異例となる全員メドレーでのウイニングライブが始まった。
1枠1番のスズカから歌っていき、今歌っているのは俺の前であるエアグルーヴ。
…この待っている時間は初めてである。
何とも言えない感じだ。
俺はふうっ!と大きく息を吐いて、準備をしておく。
…そして、エアグルーヴのソロが終わり俺の番となる。
エアグルーヴが舞台裏に戻ってくるのと同時に、俺はステージへと向かう。
「ハンターさん、お願いします!」
「分かってるよ、エアグルーヴ。
次のブライアンとスカーレットにしっかり繋げるよ」
俺とエアグルーヴはそう言葉を交わし、ハイタッチをする。
「…おし、…行くぞお前ら!」
ステージの中央に立って俺がそう叫ぶと、観客席は一気に盛り上がる。
…さあ、ソロ曲だ。
俺はステージの中央に立つと、曲の始まりとなる電子音と共に呟く。
曲が始まると同時に俺は踊り始める。
…この曲はウイニングライブ初披露の新曲だ。
今回、折角芝のドリームトロフィーに参加するのであれば、曲も新しくしようと言うのが俺の考えである。
俺はそのまま歌っていく。
今回選んだのはExcite。
俺のレースに対する自分の気持ちを率直に表した歌詞になっている。
そして歌い切り、ポーズを決めた俺は、裏から出てきたブライアンに話していく。
「…次は頼むぜ、ブライアン!」
「…言われなくても分かっている」
俺はそう話すブライアンの肩を叩いてステージの中央へと送り出す。
…ぶっきらぼうなやつではあるが、やることはやる。
それがブライアンのやり方だ。
心配はしていない、大丈夫だろう。