…スカーレットまで全員分のソロが終わり、共通曲の場面となる。
「久々だな、これ歌うのも」
「最近ハンターは個人曲しか歌ってなかったからな。
副会長として情けない姿は見せないでほしい」
「言われなくても分かってるよ、ルナ」
俺はルナとそう言葉を交わしていく。
そして俺はステージ中央部に並んでいく。
全員が揃った後、曲が始まった。
今回のウイニングライブの共通曲となるのはSpecial Record。
…言わなくても分かるだろう、俺の黒歴史の1つである。
だが、もう俺はあの時とは違う。
あれからこういった曲も他のウマ娘並みには踊れるようになった。
しっかり踊り切らせてもらうとしよう。
俺は難なく踊っていく。
ルナほどうまくは出来ていないが、確実に俺の中央初ライブを見た人からすれば確実に成長したな…と思えるだろう。
曲はそのまま続いていく。
俺たちは揃ってポーズを決める。
…よかった、踊り切れた。
振り付けとかも間違えなかったし、恥ずかしい思いはしなくて済んだな。
俺はそう思いながら最後の決めポーズを解き、観客に手を振りながらステージ裏へと戻ろうとした。
「…ハンター、まだ終わりじゃないぞ」
その際、俺はルナからそう呼び止められた。
「え、もう全員分やったし共通もやったし終わりだろ?」
俺はそうルナに返す。
「いや、まだあと一曲残ってるさ。
…お前が一番得意な曲がな」
「は?」
俺がそう聞き返すと、俺の耳にある曲のイントロが流れてきた。
それを受けて他のウマ娘も踊り始める。
それを受けて観客からは大歓声が上がる。
…いや、俺聞いてねえんだけど!?
「ハンター、君が芝に来るのはこれが最初で最後だろ?
さっき全員のメドレーをするとなった時にマルゼンが思いついたそうだ」
俺がマルゼンの方を向くとマルゼンは答えてくれる。
「一回踊ってみたかったのよ、この曲。こんな機会でないと思いっきり踊れないしね。
あなたがさっき色々準備しているときに全員に伝えておいたの。
さあメインボーカル、行っちゃいなさいなハンター!」
俺はマルゼンにそう言われてステージの中央へと押し出される。
ほかのウマ娘を見ても文句はなく、まさに楽しんで踊ろうとしているのが見えてくる。
…それなら、しっかり歌い切り、踊り切るまで。
俺は覚悟を決めて歌い始めた。