無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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44話

 

 …秋の学園祭、通称『聖蹄祭』当日。

 

 俺は生徒会室に籠っていた。

 

 ルナとエアグルーヴはリギルの執事喫茶、ブライアンはヒシアマと一緒に子供たちの学園案内。

 

 …という訳で自由に動けるのがスピカ所属で何もない俺だけのため、万が一に備えて生徒会室にいるのである。

 

「…まー、なんもないのが一番なんだけど」

 

 俺はそう言いながらクッションの上で伸びをする。

 

 ちなみにオグリ達の大食いグランプリの司会はイナリ、審判はエルとグラスの2人に任せてある。

 

 そんな中、生徒会室のドアが勢いよく放たれる。

 

「カーイチョー!一緒に回ろうよー!」

 

 …テイオーかよ、オイ。

 

「…あれ、ハンターだけ?カイチョーは?」

 

「ルドルフならリギルの執事喫茶行ってる。さっきの放送した後すぐに行ったよ」

 

 俺はテイオーの言葉にそう返していく。

 

 テイオーは残念そうな顔を見せながら話してくる。

 

「そっかー。ってかさ、ハンターはどこも行かないの?」

 

「…ああ、万が一のために生徒会室に誰か残っとかないとって思ってな。

 

 お前らが思う存分楽しむためには、こういう裏方仕事が重要なんだよ」

 

「…にしては、すっごいくつろいでるけど?」

 

 テイオーはクッションの上に座る俺を見てそう言ってくる。

 

「…こう見えていろいろあるんだよ。情報が入ってきたらすぐに動けるようにはしてるしな」

 

「…そーなんだー。じゃ、ボクはカイチョーのトコ行ってくる!」

 

 そう言ってテイオーは生徒会室を出て行った。

 

「…騒がしい奴だな、ホントに」

 

 俺はそう呟いていった。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「ハンターさん、校内ツアー終わったよ!」

 

 学園祭が進み、ヒシアマとブライアンが戻ってきた。

 

「お疲れ様だったな、ヒシアマ。ブライアンはサボらなかったか?」

 

 俺がそう言うとブライアンはいつもの顔で「…さすがにあそこまでいたら、逃げようにも逃げられないだろ…」と呟いてきた。

 

「ていうか、お前らはリギルの執事喫茶行かなくてよかったのか?」

 

 俺がそう聞くとヒシアマが笑いながら返してきた。

 

「あたしはあんなの似合わないよ。フジや会長なら似合うと思うけどね。ブライアン、アンタはやるつもりないのかい?」

 

「面倒くさい、…寝るぞ」

 

 ブライアンはそう話しながらソファに寝転ぶ。

 

 …まあ、コイツはこんなやつだったな。

 

「…まあ、学園祭終わるまで気合い入れていくぞー」

 

 俺がそう呟くとヒシアマが俺に話してきた。

 

「そういえば、ハンターさんは行かないのかい?」

 

「…俺はここで見てるのが丁度いいよ。生徒全員が楽しめればそれでいい」

 

 俺がそう言うとヒシアマが俺に話してくる。

 

「生徒全員って、アンタも生徒だろ?アンタも楽しんできなよ、ハンターさん」

 

「…別にいいって、ヒシアマ。

 

 それに生徒会室に誰か一人いないとだめだろうし」

 

 俺がそう話していくとヒシアマは返してくる。

 

「それなら、アタシとブライアンでなんとかするからさ!ハンターさん行ってきなよ!」

 

「お、ちょ、ちょっと待てってヒシアマ!?」

 

「たまにはアンタも楽しんできなっ!」

 

 そう言って俺はヒシアマに生徒会室を追い出された。

 

「…あー、どうしようか…。ホントに生徒会室に籠ってる予定だったからな…」

 

 俺はそう呟きながら、生徒会室を後にした。

 

 

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