「本当に、あいつらは一体何者なんだっ」
この大会で何度も現れている謎の戦士達。
その正体は未だに分からず、これまで4人の戦士が現れた。
そんな戦いの中で俺は未だにもやもやとした気持ちが残っていた。
「未だによく分からないからな。
これまで分かっている事と言えば、この大会に出場するスーパー戦隊を襲っている事ぐらいだな」
「という事は、次の試合でも」
その不安に応えるように次の試合が発表される。
「次は準決勝!転生者チームVS国際チーム!」
それと共に発表されたのは、俺となんと爺ちゃんだった。
「おいおい、マジかよ」
「まさか、アカレンジャーと戦うなんて」
俺も正直言って驚きを隠せない。
だが
「なぜだか、今はとんでもなくワクワクしてきた」
その言葉と共に俺はそのままバトルフィールドに向かった。
そこには既に変身を終えている爺ちゃんこと、アカレンジャーがいた。
その姿は初代スーツの姿であり、最新型ではなかった。
「まさかお前と戦う事になるとはな」
「あぁ、悪いが爺ちゃん!
全力全開で倒させて貰うぜ」
その言葉と共にギアトリンガーにゼンカイザーギアを装填する。
【45バーン!】
「チェンジ全開」
【ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼーンカイザー!】
その音声と共に俺はゼンカイザーへと変身する。
ゆっくりと俺と爺ちゃんは試合の合図と共に近づく。
まるで西部劇を思わせる静かな雰囲気の中、俺達は同時に殴る。
「やるじゃねぇか、介人!」
「そっちこそ」
そう言いながら、お互いに殴り続ける。
拳に走る痛み。
それを気にする事なく、ひたすらに殴り合う。
「やっぱり、最高だよ! だけど、勝つのは俺だ!!」
「それはこっちのセリフだ!」
そう言いながら、爺ちゃんが取り出したのはロープ状の鞭、ニューレッドビュートを取り出す。
それに合わせるように俺はギアトリンガーにセンタイギアを装填する。
【1バーン!ゴレンジャー!】
その音声と共に爺ちゃんと同じ武器であるニューレッドビュートが手元に現れる。
「「はあぁぁ!!」」
互いに武器を手に取ると同時に互いに鞭が激突する。その衝撃によって互いの腕が痺れるが、そのまま振り抜き、お互いを吹き飛ばす。
「まだだ!」
【17バーン!ダイレンジャー!】
その音声と共に俺の手にはダイレンロッドを手に持ち、対して爺ちゃんもまたニューレッドビュートを変形させる。
「ヤリビュート!」
同時に爺ちゃんの武器も槍へと変形すると共に再び激突する。その一撃一撃の重さは今まで戦ったどの敵よりも重く、その一撃一撃が必殺の威力を持っている。
だが、それでも俺は負けるわけにはいかない。
何故なら、俺は今、この時だけはスーパー戦隊最強の男、アカレンジャーと戦っているからだ!!
だからこそ
「全力で勝つぜ!!」
【ヒーロー!スーパーゼンカイタイム!ゴッゴー!バンバン!ダイゼンカイ!】
再度ハンドルを回すことで発動。エネルギーを銃口と頭上に集結させ、頭上に巨大なゼンカイジャーのロゴを形成。
トリガーを引くことで強力なビームを真っ直ぐと爺ちゃんに向かって発射する。
「レッドビュートパンチ!」
その言葉と共に爺ちゃんはニューレッドビュートを振るう事で先端に付いている赤い球体をビームに激突させる。
そして、そのまま弾き飛ばし、俺の顔面に直撃した。
その一撃を受けて俺は吹き飛ばされる。
だが、爺ちゃんの方も反動が大きかったのか、少しふらついている。
「っ」
同時に見えたのは真ん中にはジェムが落ちており、同時に俺達は走り出す。
爺ちゃんが先に手を伸ばし、ジェムを取ろうとするが、俺も同時に手を伸ばす。
「っ!」
「はあぁ!」
その瞬間、互いの手がぶつかり合い、共に弾かれる。
そのまま、俺も爺ちゃんも地面に転がる。
「よしっ、取ったぜ!!」
その言葉と共に俺の手にはジェムを確かに掴んでいた。だが、爺ちゃんはその様子を見て笑う。
「どうやら、何時の間にかすっかりと越えられたようだな」
それと共に俺達は互いに握手をしようとした時だった。
「いいや、ただ衰えただけだ」
「っ」
