特典で世界を再構成する戦隊 第二部   作:ボルメテウスさん

22 / 29
新たな項目を追加しました。
皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=271640&uid=45956


犬猿の2人

その日、何時もの朝ご飯のはずだった。

 

お決まりとなっている朝ご飯のメニューである目玉焼きとソーセージにサラダ。

 

そして各々が好みで白飯かパンを選び、食べていた。

 

家には、基本は爺ちゃんは仕事でおらず、妹である理乃も既に食事を終えていた。

 

ジュラン達も既にいない中で、俺はある意味、目の前の光景に悩まされている。

 

「・・・」

 

1人は、エマ。

 

こちらの世界になってから担当になった少女であり、金にがめつくて強欲な少女。

 

学校では屑と呼ばれながらも、ゼンカイジャーとして戦っている時にサポートしてくれる心強い味方?である。

 

ついでに、ご飯は白飯派である。

 

「・・・」

 

そして、もう1人はフラグちゃん。

 

俺がこの世界に来る前に担当である少女であり、死神とは思えない程に優しい少女である。

 

最近になって、こちらの世界に来ており、とても心強い味方である。

 

ついでに、ご飯はパン派である。

 

以上の2人が、現在進行形で、まるで示し合わせたかのようにお互いを睨み合っているのだ。

 

ちなみに、他の皆は既に食事を行っている。

 

「それで、フラグちゃんは何時になったら、天界に帰るんでしょうか?」

 

そこで火蓋を初めに取ったのは、エマであった。

 

何時ものように丁寧な口調で話すが、明らかにさっさと帰れというのが、聞いて分かる。

 

「別に今は帰る必要もありません。

 

第一、この世界にいる異常事態を解決しなければならないので、しばらくは帰れません。

 

それよりも、エマさんこそ、なぜまだいるのですか?

 

介人さんのサポートは私がやりますので、戻っても大丈夫ですよ」

 

そう、エマに対して同じく笑みを浮かべながら返す。

 

だが、その笑顔は決して笑ってはいないだろう。

 

むしろ、殺気を放っていると言っても良いかもしれない。

 

「あのなぁ、何時までもそうやって喧嘩しているつもりなんだ?」

 

俺はそう言いながら、2人に言うが

 

「別に喧嘩なんてしていませんよ」

 

「そうですよ、ただ本当の事を言い合っているだけですから」

 

2人の答えは全く同じだった。

 

これは完全に意見が対立した時のパターンだ。

 

こうなった以上、絶対に譲らないだろう。

 

「それじゃ、俺はそろそろ学校に行くから。

 

ほら、エマも早く行くぞ」

 

「えぇ、そうですね。

 

なんだって、この作品のヒロインは私ですからねぇ!」

 

そう言いながら、何やら自信満々に笑みを浮かべるエマ。

 

それに対して、フラグちゃんは

 

「えぇ、そうですね、早く一緒に行きましょうか、介人さん」

 

「はい?」

 

フラグちゃんの一言に、エマは首を傾げる。

 

「実はこちらの世界でサポートをする際に文月学園に転入する事になりました。

 

まぁ、無理矢理転入したので、Fクラスになりましたが、一緒のクラスなので、よろしくお願いしますね」

 

フラグちゃんの言葉を聞いて、エマは驚きの声を上げる。

 

確かに、それは驚くだろう。

 

「ちょっと待ってください! 何でそんな事になったんですか!?」

 

「当たり前ですよ、介人さんのサポートをしなければならないので」

 

「いや、それは困る」

 

その事態に、俺は非常に困る。

 

「どうしてですか、介人さん?」

 

「そりゃあ、あなたのサポートなんていらないからに決まっているじゃないですかぁ」

 

「いや、それはない」

 

「だったら、なぜ!」

 

「行ったら、分かる」

 

「???」

 

俺の言葉に疑問に覚えたように、首を傾げる。

 

だが、既に決まっている以上は、変えれない。

 

そう思いながら、俺達はそのまま文月学園に向かった。

 

そして、Fクラスに到着すると同時に

 

「FFF団、海城介人に天誅下せえぇぇ!!」

 

「「「海城に!!天誅!!」」」

 

「転校生と一緒とは、羨ましいぞぉ!!」

 

その言葉と共にFFF団が襲い掛かる。

 

1人1人はそれ程強くなく、転生者との戦いに慣れている俺にとっては、あまりたいした事のない相手である。

 

「こういう厄介な事が起きる訳だ」

 

そう言いながら、明らかに殺意のある攻撃に対して、カウンターで気絶させながら、フラグちゃんに言う。

 

「いや、これは明らかに異常すぎる光景ですよ!!」

 

「そうなのか?」

 

「そうですよ! いくらなんでも、こんな事をする人達がいるなんて・・・」

 

「まぁ、普通ならありえないが、まぁ慣れたからな」

 

そう、こういった事はよくある事なのだ。

 

「どうですか、フラグちゃん!

