無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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49話

 

 ドリームトロフィーダート予選第2戦。

 

 府中レース場。

 

 

 

 …スタンドからのCallingの大歓声に包まれて、俺は追い込み勝ちをした。

 

 

 

 さあ、本番は次、ファル子が出てくる本戦だ。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「ルドルフ、これの最終確認頼む」

 

「了解した」

 

 俺とルナを含めた生徒会組は生徒会室で仕事をしていた。

 

「…そういえば、本戦出場おめでとう。ハンター」

 

「それを言うならお前もだろ?ブライアンもそうだったよな」

 

 俺がそう話すと、ブライアンはそっけなく「ああ」と呟く。

 

「エアグルーヴはジャパンカップだったか。しっかりと実力を見せてきてくれ」

 

「もちろんです」

 

 ルナがエアグルーヴにそう話すと、エアグルーヴはそう返していた。

 

 そんな中、ドアをノックする音がする。

 

「…どうぞー」

 

 俺がそう言うと、生徒会室に2人が入ってきた。

 

「東条トレーナー…、それとスピカの沖野トレーナーですか?どうして…」

 

 エアグルーヴがそう話していくと東条さんが口を開く。

 

「…今回、用があるのはハンターだ」

 

「俺…ですか?」

 

 東条さんの言葉に俺がそう返すと、沖野さんが話してくる。

 

「…単刀直入に言わせてもらうぜハンター。

 

 

 

 …来年、フランスに行ってくれないか?」

 

 

 

 一瞬の沈黙が生徒会室に流れた。

 

「お、俺がですか!?ていうかなんで!?」

 

 俺は慌てて言い放つと東条さんが話してきた。

 

「…ああ。

 

 年明け、このエルコンドルパサーを海外遠征に出すつもりだ。目標はハンター以来となる凱旋門賞の制覇。

 

 ここ最近、凱旋門賞には日本から多くのウマ娘が挑戦しているが頂点を取ることはできていない。

 

 今回のエルコンドルパサーは必勝を期して行きたい。

 

 そのために凱旋門賞を取ったことがあるハンターを連れて行きたいんだ」

 

 …確かにナカヤマフェスタやマンハッタンカフェやシリウスのように何人かのウマ娘が凱旋門賞にチャレンジしているが勝利は出来ていない。

 

 向こうでのサポートをしっかりとしたうえで…だ。

 

 そのために、日本のウマ娘で唯一凱旋門を取ったことがある俺をエルのサポートに付けたいらしい。

 

「フランスに行く場合って、俺のレースはどうなるんですか?」

 

「出れねえだろうな…。来年の夏・冬共にな」

 

 沖野さんは俺の疑問に答えてくれた。

 

 そしてそれに東条さんが続けていく。

 

「ハンター、まずはお前のレースの邪魔をすることになることを謝らせて欲しい。

 

 …本当にすまない」

 

 東条さんはそう言いながら俺に向けて頭を下げる。

 

「と、東条トレーナー!?」

 

「いやいや!?頭下げないでいいですって!?」

 

 ルナと俺が慌てて立ち上がりながらそう言うと頭を下げながら東条さんが続けてくる。

 

「…これはリギルやスピカと言ったチーム単位のプロジェクトじゃない。トレセン学園、URAとしてのプロジェクトだ。

 

 日本のウマ娘のためにも、どうか引き受けて欲しい」

 

 それに続けて沖野さんも話を続けていく。

 

「ハンター、これは強制じゃねえ。お前が嫌なのであれば拒否することも可能だ。

 

 …後はお前自身の意志。どうしたいんだお前は?」

 

 …最後は俺が決めろってか。

 

 俺の連覇記録もかかっているが、俺の記録と日本のウマ娘の発展。

 

 …俺の選択肢は一つだった。

 

「…顔上げてください、東条さん。

 

 

 

 …俺、フランス行きますよ」

 

 

 

 俺は2人にそう返す。

 

「いいんですかハンターさん!?」

 

「丸1年近く、レースに出れなくなるんだぞ。アンタの連覇記録も途絶えることになる」

 

 エアグルーヴとブライアンが話してくるが、ルナは俺の気持ちを分かっていた。

 

「…いや、ハンター自身と他のウマ娘の発展を天秤にかけたのだろう。

 

 …その気持ち分からなくもないな」

 

「ああ、そう言うことだよルドルフ。

 

 …向こうの技術も全て学んで、帰ってきます。

 

 エルにも俺以来の栄誉を掴めるように俺の技術を注ぎ込みます」

 

「…ありがとう、ハンター」

 

「まー、お前ならそう言うと思ってたけどな」

 

 東条さんと沖野さんは各々の反応をした。

 

 

 

 …となれば向こうに行く前の最終レースは次の本戦。

 

 負けるわけには行かなくなったな…。

 

 俺はそう感じていた。

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