特典で世界を再構成する戦隊 第二部   作:ボルメテウスさん

3 / 29
第2問 以下の意味を持つことわざを答えなさい。
『(1)得意なことでも失敗してしまうこと』
『(2)悪いことがあった上に更に悪いことが起きる喩え』
姫路瑞希の答え
『(1)弘法も筆の誤り』
『(2)泣きっ面に蜂』
教師のコメント その通りです。他にも、踏んだり蹴ったりや、天罰なども同じ意味ですね。
土屋康太の答え
『(2)八方塞がりとはこの事』
教師のコメント それはただの状況説明です。
海城介人の答え
『(1)必殺技も防がれる』
『(2)チーフに風水』
教師のコメント 一体どのような状況なんでしょうか?


とんでも姉妹対決!パトロール&ファイティングファイト!

「いやぁ、これぐらいしないとねぇ」

 

そう言いながら、Eクラス戦を終えた。

 

だが、Eクラスとの設備は交換されなかった。

 

それは代表である坂本の意見であり、それがどのような意味があるのか、多くの者達が疑問に思っていた。

 

しかしEクラスとの戦いを終えた後、Aクラスからの宣戦布告を受ける事になった。

 

「それにしても、まさかEクラスとの設備を交換しないとはな」

 

「んっ、海城もか?」

 

「いや、俺は別に設備には気にしていないが」

 

そう言いながら、俺は特に気にせずあくびをしていた。

 

「そういえば、海城君はなんであんなに召喚獣の操作が上手かったの」

 

「下手したら、明久の特権を奪うレベルだったな」

 

「うぐっ」

 

話をしていると、吉井はEクラスとの戦いでの俺の召喚獣の操作が気になり、聞いてきた。

 

それに釣られるように、他の面々も質問してくるが、その中で明久にわりとダメージを受けたのか、少し俯く。

 

「なんでだろ?

直感みたいな感じだったからな」

 

まさか本当に戦っていた事を知らせる訳にはいかないので、俺は誤魔化すように言う。

 

「まぁ、海城という戦力が入ったのはいいさ。とりあえず行くぞ」

 

「行くって、どこに?」

 

「決まっているだろ、Aクラスだよ」

 

そう坂本は笑みを浮かべながら、Aクラスへと俺達は向かった。

 

Aクラスに到着する。そして教室に入るとそこには、こちらの到着を待っていたのか腕を組んで立っている二人のキカイノイドがいた。

 

「ようこそ、Fクラスの皆様」

 

「待て、どういうつもりだお前ら! Aクラスは俺たちと戦うんじゃなかったのか!」

 

雄二の言葉に、Fクラスの奴らは驚きながらも声を上げる。

 

それもそうだ、先程までFクラスで戦うと言っていた連中がいきなりAクラスに来たのだ。

 

「あの二人は?」

 

「あぁ、そういえば、介人さんは初めてでしたね」

 

そう言っているとエマはそのまま飛び出る。

 

「あの二人はこのような状況になったのかは、Aクラスでも名物の姉妹、パトーラさんとファリーナさんです。

姉の方は成績優秀なクールな人、ファリーナさんはヤンキーみたいな口調が特徴がある名物姉妹です」

 

そうして、改めて俺は二人を見つめる。

 

頭部はジャッカルを模していて黒のロングヘアのパトーラと頭部はトラを模しており、目付きが鋭いファリーナらしい。

 

「あんたは、金の亡者のエマ」

 

「なんだとこのガチレズ女!」

 

ファリーナの言葉を聞いて、ぶち切れしたエマが反論した。

 

「ファリーナ、少し落ち着きなさい」

 

「お前はいい加減にしろ」

 

喧嘩しそうになっている二人を俺とパトーラは各々で止めていく。

 

それを見てため息を吐きながら、雄二はそのままパトーラ達に近づく。

 

「どうせお前らのことだ、何か企んでいるんだろう。今回は何を考えていやがる」

 

「流石坂本君、察しが良いわね」

 

そう言って、パトーラと名乗る女子生徒が前に出る。

 

「まぁ良いわ。

最初の相手は私パトーラが務めさせて貰います」

 

「いきなり初っぱなから、とんでもない奴だな。

だったら、介人、頼めるか」

 

「まぁ、別に良いけど」

 

その言葉と共に俺もまたパトーラと対峙する。

 

「あなたは確か、Fクラスの転校生」

 

「海城介人だ。

まぁ、よろしく頼むぜ」

 

「えぇ、まぁ、すぐに終わりますが」

 