ここで生き残るには、小さなお子ちゃまには無理という事ですよぉ」

 

それをエマが挑発するように言う。

 

「ふんっ、これだからガキは嫌いなんですよ」

 

「何ですって!」

 

そう、一発触発になる。

 

だが、その時

 

「んっ」

 

奇妙な気配。

 

それが戦いの合図だと分かると同時に、すぐに立ち上がる。

 

「介人さん?」

 

「出た」

 

その言葉と共に、召喚獣フィールドが展開される。

 

それと共に、俺はギアトリンガーを取り出し、走り出すと同時に見えたのは一匹の怪物だった。

 

ワシの翼、サメの牙、ライオンとトラの爪、ゾウの足を合わせ持つ、狩人を思わせるワルドだった。

 

「あれは、まさかお父さんの」

 

「あぁ、ジュウオウジャーのワルドで間違いないようだな」

 

ワルドも、こちらの姿を確認すると共に同時にワルドは雄叫びをあげながら、突っ込んでくる。

 

それに合わせるように、俺もギアトリンガーを取り出し、そのままセンタイギアを装填する。

 

「チェンジ全開!」

 

それと共に引き金を引き、俺はゼンカイザーへと変身する。

 

「秘密のパワー!ゼンカイザー!」

 

そう名乗りを上げながら、俺はギアトリンガーを構える。

 

それと同時に、ギアトリンガーを構えてトリガーを引く。

 

だが、ギアトリンガーの攻撃に対し、ワルドはまるでワニを思わせる巨大な尻尾で弾く。

 

すると、その衝撃で、俺は吹き飛ばされてしまう。

 

だが、何とか受け身を取りながら、着地し、ギアトリンガーを再び構える。

 

「介人さん!

そのワルドは、おそらくはジュウオウジャーの力のほとんどが使えます!!」

 

ジュウオウジャーと言えば、動物の力であるジューマンパワーを使った戦士達。

 

つまり、相手はおそらく地球上にいる全ての動物の力を使う事ができる。

 

「面白いじゃないか」

 

そう言いながら、ギアトリンガーに新たなセンタイギアを装填し、ダイヤルを回す。

 

そして、そのままレバーを引いた後に引き金を引く。

 

「地球の動物相手だったら、こっちは星獣のパワーだ!」

 

【22バーン!ギンガマン!!】

 

その音声と共に、俺の前にギンガレッドの幻影が現れると共に、一体化になる。

 

同時にギンガマンの武器である星獣剣を手に持ち、構える。

 

それに対して、ワルドは両腕の刃で斬りかかって来る。

 

それに対し、俺も星獣剣で応戦する。

 

だが、相手の斬撃の重さは凄まじい。

 

腕が痺れるような感覚を覚えるが、それでも負けるわけにはいかない。

 

そのまま鍔迫り合いになるが、その力は互角。

 

お互いに一歩も譲らない状態が続く。

 

だが、それも長く続かない。

 

徐々に押し込まれ始める。

 

そして、腰にあったギアトリンガーが吹き飛ばされる。

 

このままではまずいなと思った時

 

「このままじゃ」

 

「まだ諦めるのは早いですよ」

 

その状況を見ていたエマが言うと共に、落ちたギアトリンガーを取る。

 

「何がギアを装填して、援護ができれば」

 

「無茶ですよ」

 

「無茶でも、早くしないと、介人さんが」

 

エマはそう言いながら、必死に悩むように、ギアトリンガーを見つめる。

 

そうしていると

 

「おーい、エマちゃん!フラグちゃん!」

 

聞こえてきた声。

 

見ると、そこにはガオーンがこちらに向かっていた。

 

しかし、その距離は遠く、間に合うかどうか

 

「ガオーンさん!

