聖杯証明/人理の礎   作:IANT

2 / 4
01節 私の名前、私の資格
01節-01


―――塩基配列 ヒトゲノムと確認

―――霊器属性 中庸・中立と確認

 

ようこそ、人類の未来を語る資料館へ

ここは人理継続保障機関 カルデア 仮運用ベース

 

 指紋認証 クリア

 声帯認証 クリア

遺伝子認証 クリア

魔術回路の測定……完了しました

 

登録名と一致します

 

貴方を霊長類の末席に座す事を認めます

お帰りなさい、マスター代理

 

どうぞ、善き時間をお過ごしください

 

 

 

 

 

 

 

 藤丸立香。鏡の前で立つ私はこの姿をそう判断する。

 藤丸立香。身体を走る魔術回路はその名を否定する。

 私は一体、誰なのだろうか──。

 

 

~⏰~

 

 

 日本ウマ娘中央トレーニングセンター学園。Eclipse first, the rest nowhere.唯一抜きん出て並ぶものなしを掲げる日本最大のレースウマ娘育成学校である。その名は伊達ではなく、生徒どころか生徒を育てるトレーナーへの条件が厳しいことでも知られている。あまりに狭き門であるため毎年人手不足で苦しんでいるといううわさが流れるほどだ。

 

 そんな学園の正門前に私は立っていた。正門前の道の周りには早咲きの桜がまだらに咲いており、一月後に控えた入学式に残っているか不安になるほどだった。

 

 さて、守衛に声をかけようとしたとき、聞き覚えのある声が遠くから響いた。学園の中心からこちらに向かってくるであろうその声の主はセグウェイに乗った白毛──否、芦毛のウマ娘。前を走る背の高いほうに、見覚えがあった。茶色から白色に変わってはいるが、確かに彼女だ。

 

「久しぶりですね、ゴールドシップ」

「げ、フノス……」

 

 まるで朝の占いで「思いがけない再会があるかも」と言われて少し楽しみにしていたら自身の過去黒歴史を知っている人と会ってしまったときに出すような声。

 

「丁度良かった。理事長室まで案内してくれませんか」

「なんでさ。フノスなら()()()だろー?」

「広すぎなんですよ、この学園。朝から疲れたくありません」

 

 しょうがねーなと言いながらゴールドシップは門の近くの茂みから自身が乗ってきたセグウェイと同じものを出す。グリップの端には小さく「ゴルシちゃん号ver.2」と刻まれていた。

 

「いくぞ、ついてこい!」

 

 私はそう言うゴールドシップにセグウェイで付いていく。

 

「スーツの嬢ちゃんもそっち側か……」

 

 守衛一般人がそういったのが後ろから聞こえた。

 

 

~⏰~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

支部生成プログラム 起動

  霊子演算装置 トリスメギストスF 起動確認グリーン

 事象記録電脳魔     ラプラスF 起動確認グリーン

 地球環境モデル    カルデアスF 起動確認グリーン

   近未来観測   レンズ・シバF 起動確認グリーン

霊脈閉鎖型魔力炉    ロンギヌスF 起動確認グリーン

データベース変更工程完了

リンク変更

電脳バックアップ 読み込み完了グリーン

物理バックアップ  齟齬なし グリーン

電脳バックアップ  再生成完了グリーン

物理バックアップ  再生成完了グリーン

システム簡易検査   確認完了 オールグリーン

マスター代理による認証完了

当サーバーのナンバー変更

>JUMTSC-01

当施設の名称変更

>人理保証機関 カルデア 日本中央トレセン支部

全工程の完了を確認

通常モードに移行します

こんにちは 金窓カナマドフノス マスター代理

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスター代理覚書

 ウマソウルとは特定の人物*1にある分霊であると考えられる。

 ウマソウルとはウマ娘が人型の限界を超越する要因である。

 ウマソウルには強弱がある*2

 ウマソウルは霊器再臨と同様強くなることがある*3

 ウマソウルには『領域』と呼ばれる固有結界*4を展開する能力がある。

 『領域』とはウマソウルの強弱と諸条件*5で発動が決まる。

 ウマソウルと魔術回路*6は共存する。

 ウマソウルの適正は遺伝することもあるが、極稀に出現することもある*7

 ウマソウルは確立や精神に影響を及ぼすこともある*8

 ウマソウルは低ランクとはいえ神性を持ち、根源に近い存在だと考えられる*9

 この世界は特異点や異聞帯などではなく、平行世界である。*10

 この世界に魔術関連の組織がある可能性は低い。*11

 この世界には七大兵器がある。*12

*1
ウマ娘はもちろん、人間の男女問わず適性があれば当てはまる

*2
要検討

*3
要検討

*4
時計塔の面倒さを忘れるな

*5
逸話によるものと考えられる。要検討

*6
時計塔に知られるな

*7
要検討

*8
英霊の逸話と同様かと考えられる。要検討

*9
時計塔が泣いて喜びそうだ

*10
現状況からの推測。感覚としては英霊の感に近い

*11
0ではない。注意

*12
最優先

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。