そう俺を多少侮った様子で見ているが、まぁ良いか。

 

「「試験召喚獣、召喚!!」」

 

その言葉に合わせるように相変わらず俺の召喚獣は白いコートに未来的な白い服装に身を包んでおり、その手には武器であるヨーヨー、足にはローラースケートを装備している。

 

対するパトーラのその姿はまるで警察官を思わせる格好をしており、その手には警棒を手に持っていた。

 

「それにしても、Fクラスという事もあって、召喚獣はとても武器とは思えないわね」

 

「さぁ、それはやってみないと分からないだろ」

 

「そう、ならば、試してみようじゃない!」

 

その言葉と共にパトーラの召喚獣はその手に持った警棒で襲い掛かる。

対して俺の召喚獣はヨーヨーを自身の両腕に回して、腕の間に糸の束を纏めて、その攻撃を受け止める。

 

「なっ」

 

【海城介人 日本史 410点 VS パトーラ 日本史 413点】

 

それを受けて、倒れない事に驚いたのか、それとも点数を見て驚いたのか、そのまま退いた。

 

「どういう事なの、その点数、Aクラス並みじゃない」

 

「悪いけど、あの問題が出た以上は負けるつもりはないからね」

 

今回の試合の前で行った回復試験で出された問題の数々。

 

それは実はスーパー戦隊と大きな関わりがある出来事が中心に出ており、ゴレンジャー以外の存在が例え存在しなくても、スーパー戦隊に深く関わる出来事の為、俺は容易に問題を解く事ができた。

 

「まぁ、だからこそ、負けるつもりはないけどね!」

 

その言葉と共に、俺の召喚獣は勢いよく蹴り上げ、そのまま後ろに下がる。それに対してパトーラもすぐに態勢を立て直すが、先程までと違い、焦りが見える。

 

「確かに点数では互角でしょう。

だとしても、負ける理由にはなりません」

 

「まぁ、その通りだな!」

 

それと同時に俺の召喚獣もまた後ろに下がりながら、ヨーヨーによる攻撃を行っていく。

 

この戦いを見る限りでも、俺の召喚獣はヨーヨーによる遠距離の攻撃とローラースケートによるヒット&ウェイの戦法を得意としている。

 

対して、パトーラはその手に持った警棒の威力を考えても、一撃でも当たれば大きくダメージを受ける。

 

ただ、パトーラの場合は攻撃を防御せずに回避している為か、攻撃自体はあまり受けていない様子だった。

 

「やっぱり強いな」

 

「あなたこそ、ここまで戦えるとは思いませんでしたよ」

 

互いに相手の力量を認めつつ、戦いを続けていく。

 

【海城介人 日本史 230点 VS パトーラ 日本史 283点】

 

このまま続けばどちらが勝つかわからない状況だが、この勝負を終わらせる方法は既に考えていた。

 

「ならば、腕輪の力を使います!」

 

その言葉と共にパトーラの召喚獣の背中からには翼が生え、そのまま宙へと飛んだ。

 

「えぇ、空を飛ぶなんて、反則だろ」

 

「これは私に与えられた力です! 文句を言う前に戦うべきではありませんか?」

 

「確かにそうだな・・・・・・」

 

そう言いながらも空にいる相手に対してどう対処するかを考える。

 

パトーラの言う通りに地上戦で戦うにしても、空に逃げられるとこちらとしては厄介になる。

 

そんな事を考えていると、パトーラの方も同じ考えなのか、再び攻撃を仕掛けてきた。

 

「仕方ないか!」

 

その攻撃に合わせて、こちらもヨーヨーを投げつけるが、それを難なく避けられてしまう。

 

そして、同時にパトーラは警棒を振り下ろしてくるが、こちらはバックステップをして避ける。

 

「ちぃっ」

 

「やはり動きが悪いですね。

そろそろ終わりにしましょう」

 

そう告げるとパトーラはそのまま上空に上がっていき、そのまま襲い掛かる。

 

「待てよ、確か俺にも腕輪が!」

 

それと共に俺の召喚獣の腕を見てみると、確かに腕輪があった。

 

それも通常の腕輪とは違い、まるで何かを填めるような凹みがある。

 

「もしかして、試してみる価値はありそうだな」

 

その言葉と共に俺はセンタイギアの一つを取り出す。

 

それに連動するように俺の腕には召喚獣と同じ腕輪が現れる。

 

「腕輪?」

 

「さぁ、全力で行かせて貰うぜ!!」

 

そのまま腕輪に向けて、センタイギアを挿入する。

 