その言葉と共に見つめた先にはゼンカイレッド、黒いパトレンジャーとルパンレンジャー、リュウソウモーリアだった。
「お前達は」
俺達が戸惑っている中、彼らは変身を解除し、俺達の前に姿を見せる。
現れたのは
「お前達は、確か理乃と組んでいた奴ら!」
そこにはかつて理乃と組んでいたジュラン達のコピー体だったステレンオー、ガルプレス、サクシーザー、クーライザーの4人だった。
「一体なんでっ」
「俺達はあの時の存在ではない」
「なに?」
「数多くの転生者達の恨み、それを募る事によって誕生したいわば、悪のスーパー戦隊。
つまりは」
その言葉と共に再び姿が変わる。
「レッドのパワー!ゼンカイレッド!!」
「ルパンブラック」
「パトレン-1号!」
「リュウソウモーリア!」
その言葉と共に、空には暗雲が浮かび上がる。
「あれは一体っ」
「どうやら、想像よりも早く復活するようだな」
「どういう事なんだっ」
そう言っている間にも、その影は巨大な悪魔へと変わっていた。
「おそらく、ジェムはあの悪魔を復活する為に必要な力だ。
なぜ、スーパー戦隊を集めたのかは理由は分からない。
だが、このままではっ」
そう爺ちゃんが言いかけた所で消えてしまう。
おそらくはこの場所から転移されただろう。
同時に悪魔はそのまま奴ら4人の所に現れたのは、俺を歪な姿へと変わった存在だった。
様々な本の意匠が施された全身に、頭部に当たる部分はミイラの様に醜悪化したゼンカイザーが本から飛び出した造形になっている。
また本から出られず何かを叩いている様にも見える。腰のバックルには黒十字王を連想させる十字の装飾が施されている。
「さぁ、ゼンカイザー。
貴様をここで倒す」
その言葉と共にゆっくりと奴らは迫ってくる。
「まったく、とんでもない事になったな」
「あぁ、本当になぁ!!」
その言葉と共に出てきたのは、俺と同じメンバーであるジュラン、雨宮さん、マリアさん、トリコさんだった。
「皆っ!」
「介人、どうやらここからが正念場のようだぜ!!」
「あぁ」
ジュランの言葉に頷く。
「「チェンジ全開!」」「怪盗チェンジ!」「本能覚醒!!」
俺達は各々の変身アイテムを使い、その姿を変える。
「秘密のパワー!ゼンカイザー!!」
「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!!」
「ルパンレッド!」
「ルパンホワイト!」
「サバンナの王者!ジュウオウライオン!!」
俺達5人は声を合わせるように言うと共に合わせる。
『俺達、スーパー戦隊!!』
その言葉と共に各々の武器を持つ。
「行くぜ、全力全開だぁ!!」
俺達は一斉に走り出す。
そして、戦闘が開始された。
戦いが始まり、最初に接近してきた雨宮さんにルパンブラックが蹴りを放つ。
「ぐぅ!」
その一撃を受けて吹き飛ぶが、彼は空中で体勢を整えて着地する。
同時に雨宮さんは迫っているパトレン-1号に向けて、VSチェンジャーによる牽制を行う。
その一撃を受け止めようとするが、雨宮さんの攻撃は受け止められるが、マリアさんはそれに合わせるようにVSチェンジャーによる牽制を行う。同時に雨宮さんの攻撃を弾かれ、その隙を狙ってジュランとトリコが迫る。
だが、パトレン-1号もすぐに反応して、その攻撃を回避する。
同時にその背後からはジュランが拳を、トリコが足を振り上げるが、その一撃も回避される。
「ちぃ!」
「相変わらず、すばしっこい奴めぇ!!」
その言葉を聞きながら、俺はそのまま3人から距離を取る。
「どうやら、ジェムを通して、かなり強くなっていやがるぞ、介人!」
その言葉と共にジュランは迫り来るリュウソウモーリアからの攻撃を受け止める。
「あぁ、そのようだな、ジュラン!!」
同時にリュウソウモーリアに対して攻撃を仕掛けるのは雨宮さんだ。
「だけど、負ける訳にはいかないなぁ!!」
「えぇ、その通りね!」
【スーパー・快盗チェンジ!!】【超・警察チェンジ!!】
雨宮さんとマリアさんはそのままパワーアップ形態であるスーパールパンレッドとスーパールパンホワイトへと姿を変わる。
それを見たルパンブラックとパトレン-1号は二人に対して攻撃を仕掛ける。
だが、それよりも早く、二人が攻撃を仕掛ける方が早かった。
