そこには、街中の人々はビルドレッシャーに気づく様子はなかった。
「これだったら、楽に目的地まで行けそうだな」
そう言っていた彼らだが
「んっ、あれは」
そう、ビルドレッシャーの横にある窓の外を見つめるフラグちゃん。
「どうしたんだ」
「あれは一体」
その言葉と共に全員が窓の外を見つめる。
そこには数々のスーパー戦隊達が乗る列車型のロボやその敵が乗る乗り物がビルドレッシャーに向かっていた。
「あれって、パイセン達が乗り込む奴だな」
「そうだな」
「それで、ゼンリョクゼンカイキャノンで召喚された先輩達は操られているよな」
「えぇ、間違いありませんね」
「つまり、奴らの狙いって」
「私達ですね」
そう、確認するように頷く。
「「「・・・・・」」」
「しっかりと掴まれ!!」
虹野はその言葉と共にビルドレッシャーのエンジンを全開にさせる。
それを合図に背後から迫る彼らが一斉に攻撃を始めた。「来るぞ!!」
「分かっています!!皆さん、しっかり掴まって下さい!!」
その言葉と同時に彼らは必死になって座席にしがみつく。
同時にビルドレッシャーにいくつもの砲弾やミサイルなどが着弾し爆発するが、それでもなんとか振り切り逃げ切る事が出来た。
「ぐわぁ、目が回るゥ!?」
「きっ気持ち悪いっ」
「吐きそうっ」
その攻撃により揺れ動く車内の中、介人とジュランとガオーンは目を回しながら気分を悪くしている。
「このままじゃっ」
そんな中、襲い掛かる存在に攻撃する影が見える。
「あれは一体」
「もしかして」
それと共に介人は外を見つめる。
「おーい、介人!!」
「無事か!」
「皆!!」
そこは、まだ合流していないゼンカイジャーのメンバーであるボイジャル、バイオン、パトーラ、ファリーナの4人だった。
「だったら、ここは、全力合体だ」
「「「「合体?」」」」
そう疑問に思っている間に介人は懐にあるセンタイギアを取り出し、そのままセットする。
【35バーン!ゴーカイジャー!】
その音声と共に引き金を引くと共に、ゴーカイジャーのメンバーの幻影がそのまま4人に吸い込まれる。
それと共に4人はそのまま電車のような形へと変形し、ビルドレッシャーに合体する。
「完成!ゼンリョクレッシャー!」
「これって、一体どうなっているの!?」
「よしっ、これで広くなった」
そうしながら、介人達はそのままゼンリョクレッシャーに合体して、広くなった事に安堵する。
「それじゃ、一気に全力で反撃だぁ!!」
その言葉と移動する先々に線路が出現し、ゼンリョクレッシャーは空を走る。
空を飛んだままJは周りを見つめる。
「あそこだっ!!」
そう、指を指したのは、何もないはずの空間だった。
「あんな所に「全力全開だぁ!!!」ちょっ」
そんな言葉を無視し、介人はゼンリョクレッシャーをその何もない空間に突っ込ませた。
そして、それは一瞬の出来事だった。
突然、そこに扉が開くかのように次元の壁が開き、その先には歯車のような空間だった。
「こっこいつらっ!?
こんな方法で突っ込むのかっ!?
他の世界でもっ、とんでもない奴らだなっ」
その中央には、白色が際立つボディに右目にモノクルを着けていて、下半身の部分は可動式で動き、その姿はまるで車椅子に乗った科学者を連想させる存在がいた。
そして、その横には壊れかけているゼンリョクゼンカイキャノンだった。
「てめぇか、この騒動を起こした犯人は!!」
「だとしたら、どうなんだ、ゼンカイザー!!」
その言葉から、介人の事を知っている様子だった。
「誰だあいつ?」
「さぁ、知らない」
そう介人の後ろでジュラン達は首を傾げていた。
「我が輩の名はトジテンドの技術開発を担当する最高技官、イジルデ!
平行世界にいた貴様達ゼンカイジャーによって、死んでしまった存在だ」
「俺達以外のゼンカイジャーだって」
その言葉に介人は驚きを隠せなかった。
「それで、その恨みを晴らす為なのか」
「あぁ、そうだ。
貴様達は吾輩達の邪魔をした癖に、人間やキカイノイド達に人気があって、気に入らなかった!
だからこそ、貴様達の人気を下げる為に行った」
「つまり、あのニュースとか、全部お前のでっちあげか!!」
「だったら、どうした!」
そうイジルデは怒りの声を上げる。
それに対して
「巫山戯るな!
お前のせいで、お前のせいで!」
それと共に介人は手を強く握り締める。
「介人さん」
「今夜の焼き肉中止になるかも知れないんだぞ!!」
その介人の一言に、その場の全員がこけてしまった。
「介人さん、ここでまた焼き肉なんですか」
「貴様、巫山戯ているのか!!
あの世界のゼンカイザーみたいにっ、ピザすき焼きのように」
そんな言葉に対して、ジュラン達も呆れてしまう。
そんな中、虹野とJだけは真剣に考え込んでいた。
「なんで、そこまで」
「今夜はな、爺さんや皆も帰っている。
今日はやっと家族や仲間の全員で一緒に食べる焼き肉だったんだ!!」
「介人さん、もしかして」
「今日の焼き肉に拘っているのって、そういう事」
それは、これまで長い戦いの中でバラバラで過ごす事が多かった家族が揃い、ジュラン達を初めとしたメンバー。
そんな彼らと一緒に食べられる焼き肉。
それを介人は心の底から楽しみにしていた。
「結局はくだらない事じゃないか!!」
だが、イジルデは頭をかきむしりながら言う。
「あぁ、そうかもな。
けど」
「お前のくだらない復讐よりも、介人の言う通り、焼き肉の方が大事に決まっているだろ!!」
そう、イジルデ以外のメンバーがそのまま介人に賛同する。
「うるさいうるさい!!
こうなったら、ここで始末する!!」
そうイジルデは叫び、その手に持ったゼンリョクゼンカイキャノンを介人達に向ける。
だが
「返しなさいよ!!」
「ふんぎゃぁ!!」
そんなイジルデを蹴り飛ばす影。
それは朝にバイトに行っていた理乃と
「お久しぶりです!」
「エンデ!」
今日、遊びに来る予定だったエンデだった。
「はい、お兄ちゃん、これ」
「サンキュー!」
その言葉と共に、理乃から受け取ったゼンリョクゼンカイキャノンを手に持つ。
「きっ貴様ぁ!!
こうなったら、出ろ!!」
その言葉を合図に、イジルデの周りには悪のオールスター軍団だった。
「このスーパー悪者トピアの力が込められたトジルギアで貴様らを倒し見せる」
「だったら、こっちもスーパー戦隊で対抗してやるぜ!」
その言葉と共に、介人達は構える。
「行くぜ、全力全開だぁ!!」