【アルティメット!キュウレンジャー!】

 

その音声が鳴り響くと共にローラースケートが仕舞われ、代わりに召喚獣はまるで武道を行うような構えを行う。

 

「何が起きたのか分かりませんが、その程度!」

 

それと同時にパトーラの召喚獣が俺の召喚獣に向かって、飛び込む。

 

「行くぜ、これがロボットプロレスだ!」

 

その言葉と共に召喚獣の腕がまるでロケットパンチのようにパトーラの召喚獣に向かって飛ぶ。

 

「はぁっ?!」

 

突然の事で驚きを隠せなかったパトーラに対して、そのまま追い打ちをかけるように落下しているパトーラの召喚獣に近づく。

 

「ちょっ、まっ!」

 

それを受けてパトーラも慌てて回避しようとするが、それよりも早く、前屈みになったパトーラの頭を自身の両足で正面から挟み、その胴体を両腕で抱えて持ち上げながら後ろに尻餅をつくように倒れ込み、パトーラの頭部を打ちつける。

 

その結果、地面に叩きつけられたパトーラの召喚獣は大きくダメージを負っていた。

 

「これで俺の勝ちだな」

 

「まさか、こんな方法で倒されるなんて・・・」

 

そのままパトーラの召喚獣の点数も0になり、試合が終了した。

 

「そこまで!勝者、海城介人!」

 

こうして、俺達のFクラス戦の初めての勝利を掴んだ。

 

「まさか、ここまでの力を持つ者がいるなんて」

 

「姉さんが負けるだなんて」

 

その衝撃が未だにAクラスには広がっていた。

 

「だから、そいつ程度が出すのは反対だったんだ」

 

それと共に出てきたのはAクラスの一人だった。

 

「お前、姉さんをバカにするのか!」

 

そう言い、Aクラスの生徒の一人がギアを取り出した。

 

「ちっ、まさかここに来てか」

 

「それは一体っ」

 

そう言っていると共に、その空間は一瞬で止まった。

 

「これは一体」「てめぇ何を」

 

「なに?」

 

俺が見つめた先には止まった時の中なのに動いているパトーラとファリーナの二人組だった。

 

「これはっチャンスですね!!」

 

「おい、エマ!?」

 

何を考えたのか、エマはそのまま懐から取り出したギアトリンガーとセンタイギアを二人に向けて、投げた。

 

「なっなんだよ、これ?!」「普通の銃刀法に引っかかりますよ!?」

 

まぁ、当然の反応をしているな。

 

「とりあえず、身を守る為にも変身しとけ」

 

「えっ、ちょっ、やり方は」

 

「見て覚えておいてくれ、チェンジ全開!!」

 

【ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼーンカイザー!】

 

その音声が鳴り響くと同時に俺はそのままゼンカイザーへと変身する。

 

「なっなんだよ、あれは」

 

「分かりません。

けど、やるだけの価値はありそうですね」

 

パトーラの言葉を聞いて、ファリーナも頷き、先程の俺の動きを真似るように行う。

 

【31バーン!】【28バーン!】

 

「「チェンジ全開!!」」

 

それと共に二人は同時に引き金を弾く。

 

【ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼーンカイファリーナ!(ゼーンカイパトーラ)】

 

それと共にファリーナはメインカラーはオレンジ。獣拳戦隊ゲキレンジャーのゲキトージャに似た姿で、胸部にはトラの頭部がある。額にはゲキレンジャーの作品番号を表す「31」が刻まれていた。

 

それはパトーラも同じく、メインカラーは緑。特捜戦隊デカレンジャーのデカウィングロボに似た姿で、胸部にはデカレンジャーのマークがあり、背中にウィングとブースターを装備。額にはデカレンジャーの作品番号を表す「28」が振られている。

 

「さてっと、さっそく決めるとするか!

秘密のパワー!ゼンカイザー!」

 

「えっこれをですか?

