無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

40 / 148
39話

 ファンファーレと共に俺を含めたウマ娘はゲートに入っていく。

 

 …ここにいるのはただでさえ猛者が集うドリームトロフィーのトップ層。

 

 対戦相手としてちょうどいい。いつも以上に気合が入ってくる。

 

 …このゲートが閉まってから開くまでの一瞬、この時間だけは騒がしいスタジアムも静かになる。

 

 …そして、今。

 

 

 

 ガタンッ!

 

 

 

 ゲートが開かれて、レースがスタートした!

 

 予想通り、ファル子は最初からぶっちぎっていく。

 

 俺もいつもの後方に控える形だ。

 

 …向かい風とか、ターフが荒れていたりとかはない。

 

 そして、サポーターの応援もいつも以上に熱が入っていた。

 

 俺の耳にはいつもの5割増しで聞こえてきたように感じた。

 

 

 

 

 

オオオ ハンター!
 

 

オオオ ハンター!
 

 

オオオ ハンター!
 

 

オオ ハンター!

 

 

 

…Let's Go!
 

 

…Let's Go!
 

 

…Let's Go!
 

 

ハンター!
 

 

 

 

オオオ ハンター!
 

 

オオオ ハンター!
 

 

オオオ ハンター!
 

 

オオ ハンター!

 

 

 

…Let's Go!
 

 

…Let's Go!
 

 

…Let's Go!
 

 

ハンター!
 

 

 

 

 

 …この舞台で大チャンステーマとはね。やっぱり良い選曲してるよ、ウチのサポーターは。

 

 他のサポーターの声もいつもより増しているが、Huntersの声は相変わらずに俺にはっきりと聞こえていた。

 

 

 

 …そのままレースは進み、俺がポイントとしている第3コーナーに差し掛かっていく。

 

 ここでいつ仕掛けるか、それが勝負を分ける。

 

 ファル子は一人で相変わらずぶっちぎっている。タレてきてる様子もない。

 

 スカーレットやウオッカより、ファル子は速い。それを考えて。

 

 第3コーナーを過ぎて、1、2、3…。

 

 

 

「…ここだッ!」

 

 

 

 俺は温まっていた足を使いギアを最大にする。

 

 後ろから一気に外側を回っていき、他のウマ娘を追い越していく。

 

 …ホームストレートに入り、中山名物の心臓破りの坂が俺の目の前に大きくそびえたつ。

 

 ファル子も視界にとらえた。

 

「…絶対、勝つ!」

 

 俺は更にペースを上げていく。

 

 …このレース終了後、しばらくの間レースはない。

 

 ここで燃えなくて、どこで燃え上がるんだ、シンボリハンター!

 

 俺は坂に入っていくがペースは落とさず、さらにペースを上げた。

 

 ファル子との距離もだんだん縮まってくる。

 

 …スピカの面々やHunters、観客の声が俺の耳にダイレクトで届いてくる。

 

 俺はファル子と並んでいく。

 

 …そのまま差し切ろうとしたがファル子も粘ってきた。

 

 …中山の坂を登り切った後は短い。

 

 俺とファル子はデッドヒートを続けていく。

 

 …俺はペースを上げた。足はまだギリギリ残ってる。

 

『無敗の狩人』の名に懸けて、『スピカ』というチームのバンディエラとして、絶対に負けられないんだ俺は!

 

 そのまま俺とファル子はほぼ同時にゴール板の前を通過した。

 

 …いつものように、右手は掲げられなかった。それぐらい、今までのレースよりも白熱していたからだ。

 

 俺は膝に手をつきながら掲示板に着順が掲載されるのを待った。




 …今回のチャントは旧ロッテチャンステーマ1、通称『大チャンステーマ』。

 前回に引き続きMVP系統の応援歌。

 …実際動画で見てみるとやべえっすね。体験してみたかった…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。