無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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64話

 

 俺の私服であるマウンテンパーカーを身に纏って、私服モードのルナと共にテイオーのいるカラオケへと向かった。

 

 俺はルナを助手席に乗せて、車を走らせて行く。

 

「…こうやってお前と出かけるのはいつぶりだろうか、ハンター」

 

「…確かにな。

 

 生徒会でっていうのはあったけど、お前と二人きりってのはなかった気がするよ」

 

 俺はルナにそう返していく。

 

「…まあ、エアグルーヴが言う通り休めてなかったのは事実だ。

 

 今日はしっかり休ませてもらうとしようぜ?」

 

「そうだな、ハンター

 

 …しかし、テイオー。大丈夫だろうか…」

 

 ルナは心配そうな顔でそう話していく。

 

「大丈夫だと思うけどな。

 

 スピカの休暇前にテイオーを見たときはなんもなかったし、怪我したって情報も入ってきてないし。

 

 そこまで心配することじゃないと思うよ、ルナ」

 

 俺はルナにそう返していった。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「あ、カイチョー、それにハンター!

 

 ホントに来てくれたの!?」

 

 俺たちがテイオーのいるカラオケに行くと、そこにはいつもの元気なテイオーがいた。

 

「…ホントにって。

 

 なんだ元気そうじゃないか」

 

 ルナはそう言いながらスマートフォンの画面を見せる。

 

「落ち込んでるような文面だったからな」

 

「…だから言っただろ?心配することないって」

 

「…そうだったな」

 

 俺がそう言うと、ルナはそう返してくる。

 

「…だって、こうでもしないと来てくれないでしょ?」

 

 ルナの不機嫌な顔を見て慌ててテイオーは続けていく。

 

「…あ、嘘ついてごめんなさい!でも、どうしても見て欲しいものがあって!」

 

 テイオーが俺達に見せてきたのはある曲の予約画面だった。

 

「『SEVEN』…、ルドルフの曲か」

 

「うん!チョー練習したんだ。

 

 ホラ、ボクもチームの一員としてかっこいいトコみせたいし!」

 

 ルナはそう話すテイオーに返していく。

 

「…まあ、これも成長かな」

 

 …ルナ、やっぱりお前テイオーに甘くねえか?

 

「そういえば、ハンターも来るなんて珍しいね。何かあったの?」

 

「エアグルーヴに「仕事やりすぎです!」って怒られてな。

 

 俺たち二人とも、生徒会室追い出されたんだよ。

 

 それですることもねーし、ここに来たって訳」

 

「あー、やっぱり2人らしいね」

 

 テイオーは俺の言葉を聞いて、笑いながら返してきた。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「ねーねー!どうだった、ボクの歌!」

 

「良いじゃないか、うまくなってると思うよ」

 

「ホントに!?」

 

 テイオーはルナに褒められて尻尾をぶんぶんと振り回している。

 

「…でも、カッコよさという部分ではまだまだだな。

 

 …ハンター。本当のカッコよさというものを見せてやれ」

 

「えー、やるのか?お前が見せればいいだろ」

 

 俺がそう話すとルナは「まあいいじゃないか」と話してくる。

 

「…じゃ、カサマツ時代の曲にするか。

 

 タマシイレボリューションと同じで幻の曲って言われた、俺の持ち歌の4曲目」

 

 俺はカラオケの機械でとある曲を選択する。

 

「テイオー、しっかり見ておけ。

 

 お前も知ってるとは思うが、踊りのかっこよさだけならハンターは私を越えるよ」

 

「オイ、かっこよさだけって心外だぞルドルフ。

 

 あながち間違ってねえけどよ」

 

 俺はルナの言葉にそう返していきながら、曲のイントロが始まる。

 

 …まあ、久々にやらせてもらいますか。

 

 

 

「Show me the way 僕らを呼ぶ声に

 

 

導かれて今」

 

 

 

 俺はそのまま叫ぶようにして踊っていく。

 

 「『BATTLE NO LIMIT!』、カッコよさに全てのステータスを振ったような曲だ。

 

 披露したのはカサマツ時代の1回のみ。

 

 こっちに来てからは踊ったことはない。

 

 久々だったが、体は正直だった。自然と体と口が動いて行く。

 

「この瞬間を待ってたんだ!
 

 

 

 

夢にまで見た シチュエーション
 

 

 

 

アドレナリンがバーストして

 

 

 

胸の鼓動湧き上がる
 

 

 

 

パワーアップしたライバル
 

 

 

 

のぞむ所だ 真のバトル
 

 

 

 

遠慮はいらない
 

 

 

 

目指せ! 世界最強!
 

 

 

 

でかい 夢が僕らのパワー
 

 

 

 

飛ばせ! 本気のバトル
 

 

 

 

そうさ! お遊びはおしまいさ ここで決めるぜ!
 

 

 

 

Fighting in my way
 

 

 

 

胸に響く勇気 掴み取れ未来(あす)を
 

 

 

 

きっとたどり着くんだ Someday あきらめない
 

 

 

 

Somehow 投げ出さない Go Fight!
 

 

 

 

Attack! Attack! Attack! No Limit!
 

 

 

 

 俺はそのあともしっかりと最後まで歌い切った。

 

 

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