俺は走り終え、スタンドの前へと戻ってくる。
勝利のSee Offが俺に向けて浴びせられて、そのまま次の曲へと移っていく。
…いつもの旗はないものの、俺のタオルマフラーを掲げて曲を歌っていく。
これはまだ聞いたことがない新曲であった。
…まさか、この曲を使ってくるとは。今までの曲とは一味違うな。
俺はHuntersの方を見て、大きく頭を下げる。
…曲が変わっても、どんな状況でもHuntersの熱量は変わらない。本当にありがたいことだ。
俺がスタンドに戻ってくるとチア服に身を包んだネイチャが俺に「お疲れ様です」と声をかけてくれる。
「にしても、相変わらずHuntersの応援は凄いですね…」
「まあな。それでいて問題行動を起こしたって言う話もないし。
まさに俺が理想とする応援団だよ」
俺はネイチャの言葉にそう返していく。
ちなみにキングは再びHuntersと話をしている。これがトレセン学園応援団ためになるのならそれでいい。
そして俺はネイチャに話していく。
「ネイチャ、この後キングにお前の応援団も紹介してやれ。サポーターじゃない方のな」
「え、私の応援団って…。Huntersに比べたら全然ですよ?」
俺はネイチャに「そうじゃない」と続けていく。
「今回はサポーターのスキルというかそっち系を重視したんだ。
お前の応援団も、気持ちじゃ負けないだろ?」
「ははは…、照れますね」
俺の言葉にネイチャはそう返してきた。
◇ ◇ ◇
そのあと、応援団は順調に成長していきしっかりと統一された応援になった。
そして学園祭当日。
特に目立った問題はなく、順調に進んで行った。
…俺はというと、いつも通り生徒会室に籠りきりであった。
「…問題なさそうだな」
俺は生徒会室の窓から外を眺めながらそう呟く。
…問題なく終わること、それが一番だ。
そんな中、生徒会室の扉が叩かれる。
「ハンター副会長、いるッスかー?」
「…お、どうしたバンブー。何か問題でもあったか?」
生徒会室に入ってきたのはバンブーメモリー。その手には応援団の旗を握っている。
「ハンターさん、今応援団がいる場所って分かるッスか?忘れ物としてこれが届いたんスよ」
「おっけ、確認してみる」
俺はそう言いながらスケジュールを確認していく。
「…今は体育館にいるな。まあ今からなら余裕で間に合うだろ」
「了解っス!」
俺とバンブーがそう話している中、俺達の耳にある放送が聞こえてきた。
今回はいつものSee Offと社会人野球のセガサミーが得点時に使う「檄!帝国華撃団」。
いつものかっこいい系の応援歌だけでなく、こういう曲もハンターに似合うかなと。