えっと、パトロールパワー!ゼンカイパトーラ!!」

 

俺の行動に合わせてか、パトーラも恐る恐る行う。

 

「姉さん!!えっ私も」

 

「良いから、さっさとやってくださいよ」

 

そう、俺の隣で呆れ気味に言うエマ。

 

「ぐっこいつはっ!だったら、やってやる!格闘パワー!ゼンカイファリーナ!」

 

「とりあえず、3人揃って!機界戦隊ゼンカイジャー!!」

 

そう俺はそのまま名乗りを上げる。

 

だが、二人はぼーっとしているだけだった。

 

「空気、読んで下さいよ、まったく」

 

「これは私達が悪いのか、姉さん?」

 

「さっさぁ」

 

そう話している二人を余所にAクラスの奴の姿は徐々に変わっていく。

 

そこに立つのは赤いチーターの様な頭部と足、青いゴリラの様な腕と胴体、黄色い兎の脚部を持つロボットであり、その正体も既に分かっている。

 

「なるほど、ゴーバスターズの能力とメタロイドの能力が合わさっている、ゴーバスターロイドという訳か」

 

「ゴーバスターズ?」

 

「メタロイド?」

 

俺の言葉に疑問に思ったのか、パトーラとファリーナは首を傾げながら聞いてくる。

 

「まぁ、どう言ったら良いのか分からないけど、この世界とは別の世界で戦うヒーローと、その敵対している怪人。

その二つが合わさった奴があいつだ」

 

「さっきから、よく分からないけど、ようするにあいつを倒さないと、この空間からは脱出できない訳ね!!

だったら、私に任せろ!!」

 

それに合わせるようにファリーナが取り出したのは機械の要素が組み合わさったトンファー型専用武器、ファリーナトンファーだった。

 

ファリーナトンファーを自在に動かしながら、ゴーバスターロイドへと近づくと共に、その一撃をゴーバスターロイドに向けて、叩き込む。

 

「無駄だ!!」

 

その一撃に対して、ゴーバスターロイドは右腕から生やしたナイフで受け止める。

だが、そんな状況でも俺は冷静に相手を分析する。

 

あのゴーバスターロイドの攻撃方法は、かなり厄介なものだった。

 

何せ、ゴーバスターズの能力である各パーツとの連携攻撃だけでなく、メタロイドとしての基本性能も高いのだ。

 

その証拠に先程の戦いでもファリーナの攻撃を難なく受け流していたし、単純な戦闘能力ならこっちの方が上かもしれない。

 

元々能力としてレッドバスターの目にも止まらないスピード、ブルーバスターの人離れをした怪力、イエローバスターの人を軽く飛び越える事ができる跳躍力を持つ。

 

それに加えて、ロボットという事もあって、人間に存在する疲労などがない為、様々な戦いに対応ができる。

 

「それに対して、ファリーナの方も初めての変身とは思えないけど、凄いな」

 

先程から自身での専用武器であるトンファーによる攻撃と共に自ら鍛えていた格闘技と、彼女の力を貸しているゲキレンジャーの力が組み合わさった事によって、その戦闘技術はファリーナの方が上だ。

 

その証拠にゴーバスターロイドは自身の身体スペックを頼りに、ファリーナは戦闘技術。

お互いに引けを取らない攻防を繰り広げているが……それでもまだ完全に互角とは言えなかった。

 

「やっぱり、初めての戦闘の影響だな」

 

幾ら戦闘技術が優れているからと行って、ファリーナは今回の変身で本格的な戦闘が始めてだ。

 

例え格闘術を習っていたとしても、それはあくまでも護身用であって、実践では使えない。

その為、どうしても身体能力に任せた強引な攻め方になりがちだし、それに対する防御面に関しても少し甘い部分がある。

 

「あぁ、もぅ、見てられない」

 

それと共にパトーラは我慢ができなくなったのか、両手に彼女の専用武器であるディーリボルバーに似た銃「パトーラライフル」と警棒「パトーラロッド」を持ち、二人の戦いに介入する。

 

「姉さん!」

 

「ファリーナ、やるわよ!!」

 

「了解!!」

 

パトーラの言葉を聞いたファリーナの一言を聞くと共にそのまま攻め込む。

 

先程までならばただ攻め込むだけだったファリーナの戦闘だったが、そこにパトーラがゴーバスターロイドの攻撃を受け流し、さらには牽制する事によって、その戦闘をより有利に進んでいく。

 

「はぁ!!」

 

先程と比べても姉妹ならではのコンビネーションでゴーバスターロイドを徐々に追い詰めていく。

 

その姿を見た俺は思わず感心してしまう。

 

確かに初めて変身するにしてはかなり筋が良いのだが、それでもまだ素人なのは変わらない。

 

「今よ!!」

 

「あぁ!!」

 

その証拠というべきか、パトーラがゴーバスターロイドの右腕のナイフを封じた時に、それが起きる。ゴーバスターロイドはその隙を突くように左腕を振り上げようとする。

 

だが、その動きに合わせてファリーナもまた動く。

 

「させるか!!」

 

「ぐっ!?」

 

振り上げられた左腕の動きに合わせるように、自身の持つトンファーをぶつけて、その動きを止めようとした。

 

