この話を書いている間に思った事。
やはり、ギャグって、難しいですね。
銀魂にゼンカイジャーのようなギャグを目指していきたいと思ってしまいました。
突然、指名手配をされた介人達。
それと共に、襲い来るスーパー戦隊達の攻撃を掻い潜りながら、その場を逃げていた。
「そもそも、俺達が何の罪で追ってくるんだよ」
そう愚痴を漏らしながらも、周りを見る。
「しかし、実際、私達、何か悪い事をしたんでしょうか?」
「そんなのする訳ないでしょ」
気になりながら、ブルーンは首を傾げながらも、マジーヌはすぐに返答する。
周りには人影がいない事を確認する。
「まずは状況を整理しようよ。
僕達はそもそも、なんで追いかけられているんだろう」
ガオーンの言葉に首を傾げる。
「というよりも、オイラの事、忘れられてない」
「そういえば」
逃走している間に、すっかり忘れ去られていた存在に気づき、すぐに見つめる。
「確か、ゴーカイジャーの仲間で」
「オイラはナビィだよ。
それにしても、ここはどこなんだ?」
「ここはゴーカイジャーとは違う世界だと思うけど、あれ?」
その言葉と共に、俺はふと疑問に思う。
あの時、襲い掛かってきたパトレン1号とサソリオレンジ。
彼らも、元々は別の世界のスーパー戦隊のはずなのに、なぜ、この世界にいるのか。
疑問に思う、介人を余所に
「介人さん、これ!!」
その疑問を遮るように、エマが取り出したのはスマホの動画だった。
「全力罪海城介人。詐欺罪閻魔エマ。脅迫罪罪死亡フラグ。
他にも4名のキカイノイド達による犯罪集団の存在が判明しました」
そこに写されているのは、確かに俺達だった。
しかし
「全力罪ってなんだよ!!」
「脅迫罪ってなんですか!!」
あまりにも理不尽な罪に介人とフラグちゃんは同時に叫んでしまう。
「まったくです!
私が何時、詐欺をしたと言うんですか!」
「いや、わりとやってないか」
介人達に釣られるように、エマも不満そうに呟くが、ジュランはエマに対して苦笑を浮かべてしまう。
一方で、他の者達はそのニュースを食い入るように見ていた。
「なんだか、この世界の罪って変だねぇ、全力罪なんて」
「こんなの介人を捕まえるような罪じゃないかよ!
巫山戯ているのか!!」
ジュランは憤慨しながら、怒りの声を上げる。
「あぁ、なんか、納得いかないな」
「うん。まぁ、僕達が何をしたというんだろうね」
ガオーンとマジーヌも同意するように呟きながら、潜伏している店の窓から周りを見渡す。
「でも、どうします? このままじゃ捕まりますよね」
「そうだな。とりあえず逃げるしかないだろう」
「……」
マジーヌの言葉にジュランは答えたが、その先には
「エマ、何をしているの」
そこには、パチンコを打っているエマの姿があった。
「いや、今日は新台入替ですので。
あっ介人さん、箱を持ってきてくださいね」
「・・・・」
かなり切迫した状況の中でも、普段と変わらない態度を行うエマ。
それに対して、介人は無言で、エマの腰に手を回す。
「介人さん、いきなりなんですか。
そういうのはここで「お前は何をしているんじゃ、ボケ!!」ぎゃふぅ!!」
その一連の動作はとても華麗で素早かった。
エマの体の前で相手の両腕を交差させ、エマの左手首を自分の右手、エマの右手首を自分の左手でそれぞれ掴む。
そのクラッチを保ったまま、エマの股下に自分の頭を差し込み、肩車のように持ち上げる。
そのまま後方にブリッジしながら倒れ込み、エマの後頭部・背中からアスファルトの床に叩きつける。
「あれは、ジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスホールドですね!!