 

これだったら」

 

同時にフラグちゃんはそのまま窓から飛び降りる。

 

「えぇ?!」

 

「私は元々死神なので、これぐらいは平気です。

 

それよりも、エマさん、ガオーンさん、頼みましたよ!」

 

「何がどうなっているか、分からないけど、了解だよ!!」

 

フラグちゃんの行動を見て、驚きを隠せないエマ。

 

そして、ガオーンも困惑しているが、フラグちゃんの行動を見て、頷く。

 

「だったら、こっちも答えないといけませんね!」

 

その言葉と共に何時の間にか持っていたゼンカイガッタイギアをギアトリンガーに装填し、ゼンカイガオーンのギアを装填する。

 

「「行きますよ、介人さん!」」

 

その言葉と共に

 

「「スーパーチェンジ全開!!」」

 

【スーパー!ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!フリーダム!ゼンカーイ!】

 

その音声と共にこちらに向かってくるガオーンは鎧となりながら、ワルドを吹き飛ばし、そのまま俺に装着される。

 

ガオーンの特徴的な闘争心を剥き出しにした野獣を思わせる鎧となっており、特に特徴的なのが、右腕にはライオンの牙を思わせる武器、ガオーンファングが現れる。

 

「さぁ、野生の時間だぜぇ!」

 

同時に俺はまるで野獣を思わせる構えと共に、ワルドへと突っ込んでいく。対するワルドも両腕の刃を振りかざしてくる。

 

しかし、普段よりも身体の軽いのか、簡単にその攻撃を避ける事ができ、そのままガオーンファングを振るう。

 

その一撃はワルドの腕の刃を砕く。

 

さらにそのまま連続で攻撃を繰り出していく。

 

「でしたら、これも試してみましょう!!」

 

「えっ?」

 

そう戦っていると、エマが取り出したのは別のセンタイギアだった。

 

センタイギアはそのままゼンカイガッタイギアに装填されているゼンカイガオーンの代わりに装填され、そのまま引き金を弾く。

 

【スーパー!ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!アームド!ガオレンジャー!】

 

その音声と共に、ガオーンファングとは違う反対側にはガオレッドが使っていた武器である手にはめて使う、籠手状の武器、ライオンファングだった。

 

「ガオレンジャー先輩の力も一緒か、これは!」

 

「あぁ、やる気満々だぜぇ!!」

 

その雄叫びと共に、俺達はワルドに対して攻撃を続けていく。

 

先程まで片手だけの牙が、両手に増えた事で、攻撃力は倍になり、スピードは数倍に上がる。

 

それにより、ワルドは防ぐだけで精一杯の様子だった。

 

そして、ワルドを踏み台にし、俺はそのまま後ろに下がると、ライオンファングを変形させる。

 

それはライオンを思わせる巨大な銃であるガオメインバスター。

 

「行くぜ!!全力全開だぁ!!」

 

同時にガオーンファングは変形し、そのままガオメインバスターに装着される。

 

そして、俺の片腕に一体化し、そのまま構える。

 

「完成、ガオーンバンカー!」

 

同時に、俺は三枚のセンタイギアをガオーンバンカーに装填する。

 

【ダイレンジャー!オーレンジャー!キョウリュウジャー!】

 

センタイギアの力が宿ると共にガオーンバンカーの瞳は光輝き、同時に俺はワルドにそのままゼロ距離まで接近する。

 

同時にガオーンバンカーの牙がワルドを噛み付き、そのまま俺は左手で引き金を引く。

 

「ガオーンパニッシャー!シュート!!」

 

その叫びと共に、ガオーンバンカーの銃口から放たれるエネルギー波がワルドに直撃し、吹き飛ばす。

 

だが、その威力も凄まじいものだったらしく、地面に叩きつけられ、地面が陥没する。

 

そして、そのままゆっくりと立ち上がる。

 

だが、その姿は既にボロボロの状態であり、もう戦う力は残っていない様子だった。

 

そして、そのまま後ろに下がると共に爆散した。

 

「「やったぁ!!」」

 

それを見ていた、エマとフラグちゃんはそのままハイタッチするが、すぐに相手を見て、そのままプイっとそっぽを向いた。

 

まぁ、エマの事は置いておいて、とにかく勝った事に安堵する。

 

「さてさて、どうなるのかなぁ」

 

「まぁ、長い目で見てみようよ。

 

僕だって、なんとかなったのだから」

 

そうガオーンの一言には本当に説得力があった。

 

「そうだな」

 

その一言に同意すると、変身を解く。

 

とりあえず、一安心といったところだろう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。