だが、その左腕は銃へと変形する。

 

「なっ!!」

 

それによりファリーナの腹部に向かって、弾丸を放つ。

 

その一撃を受けた事によりファリーナは大きく吹き飛ばされてしまう。

 

「大丈夫ですか、ファリーナ?」

 

「えぇ、問題はないわ」

 

そう言いながら、二人は立ち上がる。

 

どうやら先程の一撃を受けても特に怪我を負っていない所を見るが、少し震えている。

 

「さて、いい加減、こっちも暴れたいからな」

 

俺はそう言いながら、ゆっくりとゴーバスターロイドへと近づく。

 

「なってめぇは下がってろ!」「そうよ、ここは」

 

その様子を見て、二人はすぐに言うが、俺は気にせず進む。

 

「悪いけど、成績は悪いけど、こっちは専門分野なんだからな」

 

その言葉と共にゴーバスターロイドへと近づきながら、センタイギアの一つを取り出し、そのままギアトリンガーに装填する。

 

【43バーン!ルパンレンジャー!】

 

俺が近づいた事によって、警戒したゴーバスターロイドは再び左腕の狙いをこちらに向ける。

 

だが、それよりも早く左手に出てきたワイヤーガンを真っ直ぐとゴーバスターロイドの左腕に巻き付ける。

 

「なっ」

 

巻き付かれた事に驚きを隠せないゴーバスターロイドを無視し、俺はそのままワイヤーガンで、そのまま一気に近づき、そのままゴーバスターロイドを蹴り飛ばす。

 

「がぁ!?」

 

その衝撃により、大きく態勢が崩れる。

 

だが、未だにワイヤーガンが左腕に巻き付いているので、倒れる事ができず、俺はそんなゴーバスターロイドを引き寄せながら、新たなセンタイギアを再びギアトリンガーに装填する。

 

【5バーン!サンバルカン!】

 

その音声が鳴り響くと共に俺の前にサンバルカンスティックが現れ、それをゴーバスターロイドに向けて蹴り飛ばす。

 

「ぐっ」

 

それを受け、怯んだ隙に俺はワイヤーガンを手放し、サンバルカンスティックを変形させる。

 

それによって、サンバルカンスティックは日本刀へと変形させる。

 

「行くぜ、飛羽返し!」

 

その言葉と共にバルイーグルの技である飛羽返しを再現するように、刀に空気中の静電気を集め、構える。

 

「はぁ!!」

 

そして、その体勢のまま俺はゴーバスターロイドへと向かう。

 

当然、ゴーバスターロイドは迎え撃とうと、右腕を構えるが、それよりも先に俺の刃が届く。

 

「はぁ!!」

 

その一閃と共に、ゴーバスターロイドの装甲は真っ二つとなる。

 

「が、がぁ……」

 

その断末魔と同時に、ゴーバスターロイドはそのまま爆散する。

 

それを確認した後、俺は変身を解く。

 

「ふぅ、なんとかなったな」

 

俺はそれと共に懐にギアトリンガーを入れる。

 

「あんた、なんだよ、さっきの強さは」

 

それと共に変身を解除したファリーナはこちらに詰め寄ってくる。

 

「言っただろ、こういうのは慣れているって」

 

「いや、そういう話じゃなくて」

 

「私達よりも強かったじゃないですか」

 

二人の言い分を聞きながらも、パトーラが近づいてくる。

 

「にしても、貴方。本当に何者なんですか? あのゴーバスターロイドは私達二人で追い込まれました。

いくらあの強化スーツやセンタイギアでしたっけ?

あれがあったとしても、あの手際は異常です」

 

「だから、こういうのには慣れているだけなんだよ」

 

俺はそう言っていると、時が再び動き出した。

 

「んっ、お前達、何時の魔にそこに?」

 

「えっ、時間が」

 

「まぁ、話は後日で」

 

そう言い、俺はそのまま坂本達の元へと戻っていった。

 

「貴様っ、エマだけではなく、あのAクラス美人姉妹にもっ!」

 

「またこのパターンかよ!!」

 

待ち受けたのは、FFF団との戦闘だった。




「Aクラス戦を無事に終えましたけど、だけど、ゼンカイジャーとして、チームは纏まっていませんし、まだ5人目が見つかりませんよぉ」
「そんな俺達の前に現れたのは、バイトをしているキカイノイドだった。
もしかしてこいつが?」
「次回、特典で世界を再構成する戦隊 第二部!全力合体!ゼンカイオー!!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。