「前回に引き続いて、現れたあいつらは一体何者なんだ」
ジュランはそう言いながら、未だに状況を飲み込めなかった。
一回戦で現れたゼンカイレッド、二回戦で現れた黒いルパンレンジャーとパトレンジャー。
この三人は俺達のメンバーは勿論、原点のスーパー戦隊も知らない存在だ。
「ある意味、それが共通点とも言えるがな」
未だに謎に包まれている存在に対して、雨宮さんは言う。
「この大会自体も怪しい所がある以上、油断はできないわ」
そう言いながらも、マリアさんは少しだけ息を荒げていた。
「マリアさん、大丈夫ですか?」
「えぇ、なんとかね」
そう言いつつも、マリアさんは少し辛そうな表情を浮かべる。
「それでは準々決勝は、転生者チームVSスピードチーム!」
それと共に発表されたのは、ジュランだった。
そして対戦相手はレッドバスターだった。
「ここまで来たら、俺も先輩達に良い所を見せないとな!」
「あぁ、頼んだぜ!」
「だが、気をつけろよ。
おそらくは、奴らの仲間が出てくる可能性がある」
雨宮さんからの言葉を聞くと共に、ジュランは頷くと共に、そのままバトルフィールドへと向かう。
「悪いが、速攻で決めさせて貰うぞ」
「スピードチームだから、早く決めたいか?
だったら、俺達も乗るぜ」
その言葉と共にジュランはギアトリンガーを取り出す。
【16バーン!】
「チェンジ全開!」
【バーン!バーン!バーン!バーン!ババババーン!ゼンカイジュラン!】
その音声と共にジュランはゼンカイジュランへと変身し、ジュランソードとジュランシールドを構える。
「それじゃ、行くぞ!」
その言葉と共にレッドバスターは一瞬で、その姿を消した。
さすがにスーパー戦隊の中でも屈指のスピードを持つだけある。
「確かにレッドバスターは早いけど、こっちだって、まだまだ負けていないんだぜ!」
【2バーン!バーン!バーン!バーン!バーン!ババババーン!ジャッカー!】
その音声が鳴り響くと同時にジュランの前にジャッカー電撃隊の一人であるスペードエースが現れ、そのままジュランと一体化する。
同時にジュランも同じくその姿を消した。
「あれは一体っ」
「俺達ゼンカイジャーはゼンカイギアを使う事で他のスーパー戦隊をイメージした力を使えるんだ。
あれはジャッカー電撃隊のスペードエースの透視能力や遠距離の音を聞き取り、さらには加速能力が使えるようになったんだ」
「私達の事に驚いているけど、貴方達が色々ととんでもないわよ」
そう言いながらマリアさんは呆れ果てた様子で言う。
だが、それでも俺は確信していた。
今、目の前にいる二人は確実に強いと。
だからこそ、今の俺にはこれしかできない。
「スペードアーツ!」
そうしている間にも、ジュランの手にはスペードエースの武器である弓矢を手に、放っていた。
レッドバスターもすぐにイチガンバスターでビームを放ちながら、それに対応する。だが、お互いに高速移動を行っているせいか、なかなか当たらない。
しかも、互いに一撃必殺の力を持っているだけに、迂闊に近づく事もできずにいた。
「このままだと不味いな」
ジュランはそう言いながら、高速移動を行っているとレッドバスターはそのままイチガンバスターで必殺技を放つ準備をしていた。
【イッツタイムフォーバスター!】
「やべぇ!?」
それを見たジュランは咄嵯に横に飛ぶ。
それと同時にレッドバスターの放った光線が先程までジュランがいた場所を通り過ぎて行った。
「危ねぇ」
そう言いながら、ジュランは地面に着地する。
だが、その間にレッドバスターは既に次の攻撃の準備を行っていた。
「これで決める!!」
【イッツタイムフォーバスター!】
そう言うと共に、レッドバスターはソウガンブレードにエネルギーが溜まり、そのままジュランに接近する。
「だったら、こっちは!」
【21バーン!メガレンジャー!】
その音声が鳴り響くと共にジュランは手に持っていたジュランシールドを投げ、その上にジュランが乗る。
すると、ジュランシールドはまるでサーフボードのように自在に動き、レッドバスターの攻撃を避ける。
「そんなものっ」
レッドバスターはそのまま攻撃を続けて、次々とジュランシールドを攻撃する。
だが、ジュランシールドは破壊されたが、それはジュランはそのままレッドバスターの背後へと回る。
【32バーン!ゴーオンジャー!】
その音声と共にジュランとレッドバスターの間には道路ができ、ジュランは高速移動して、接近する。
「サーベルストレート!」
それと共にジュランは手に持ったジュランソードでレッドバスターをすれ違い様に切り裂く。
「くっ」
レッドバスターは未だにエネルギーが溜まった状態のままのソウガンブレードで、その一撃を受け止める。
だが、ジュランの斬撃の威力の方が上だったのか、そのままレッドバスターは吹き飛ばされる。
「くっ」
「ジェム、頂きぃ」
それと共にジュランはジェムを取る。
「勝者、転生者チーム!」
「よし!」
「何とか勝ったぜ!」
その言葉と共にジュランが言っていると、何か気配を感じ、後ろを見つめる。
そこにはリュウソウジャーによく似た戦士がいたが、スーツの上から目玉があしらわれた装甲を胸部に纏っており、ベルトはリュウソウバックルではなく目玉状になっている他、マントを羽織っている。
「なんだ、お前はっ!」
「リュウソウモーリア」
その言葉と共にジュラン達が襲い掛かってくる。