは第3コーナーですかね。

 

 多分それ以上になると最後タレます」

 

「…しかも中山だからなー。坂のこと考えたらもっときつくなるぞ」

 

 俺と沖野さんはそう話していく。

 

「だったら、今仕掛けたポイントからは速く、第3コーナーよりは後ってことですか?」

 

 俺はスカーレットに「ああ」と答えて続けていく。

 

「あの辺のどこかだな…。少しでも仕掛けるのが早かったら最後タレるし、逆に遅かったら力を出し切れないし…」

 

 そう話す俺に沖野さんが話してくる。

 

「まあ、ハンター。直前まで何回かトレーニングしていくからその間に自分のタイミングを掴んでくれ」

 

「了解っす。スカーレットも付き合わせて悪いな」

 

「いえ、これ位ならいつでもオッケーですよ!」

 

 俺がスカーレットに話すとスカーレットはそう返してくれた。

 

 サマードリームトロフィーが終われば9月の学園祭にかかりきりになる。しっかりと勝って終わらせないとな。

 

 俺は近づく本戦に向けて着々と準備を続けていった。

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