【イタダキ・ド・ド・ドストライク】
雨宮さんはその手にはルパンマグナムを召喚し、マリアさんは両肩にあるキャノンを構える。
「スーパースペリオルストライク!」
二人の同時の必殺技はルパンブラックとパトレン-1号直撃した。
その威力は凄まじく、瞬く間に撃破される。
それに合わせて、ジュウオウライオンはスーパーライザーへと手に持つ。
「滾るぜ!王者!」
【ライブマン!ギンガマン!ガオレンジャー!ジュウオウライオン!ロアーライオン!】
スーパーライザーが鳴り響くと同時にジュウオウライオンの姿は徐々に変わっていく
その腕には本能覚醒の時のよりも巨大で機械的な爪が装着され、脚にはジェット機を思わせるアーマーが装着される。
「さて、食事前の運動といきますか!!」
そう言い放つと共にジュウオウライオンは駆け出す。
同時にリュウソウモーリアは剣を取り出し、振り下ろすが、それをジュウオウライオンは両手の爪で受け流す。
同時にジュウオウライオンはそのまま右腕の爪を突き刺すが、奴はそれを後ろに下がる事で回避する。
だが、それだけでは終わらない。
ジュウオウライオンは左腕の爪を横薙ぎに振るう。
同時にその一撃はリュウソウモーリアの胴体を切り裂く。
「ぐっ」
「さぁ、メインディッシュの時間だ!」
【ローラーライオン!FINALATTACK!】
その音声が鳴り響くと同時にジュウオウライオンの背後に現れたのはローラーライオンの力を貸している三人の戦士、イエローライオン、ギンガレッド、ガオレッドの三人の戦士だった。
「ライオンバズーカ!」「ガオメインバスター!」
イエローライオンとガオレッドは各々の武器を手に持ち、構える。
「唸れ、ギンガの光!」
ギンガレッドの言葉と共にジュウオウライオンの爪は獣装の爪へと変形する。
同時にジュウオウライオンは駆け出し、一気にリュウソウモーリアの前に接近する。
「獅子釘パンチ!!」
その叫び声と共に、ジュウオウライオンの背後から迫るイエローライオンとガオレッドのエネルギーを浴びる事によって、全身が光り輝く。
そして、そのままリュウソウモーリアの胴体を殴り、その衝撃は奴の体を貫いた。
「ごはっ!」
それと同時にリュウソウモーリアは倒れ、爆発を起こす。
「ふぅ、あとは二人」
「だったら、介人の偽物は俺が相手だ!!」
その言葉と共にジュランはそのままキシリュウゼンカイジュランへと姿を変える。
風を纏う剣二本を両手に持ちながら、そのままゼンカイレッドへと接近する。
「ふっ、レッドになれない貴様に負ける俺ではない!!」
その言葉と共にゼンカイレッドはギアトリンガーから炎の刃を出し、ジュランと激突する。
「それはこっちも同じことだぜ!」
その声に合わせるかのようにジュランは上空に飛ぶ。
同時に背中の翼を広げて、加速して迫る。
だが、それに対して、ゼンカイレッドはさらに火力を上げ、対抗する。その瞬間、周囲に爆風が吹き荒れる。
「行くぜぇ!!」
その爆風の中で再び通常形態になったジュランはそのままジュランソードを真っ直ぐとゼンカイレッドに振り下ろす。その一撃に対し、ゼンカイレッドはギアトリンガーを構える。
「何度やっても無駄だ!」
「いいや、これで終わりだ!!」
その言葉と共にジュランはギアトリンガーに向かってジュランソードを叩きつける。
それにより、ジュランソードは砕け散るが、代わりにジュランはそのまま手に持ったギアトリンガーを回す。
【ヒーロー!スーパーゼンカイタイム!ゴッゴー!バンバン!ダイゼンカイ!】
「はああっぁ!!」
そのままジュランは引き金を弾き、ゼンカイレッドに向けて、エネルギーを放つ。
「ぐっ、こんな所でっ負けるとはっ」
その言葉と共にゼンカイレッドは爆散する。
「よしっこれでって!!」
各々が倒した偽物の戦隊。
だが、その怨念というべき存在はゼンカイザーの偽物へと注ぎ込まれていた。
「なっ!!」
「怨念が溜まったぜぇ!!」
その雄叫びと共に、俺達は全員吹き飛ばされる。
「おいおいっ、まさかここでパワーアップかよ」
既に先程までの爺ちゃんとの戦いもあって身体がボロボロだった。
「まったく、お兄はいつも無茶をする」
「えっその声って?」