二十二の使徒   作:海砂

6 / 87
第六話

 ネオン=ノストラードの占い能力を手に入れた団長さんが皆を占う。

 ヒソカの占いを経て団長さんが方針を示す。

 蜘蛛は、仮宿に残る。

 チームを班分けする。

 団長さんに頼まれた。

 能力で占うことができなかったフィンクスさん・フェイタンさん・コルトピさんを私が占う。

 パクノダさんが危虞の視線を私に向けている。

 大丈夫、()()()()()()()()()()()()

 

 フィンクスさんが引いたカードは『愚者』の逆位置。

 

「……フィンクスさんのカンは当たりません。今は他者の言うことに従っていた方がいいでしょう。間違いを犯す危険があります」

 

 フェイタンさんのカードは『皇帝』の逆位置。

 

「メンツよりも大事なものがあります。それに固執するとあなたは信頼を失う。過信せず流れに身をゆだねてください」

 

 コルトピさんのカードは『戦車』の正位置。

 

「とてもいいカードです。問題に直面するかもしれませんが乗り越える力を示しています。例えばこの三人でチームを組むとしたら、私はコルトピさんの意見を最も重視することをおすすめします。それくらい、他の二人に比べて良いカードです」

 

「ってことは死ぬのはオレかフェイタンだな」

 

 予想外にも、フィンクスさんは私の占いを信じてくれているようだ。

 団長さんが奪ったネオン=ノストラードの占いを見た直後だからかな。

 

「そもそもこのガキの占いは百パーセント当たるわけ違うね、そこまで信用する必要ないよ」

 

 私もそう思います。でも、知ってますから、一応虚実織り交ぜて。

 パクノダさんは一人で行かせた方がいい、そうしないと団長さんが危うい。

 おそらく団長さんが攫われるところまでは私の力では回避不能。

 だったら彼女が人質交換を終えてアジトに帰ってくるところまではそのまま原作通りに。

 そこから私が手を加える。

 出来る自信なんか微塵もないけど、パクノダさんを死なせたくはない。

 そして私はここから出ない。……闇に乗じなくてもゴンとキルアは私を圧倒できる。

 死んでも蜘蛛の足は引っ張りたくはない。

 

「役立たずの私は、ここにいてもいいですか?」

 

「ああ、構わない。自由にしていてくれ。……これは例えばだが、オレがもう一度エイラに占ってもらうことは可能か?」

 

 何故だろう、団長さんは最初から私の占いに固執する。強者のカンってやつだろうか。

 マチさんも、いくら鎖野郎のことを匂わせたとはいえ、疑うことなくここに私を連れてきてくれた。

 私が蜘蛛の為に動きたいと本心から思っていることが伝わっているようで嬉しい。

 二人にそんなつもりが微塵もないのはわかっているけれど。

 

「可能ですが、一か月以内に再度占うと的中率が格段に下がりますのでオススメはしません」

 

「そうか、ならいい。じゃあ、行動開始だ」

 

 蜘蛛が散る。ボノレノフさん、フランクリンさん、ヒソカを除いて。

 ヒソカにも触らない。すべては原作のままに。

 足を失うその直前のタイミングまでは。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。