無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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78話

 

 ターフに出る直前、俺達スピカの面々は着替えて控室に待機していた。

 

「おーし、連れて来たぜっと!」

 

 そうゴルシは麻袋の中から拉致してきた沖野さんを出す。

 

「お、お前ら…!」

 

「「「「ようこそ、チームスピカへ!」」」」

 

 沖野さんに俺以外の7人はそう話していく。

 

「…なんだよ、普通に呼べよ…」

 

 そう話す沖野さんに俺は7人の後ろから前に出る。

 

「トレーナーが行方不明だから、ゴルシに捕まえてもらったんですよ。

 

 まったく、どこ行ってたんすか?」

 

 俺がそう話すと沖野さんは首を背ける。

 

「…何すねてんだ?」

 

「トレーナーさん、今日はどう走ればいいですか?」

 

 そうスぺが聞くと、沖野さんは首をこっちに向ける。

 

 俺たちが沖野さんの顔を見つめる中、隣の控室から声が聞こえてきた。

 

「リギルの声…か」

 

 俺たちの相手となる、リギル。マイラーのタイキを除いて全員が出場している。

 

 そして、沖野さんは口を開く。

 

「…ったく、作戦なんてねえ。チームスピカのやることは一つだ。

 

 

 

 リギルのやつらを、あっと言わせてやれ!

 

「「「「はい!」」」」

 

 俺たちは沖野さんにそう返答する。

 

「おしっ、アタシたちも円陣だ!」

 

「いいですわね!」

 

「トレーナーさんも入って下さい!」

 

「いいって俺は…」

 

 俺たちはそう各々が話しながら円陣を組む。

 

「ハンター、しっかり気合入れてよ?」

 

「言われなくても分かってるってのテイオー」

 

 俺はテイオーに促される。

 

 …ホント、全員よくここまで成長してくれた。

 

 俺の最初で最後となる芝でのドリームトロフィー。

 

 こいつら全員と本番で走るのも最初で最後だ。

 

「お前ら、全員調子とか、怪我とかは大丈夫だよな?」

 

「ええ!」

 

「行けますよ!」

 

「言われなくても!」

 

「大丈夫ですわ!」

 

「心配無用だっての!」

 

「もちろんです」

 

「はい!」

 

 7人からはそう俺にそれぞれの言葉が返ってくる。

 

「…ホラ、沖野さんも覚悟決めてください」

 

「…ああ、分かってるぜハンター」

 

 沖野さんから俺にそう返ってくる。

 

 そして俺は息を吸い直して、思いきり叫ぶ。

 

 

 

「俺たちは誰だ!」

 

 

 

「「「「王者、スピカ!」」」」

 

 

 

「誰より汗を流したのは!」

 

 

 

「「「「スピカ!」」」」

 

 

 

「誰より涙を流したのは!」

 

 

 

「「「「スピカ!」」」」

 

 

 

「戦う準備は出来ているか!」

 

 

 

「「「「おおーッ!」」」」

 

 

 

「チームの誇りを背負い、全員狙うはただ一つ!

 

 一着、そしてウイニングライブセンターのみ!

 

 

 

 …行くぞーッ!」

 

 

 

「「「「おおーッ!」」」」

 

 

 

 俺の声に呼応するように、他の7人もそう叫ぶ。

 

 全員のボルテージは最高潮になった。

 

 これならいいレースをすることが出来るだろう。

 

 そう感じた後、俺達は地下バ道へと向かった。




最後はダイヤのAで主人公が所属する青道高校で伝統的に行われている「王者の雄叫び」が元ネタ。一度書いてみたかった。
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