私、本でしか見たことないので、とても興味深いです!!!」
「誰もエマさんの心配をしていない!!」
アスファルトの床に叩きつけられているエマに対してよりも、介人が放ったプロレス技の方に興味があるようにブルーンは叫ぶ。
「うっわー。すごい綺麗に決まったねぇ。
流石は介人だよぉ」
「いや、感心してる場合じゃないでしょうが!!」
介人の見事な投げ技に感動するガオーンにマジーヌは突っ込む。
「おい、なんだ物音が、ってお前達は指名手配犯の!」
「しまった、エマのパチンコをしていた音でバレたか!」
「いや、介人さんのプロレス技の音で気づいたんだと思いますよ」
エマは介人の言葉を否定するように、首を振りながら起き上がる。
「そんなことはどうでもいいです! それよりも逃げないといけません!」
「いや、それはそうなんだけどさ。
今の状態で逃げたら余計怪しまれるんじゃないか?」
ジュランの言葉の通り、現在逃亡中の彼らは完全に悪者状態だ。
その中で
「観念するんだな、海城介人」
その言葉と共に、店の中に入ってきたのは二つの人影だった。
それは将校帽に軍服を身に纏った怪人、シュバルツ将軍。
もう1人は、肩に鉤爪を備え、至る所に三日月の意匠が施された鎧を身に付け、片目の三日月型の兜の様な形状を持つ戦士、ガルザ。
「あぁ、あいつらは、トッキュウジャーと戦ったシュバルツ将軍に、キラメイジャーと戦ったガルザ!!」
「はぁ、なんで悪者が俺達を」
「お前達を捕まえる為だよ。
スーパー戦隊と協力してな」
そう、ガルザは笑みを浮かべながら呟く。
同時にガルザの言葉を合図に、店内にはキョウリュウグリーン、スターニンジャが現れ、介人達を囲んでいた。
「一体全体、どういう状況なんだ」
「・・・」
その状況の中でも、介人はゆっくりとギアトリンガーを構える。
「とにかく、逃げるしかない。
マジーヌ」
「了解ッス!」
その言葉と共にギアトリンガーにゼンリョクガッタイギアを装填し、そのままマジーヌのセンタイギアを装填する。
【【スーパー!ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!レジェンドゼンカイオー!ゼンカーイ!】
それと共に、介人はゼンカイザーへと変身する。
合わせるように、その格好はレジェンドマジレンジャーを思わせる鎧を身に纏う。
その姿こそ、介人とマジーヌが合体姿、レジェンドゼンカイオーだった。
「行くぜ、全力魔法!ゼンリョクゼンカーイ!!」
その言葉と共に介人は手に持ったマジーヌ・ロッドを構え、その床に魔方陣が現れる。
それと共に介人達を包み込み、その場を森へと転移する。
「えぇ、なんでこんな所に」
「仕方ないだろ、人数オーバーなんだから」
そう言いながら、介人は目の前に迫ってくる戦士達に向けて、マジーヌ・ロッドを構える。
ガルザとシュバルツ将軍。
その純粋な剣技でも、スーパー戦隊を苦戦させてきた幹部と共に剣の達人であるキョウリュウグリーンと稲妻のような速さで戦うスターニンジャ。
4人の敵に対して、介人は、手に持つマジーヌ・ロッドで攻撃を受け流すのが必死だった。
「おいおい、この状況どうするんだよ」
「だからと言って、今の私達では」
ジュラン達はすぐにでも助けたかったが、彼らに今はギアトリンガーがなく救援する事ができなかった。
「そうだ、絶望しろ。
そして、覚えておけ、俺の名は「森の管理人、ビート・J・スタッグだ」んっ?」
その中でガルザが挑発するように言葉を出そうとすると、遮る声が聞こえる。
ガルザと似たような声で、困惑する中で、一同がその方向を見る。
そこにはキカイノイドによく似た存在だが、その容姿からキカイノイドとは違う事がよく分かる。
「あぁ、あれは、特命戦隊ゴーバスターズの1人、ビート・J・スタッグだぁ!!」
ナビィの言った言葉と共に、一同は驚きを隠せずにいた。
この状況の中で、さらに増える敵。
だが
「なんだ、緑?
貴様、以前とは何か違うぞ?」
「以前と違う?」
「・・・それって、どういう意味なんだ」
そう疑問に思う中で、響き渡るハーモニカの音。
音が響き、見つめると、森の奥から現れたのは、黒いタンクトップを身に纏った青年であり、ゆっくりとこちらに近づく。
「何か懐かしい気配がすると思っていたが、蘇っていたとはな、シュバルツ」
「貴様は、ザラム!!」
シュバルツと、ザラムと呼ばれた青年。
だが
「違うな、俺は虹野明だ。
それにしても、こうして見ると可笑しな感じだ。
お前達、本当に俺の知っている奴らか?」
「知っている奴らって、どういう事でしょうか?」
「もしかして」
その言葉と共に、ある可能性に辿り着いた介人はそのままJと虹野の元へと駆けつける。
「すいません、二人共。
この状況を打開したいので、協力してくれませんか」
「おいおい、何を言っているんだ、介人」
介人の言葉にジュランは思わず困惑する。
それは、まさに叶えられない願いを言うような事。
そう思われたが
