二十二の使徒   作:海砂

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第二十四話

 キルアとともにハンター講習を受けた。

 キルアが別れを惜しんだのか必要以上にゲレゲレをモフった。

 結果、ゲレゲレが超ネコパンチでキルアを吹っ飛ばした。

 

「あいててて……マジパねーなゲレゲレ。まさかの念能力者かよ」

 

「ミィ!」

 

 よほど懐いたのか、凝だったところにゲレゲレの愛情を感じる。

 私相手だとほぼほぼ硬だからな最近。

 そもそも人相手に念能力は使うなって言ったのに……。

 キルアも使ってたから大丈夫だと判断したのかな? だとしたらすごい賢いな。

 どんだけ賢いのキャンプタイガー。

 

 

 そしてライセンスを手に入れ、キルアに別れを告げる。

 これで身分証ゲットだぜ! 国外への飛空船も乗り放題だ!

 

 私は団長さんの指示通り、旅団の本拠地へと向かう。

 飛空船で三日ほど、それから徒歩でも三日ほど。

 国境は越えたが問題ない。ライセンスがなくても問題ない。

 何故ならそこは見捨てられた地域。入るも出るも捨てるも全て自由。

 そんな街のはずれに、蜘蛛の本拠地はあった。

 

 廃屋に近いコンクリート四階建ての建物。一階には瓦礫の山と逆十字の祭壇。

 探してみたけれどそんな本拠地のどこにも誰もいなかった。

 入れない部屋もあったけど人の気配はなかった。

 二階の一部屋に、グリードアイランドらしき機械が二台。いずれも稼働中だった。

 おそらくは全員中に入っているのだろう。

 TV画面を見る。一台はフィンクスさんとフェイタンさんとシズクさんとシャルナークさんと知らない人。

 もう一台は両方ともにマルチタップが付けられていて、コルトピさんとフランクリンさん。

 空きスロットは六つ。全員ではなかったけど何の問題もない。

 

 ……あ、ゲレゲレはプレーヤーとして認識されるのかな?

 念に関しては問題ないけど、ブックもゲインも無理だろう。虎だし。

 いったん私だけ入ってイータさんに聞いてみるか。

 

「ゲレゲレ、私は今からここから消える。一か月、この周辺で自力でエサを何とかして。寝る場所はここなら安全だと思う。一か月以内に戻ってこなかったら、その時はもうここからも出て自由にして構わない、いいね」

 

 硬のネコパンチ。こちらも硬で受け止める。

 ここでゲレゲレのワガママをきくわけにはいかない。

 ゲレゲレの目をじっと見つめる。

 先に逸らしたのは、ゲレゲレの方だった。

 

「ミィ……」

 

「寂しいのはわかる。でも必要なことなの。もしかしたら数日で帰ってこれるかもしれないし、出来るだけ早く帰ってこれるように努力する。だからゲレゲレも我慢して。あ、あと人は襲っちゃダメだからね」

 

 大丈夫だとは思うけど念の為釘を刺しておこう。

 戻ってきた時にゲレゲレが駆除されてたら泣くに泣けない。

 

「じゃあ、行ってくるね」

 

 空きスロット分準備していたのであろう、その場にあったメモリーカードを一枚差して、練。

 無事スタート地点に転送された。

 

「グリード・アイランドへようこそ……」

 

「初めまして、イータさん」

 

「あら、私のことをご存じなのですね、うふふ」

 

 知っているからといって特に目新しい情報を聞けるはずもなく、ゲームの説明とゲレゲレのことを聞いて階段を降りる。

 そして、シソの木の根元に降り立った。

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