キルアとともにハンター講習を受けた。
キルアが別れを惜しんだのか必要以上にゲレゲレをモフった。
結果、ゲレゲレが超ネコパンチでキルアを吹っ飛ばした。
「あいててて……マジパねーなゲレゲレ。まさかの念能力者かよ」
「ミィ!」
よほど懐いたのか、凝だったところにゲレゲレの愛情を感じる。
私相手だとほぼほぼ硬だからな最近。
そもそも人相手に念能力は使うなって言ったのに……。
キルアも使ってたから大丈夫だと判断したのかな? だとしたらすごい賢いな。
どんだけ賢いのキャンプタイガー。
そしてライセンスを手に入れ、キルアに別れを告げる。
これで身分証ゲットだぜ! 国外への飛空船も乗り放題だ!
私は団長さんの指示通り、旅団の本拠地へと向かう。
飛空船で三日ほど、それから徒歩でも三日ほど。
国境は越えたが問題ない。ライセンスがなくても問題ない。
何故ならそこは見捨てられた地域。入るも出るも捨てるも全て自由。
そんな街のはずれに、蜘蛛の本拠地はあった。
廃屋に近いコンクリート四階建ての建物。一階には瓦礫の山と逆十字の祭壇。
探してみたけれどそんな本拠地のどこにも誰もいなかった。
入れない部屋もあったけど人の気配はなかった。
二階の一部屋に、グリードアイランドらしき機械が二台。いずれも稼働中だった。
おそらくは全員中に入っているのだろう。
TV画面を見る。一台はフィンクスさんとフェイタンさんとシズクさんとシャルナークさんと知らない人。
もう一台は両方ともにマルチタップが付けられていて、コルトピさんとフランクリンさん。
空きスロットは六つ。全員ではなかったけど何の問題もない。
……あ、ゲレゲレはプレーヤーとして認識されるのかな?
念に関しては問題ないけど、ブックもゲインも無理だろう。虎だし。
いったん私だけ入ってイータさんに聞いてみるか。
「ゲレゲレ、私は今からここから消える。一か月、この周辺で自力でエサを何とかして。寝る場所はここなら安全だと思う。一か月以内に戻ってこなかったら、その時はもうここからも出て自由にして構わない、いいね」
硬のネコパンチ。こちらも硬で受け止める。
ここでゲレゲレのワガママをきくわけにはいかない。
ゲレゲレの目をじっと見つめる。
先に逸らしたのは、ゲレゲレの方だった。
「ミィ……」
「寂しいのはわかる。でも必要なことなの。もしかしたら数日で帰ってこれるかもしれないし、出来るだけ早く帰ってこれるように努力する。だからゲレゲレも我慢して。あ、あと人は襲っちゃダメだからね」
大丈夫だとは思うけど念の為釘を刺しておこう。
戻ってきた時にゲレゲレが駆除されてたら泣くに泣けない。
「じゃあ、行ってくるね」
空きスロット分準備していたのであろう、その場にあったメモリーカードを一枚差して、練。
無事スタート地点に転送された。
「グリード・アイランドへようこそ……」
「初めまして、イータさん」
「あら、私のことをご存じなのですね、うふふ」
知っているからといって特に目新しい情報を聞けるはずもなく、ゲームの説明とゲレゲレのことを聞いて階段を降りる。
そして、シソの木の根元に降り立った。