昼飯を食い終えて。
「皆、ファイトー」
俺はバーベキューで使った用具を片付けながらそう言う。
…なお、俺以外の面子は筋トレである。海でやる必要はあるのだろうか。
そして。
「…次、右手青」
「いや、無理無理!もうこれ以上複雑に出来ないよー!!」
テイオーがそう叫ぶ。
「あ、あらテイオー…? もう…、ギブアップです…か…?」
マックイーンがそう話すが、その声も大分きつそうである。
「次、左足赤」
沖野さんはそんな二人を気にせずに次の指示を出していく。
「ひ、左足を赤!?そ、そんなの体の…、構造的に…、無理ですわ…!」
マックイーンはさっきのテイオーと同じように叫んでいる。
「…あのさ、スズカ」
「なんでしょうか?」
俺はスズカに話しかける。
「…俺達なんで海に来てまでツイスターゲームやってるんだろう」
「さ、さあ…」
俺の言葉にスズカは完全に言葉を詰まらせていた。
「『次のうち旧八大競争ではないのはどれ?』、…宝塚記念っと」
海にわざわざ机と椅子持ってきて小テストである。
「
テストを受けながらテイオーがそう叫んだ。…まあ言いたくなる気持ちは分からんでもない。
◇ ◇ ◇
「…海に来た意味ってあったんだろうか…」
俺は机に突っ伏しながら、生徒会の3人にそう話す。
「まあスピカのトレーナーにも思うところはあるのだろう。ハンターこれを頼むよ」
「…りょーかい」
ルナからはそう話されながら何枚かの書類を渡され、俺もそれに記入していく。
「…そういえば、この後の肝試しとかの準備は大丈夫なのか?」
そんな最中、ブライアンがそう聞いてきた。
「…まあフジとヒシアマが仕切ってくれるって言うし。
オバケ役のウマ娘の内容も確認させてもらったけど危険な奴もないからな。
…最後に始まる前に何か危険なとことか確認してって感じだろ。
…これエアグルーヴ確認よろしく」
俺はエアグルーヴに書類を渡していく。
「了解です…、まあ毎年やっていますが問題が起こったとかはないから大丈夫だろ、ブライアン。
…お前もこれやれ」
「はいはい…」
ブライアンはエアグルーヴに促されて書類を書き始めていった。
◇ ◇ ◇
そして肝試し真っ只中。
肝試しルートの木の裏でしっかりとメイクした俺はウマ娘が来るのを待つ。
…恰好は和装になり、服のところどころに返り血のような赤い水滴が付いている。
顔もアイシャドーで目つきを鋭くし、顔にも赤い水滴を付けている。
…そんな中、俺に話し声が聞こえてきた。
「…あ、アンタビビってるんじゃないでしょうね!?」
「はぁ!?お、お前こそビビってんじゃねーのか?」
ウオスカコンビだった。
…さあ仕事しますか。
「…これだけだったら足りないな」
ウオスカコンビが俺が隠れる木の前を通る時、俺は聞こえるか聞こえないかぐらいの声量でそう呟く。
「…ん、スカーレットなんか言ったか?」
「…え、今のウオッカじゃないの?」
そう言って二人は脚を止める。
「…お。こいつらなら今日の飯困らねえな」
俺はさっきの声より少し大きく話す。
「…い、今…」
「…き、聞こえたよな…」
ウオスカコンビは体を震わせてていく。
そして恐る恐る顔を後ろに回す…と。
「…さあ、開いて天日干しにするとしようか」
「「ギャー!!!」」
俺の目が笑ってない笑顔をスカーレットが照らし出した瞬間、脱兎のごとく二人は逃げ出していった。
「…行けるもんだなー」
逃げていく二人を見ながら、俺はそう呟いた。