無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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40話

 走り終わり、俺は掲示板を眺める。ファル子も同じだ。

 

 …結果はしばらく灯らなかった。

 

 俺はファル子に話しかけていく。

 

「ありがとな、ファル子。ひっさびさにバチバチのレース出来たよ」

 

「それはこっちの台詞ですよ、ハンターさん!私も限界まで走り切りました、負けても悔いはないです!」

 

「俺もだ、また一緒に走ろうぜ?」

 

「はい!」

 

 俺とファル子はお互いに肩を寄せて抱き合う。

 

 そうしていると番号がやっと点灯した。

 

①   18

②    1

 

 …勝った、か。

 

 番号が発表されるまで静寂に包まれていたスタジアムは、一気に湧き上がる。

 

 この前のスぺ対エルのダービーに次ぐ接戦だろう。当然っちゃ当然か。

 

 …まあ、いつものやらせてもらうとしますか。

 

「ファル子、じゃ行ってくるよ」

 

 俺はファル子と別れて走って…行こうとしたが、そんな力は残ってなかった。

 

 歩きながら柵を乗り越えてHuntersの前に向かう。

 

 …そして。

 

 

 

「…い、よっしゃー!!」

 

 

 

 …俺はためにタメて、大きく両腕を天に突き上げる。

 

 スタジアムの歓声に負けないような俺の咆哮がこの中山レース場に高らかに響き渡った。

 

 …そして、Huntersから勝利のSee offが流れてきた。

 

 

 

 

 

止まらねえ 俺達のハンター

 

暴れろ 荒れ狂え

 

ラララ ラララララ

 

叫び オイ! 歌え

 

 

 

止まらねえ 俺達のハンター

 

暴れろ 荒れ狂え

 

ラララ ラララララ

 

叫び オイ! 歌え

 

 

 

 

 

 タオルマフラーとフラッグが舞い踊るスタンドに向けて、俺は大きく拍手で返して大きく頭を下げた。

 

 そして俺が戻ろうとすると、もう一曲流れてきた。

 

 

 

 

激しい叫びが

 

一つになって

 

今日も中山に

 

木霊する

 

 

 

激しい叫びが

 

一つになって

 

今日も中山に

 

木霊する

 

 

 

 

 

 …激しい叫び。タイトル獲得記念ってとこか。悪くねえなコレも。

 

 その後、俺がスタジアムの中へと消えるまで「…シンボリ、ハンター!」のコールが中山レース場に響き渡っていた。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「…ああ、ありがとルナ」

 

 俺は電話を切って楽屋に一人佇む。

 

 …さて、今日のウイニングライブの時間だ。

 

 ちなみに芝のライブはソロだが、ダートのライブはトゥインクルと同じ上位3人である。

 

 …とはいえ、ドリームトロフィーというデカいタイトルだ。

 

 お祭り騒ぎ用の曲で行かせてもらうとしようか。トゥインクル時代はGⅠタイトルの時に踊らせてもらった曲だ。

 

「…すみません、今日のウイニングライブは○○でお願いします。ドリームトロフィーっていうデカいタイトルですし。

 

 …はい、お願いしまーす」

 

 俺は係りのスタッフにそう話していく。

 

 この曲のライブも去年のウインタードリームトロフィー以来か。

 

 …まああれだけ応援してくれたHuntersを含む観客のためにもしっかり踊らないとな。

 

 俺はそう言ってライブ前、最後の振り付けの確認に入っていた。

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 俺は大観衆が詰めかけるステージの上に立つ。

 

 …まだ俺の姿はライトに当たっておらず、観客席は静まっている。

 

 マイクとかの準備も済んだ。…さあ始めるとするか。

 

 俺は観客に向けて声を出していく。

 

「…皆さん、今日は身に来てくださりありがとうございました!

 

 サマードリームトロフィーダートの覇者として恥じないライブをさせてもらいます!」

 

 観客席からは俺の声に応えるように歓声が上がる。

 

「それじゃ…、…行くぞお前ら!

 

 俺がそう叫んで、この曲の始まりを告げる言葉を叫ぶ!

 

「…Let’s PARTY!」

 

 …観客のボルテージは最高潮だ。

 

 そして曲が始まっていく。

 

 俺が先に録音していたコーラスから始まり、いつものように踊っていく。

 

 そして歌唱パートに入っていく。

 

 

 

 君はスター まばゆくシャイン

 

 [O-O-O-O-O, O-O-O-O-O]

 

 自分じゃ気付けない

 

 [O-O-O-O-O, O-O-O-O-O]

 

 

 

 心、リラックスして未来(あす)をイメージ

 

 行方、自由自在

 

 諦めかけちゃった夢にリベンジ

 

 老若男女のプライド

 

 

 

 …さあサビ部分。全員、楽しんでいこうぜ!

 

 

 

 Everybody シャッフルしよう、世代

 

 連鎖するスマイル

 

 Let’s Party エンジョイしなきゃもったいない

 

 だって、人生は一回

 

 レインボーは空だけじゃない

 

 胸にも架かるぜ

 

 どんなミラクルも起き放題

 

 ユニバース・フェスティバル

 

 

 

 俺が選んだ曲はP.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~。

 

 しっかり観客も楽しんで欲しいと思ったからこの選曲。Hard Knock Daysとこの曲が俺のメイン曲だ。

 

 「バイーンダンス」、「レインボージャンプ」といったダンスがところどころに入っているのがこの曲の特徴だ。

 

 …そして俺は「ゾンビウォーク」を終えてラスサビへと入っていく。

 

 さあ、クライマックスだ!

 

 

 

 めぐり逢いずっと続く世界

 

 偶然なんかじゃない

 

 Let’s Party 点が繋がり合い

 

 線になる一切

 

 

 

 Everybody シャッフルしよう、世代

 

 連鎖するスマイル

 

 Let’s Party エンジョイしなきゃもったいない

 

 だって、人生は一回

 

 レインボーは空だけじゃない

 

 胸にも架かるぜ

 

 どんなミラクルも起き放題

 

 ユニバース・フェスティバル

 

 

 

 俺はその後も踊っていき、最後にしっかりとポーズを決める。

 

 曲が終わると同時に、大歓声が上がる。

 

 …とりあえず、これで一段落だな。

 

 俺は踊り終えると同時に、そう感じていた。




今回のチャント
 激しい叫び…ガンバ大阪で使用されているチャント。
       ガンバサポが大音量で歌うこの曲は圧巻です。
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