俺の私服であるマウンテンパーカーを身に纏って、私服モードのルナと共にテイオーのいるカラオケへと向かった。
俺はルナを助手席に乗せて、車を走らせて行く。
「…こうやってお前と出かけるのはいつぶりだろうか、ハンター」
「…確かにな。
生徒会でっていうのはあったけど、お前と二人きりってのはなかった気がするよ」
俺はルナにそう返していく。
「…まあ、エアグルーヴが言う通り休めてなかったのは事実だ。
今日はしっかり休ませてもらうとしようぜ?」
「そうだな、ハンター
…しかし、テイオー。大丈夫だろうか…」
ルナは心配そうな顔でそう話していく。
「大丈夫だと思うけどな。
スピカの休暇前にテイオーを見たときはなんもなかったし、怪我したって情報も入ってきてないし。
そこまで心配することじゃないと思うよ、ルナ」
俺はルナにそう返していった。
◇ ◇ ◇
「あ、カイチョー、それにハンター!
ホントに来てくれたの!?」
俺たちがテイオーのいるカラオケに行くと、そこにはいつもの元気なテイオーがいた。
「…ホントにって。
なんだ元気そうじゃないか」
ルナはそう言いながらスマートフォンの画面を見せる。
「落ち込んでるような文面だったからな」
「…だから言っただろ?心配することないって」
「…そうだったな」
俺がそう言うと、ルナはそう返してくる。
「…だって、こうでもしないと来てくれないでしょ?」
ルナの不機嫌な顔を見て慌ててテイオーは続けていく。
「…あ、嘘ついてごめんなさい!でも、どうしても見て欲しいものがあって!」
テイオーが俺達に見せてきたのはある曲の予約画面だった。
「『SEVEN』…、ルドルフの曲か」
「うん!チョー練習したんだ。
ホラ、ボクもチームの一員としてかっこいいトコみせたいし!」
ルナはそう話すテイオーに返していく。
「…まあ、これも成長かな」
…ルナ、やっぱりお前テイオーに甘くねえか?
「そういえば、ハンターも来るなんて珍しいね。何かあったの?」
「エアグルーヴに「仕事やりすぎです!」って怒られてな。
俺たち二人とも、生徒会室追い出されたんだよ。
それですることもねーし、ここに来たって訳」
「あー、やっぱり2人らしいね」
テイオーは俺の言葉を聞いて、笑いながら返してきた。
◇ ◇ ◇
「ねーねー!どうだった、ボクの歌!」
「良いじゃないか、うまくなってると思うよ」
「ホントに!?」
テイオーはルナに褒められて尻尾をぶんぶんと振り回している。
「…でも、カッコよさという部分ではまだまだだな。
…ハンター。本当のカッコよさというものを見せてやれ」
「えー、やるのか?お前が見せればいいだろ」
俺がそう話すとルナは「まあいいじゃないか」と話してくる。
「…じゃ、カサマツ時代の曲にするか。
タマシイレボリューションと同じで幻の曲って言われた、俺の持ち歌の4曲目」
俺はカラオケの機械でとある曲を選択する。
「テイオー、しっかり見ておけ。
お前も知ってるとは思うが、踊りのかっこよさだけならハンターは私を越えるよ」
「オイ、かっこよさだけって心外だぞルドルフ。
あながち間違ってねえけどよ」
俺はルナの言葉にそう返していきながら、曲のイントロが始まる。
…まあ、久々にやらせてもらいますか。
俺はそのまま叫ぶようにして踊っていく。
「『BATTLE NO LIMIT!』、カッコよさに全てのステータスを振ったような曲だ。
披露したのはカサマツ時代の1回のみ。
こっちに来てからは踊ったことはない。
久々だったが、体は正直だった。自然と体と口が動いて行く。
俺はそのあともしっかりと最後まで歌い切った。