「良いだろ、森を荒らす奴らは俺が許さない」
「あぁ、俺も少し気になるからな」
「えぇ、嘘ぉ」
その願いはあっさりと承諾された。
「レッツモーフィン!」「特急チェンジ」
同時にJはスタッグバスターに、虹野はトッキュウ6号へと変身する。
それと共に3人は構える。
「「秘密の魔法パワー!レジェンドゼンカイオー!」」
「スタッグバスター!」
「トッキュウ6号」
構え、同時に名乗る。
「色々とバラバラだけど、4人揃って、「機界戦隊トッキュウジャー「特命戦隊ゴーバスターズ「列車戦隊トッキュウジャー」」」」
「最後が凄いバラバラですよ!!」
一体化しているマジーヌを含めた4人での名乗り。
それははっきり言って、グダグダだった。
「とにかく、行くぜ、全力全開だぁ!!」
そんな状況にも関わらず、介人はマジーヌ・ロッドを構え、それと共に走り出す。
ガルザに対してはスタッグバスターが、シュバルツに対してはトッキュウ6号が戦う。
剣技での戦いに対して、素早い動きと共に手に持ったモーフィンブラスターでのビームでガルザに撃つ。
「えぇい、鬱陶しい!」
「それはこちらの台詞だ。
よくも俺の声をパクったな」
「そっちが勝手に似ているだけだろ!!」
そう言いながら、スタッグバスターの攻撃を剣で受け止めたガルザだったが、その威力に押され、後ろに下がる。
一方のシュバルツ将軍には、トッキュウ6号に対して剣を振り下ろしていた。
「まさか、こうしてまた戦えるとはな、ザラム!」
「シュバルツ、お前達のバックに誰がいる!」
「倒せたら、答えてやろう」
トッキュウ6号の言葉に対して、シュバルツは笑う。
その剣を弾き飛ばし、シュバルツは蹴りを放つ。
トッキュウ6号は吹き飛ばされるが、すぐに体制を整え、そのまま走る。
彼らが激闘を繰り広げる中で、介人は
【マジレンジャー!】
音声が鳴り響く中で、介人の右手にはマジランプバスターを手に持つ。
同時にマジーヌ・ロッドを変形させ、巨大な狙撃銃、マジーヌシューターへと変形させる。
「スピード相手には、こいつだな」
その言葉と共にマジーヌシューターに装填したセンタイギア。
【ニンニンジャー!トッキュウジャー!】
その音声が鳴り響かせながら、そのまま引き金を弾く。マジーヌシューターから出てきた光の球はそのまま戦っている相手であるキョウリュウグリーンとスターニンジャーの元へと向かう。
同時にマジーヌシューターを持ち、空を飛びながら、新たなセンタイギアを3枚装填する。
【ダイレンジャー!オーレンジャー!キョウリュウジャー!】
その三枚のセンタイギアには、古から続く摩訶不思議な力を扱う戦隊として、気力、超力、そしてブレイブ。
3つのエネルギーが合わさり、一つの弾丸へと変わる。
それに気づき、2人はすぐに走り出すが、その足下にはバナナの皮があり、そのまま滑ってしまう。
「超気力!ブレイブフィニッシュ!!!」
それと共に引き金を弾くと同時に、マジーヌシューターからマジーヌドラゴンを模したエネルギー弾が、バナナの皮に滑った2人に向かって放たれる。
その一撃を受けた2人はそのまま吹き飛ばされ、そして、光の粒子となって消えた。
「なっ、どういう事なんだよ、これ」
「どうも変だと思ったが、これが違和感の正体か」
「ちっ」
それを見たシュバルツは舌打ちをすると共に
「ガルザ、戻るぞ」
「良いだろう」
その言葉と共にガルザもまた、目の前にいる虹野を吹き飛ばす。
「待て、シュバルツ!」
虹野はすぐに呼び止めようとしたが、クライナーが彼らの前に走り抜ける。
高速で走るクライナーに道を阻まれ、通り過ぎた先には、既に2人の姿はなかった。
「物真似鎧は消えたか」
「いえ、ただ単に声が似ていただけだと。
それよりも、介人さん、さっきのは一体」
それは、先程、マジーヌシューターによって消えたキョウリュウグリーンとスターニンジャーだった。
「あぁ、何度も使ったから、最初は僅かな違和感だけだった。
けど、今回で分かった。
あれは、間違いなく」
そう言いながら、消えた2人の場所を見つめる。
「ゼンリョクゼンカイキャノンで召喚したスーパー戦隊だ」
「ゼンリョクゼンカイキャノンって!」
それは、かつて介人が使っていた最強の武器。
必殺武器としての高い威力は勿論の事、45のスーパー戦隊を自由自在に召喚する事ができるまさに最強の武器だった。
しかし、ハカイザーとの戦いによって損傷し、現在は修理中である。
「そのはずだったけどな。
ますます今回の犯人をぶっ倒したくなってきたぜ」
それと共に介人からは怒りの炎が湧き上がっていた。
「介人さん。
それはそうですよね、お爺さんの力が、こんな事に使われたら」
フラグちゃんはそう涙を流すが
「それもあるが、焼き肉の邪魔をした以上、徹底的にやってやる」
「まだ、焼き肉ですか!!」
それは流石にどうかと思うのだが、確かに介人も許せなかった。
何せ、焼肉の約束をドタキャンされた挙句、大事な祖父の力を悪用したのだから。