艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 〜県代表決定戦〜   作:星龜

2 / 3
艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 〜県代表決定戦〜 後編


 

正面モニターを見る電。

 

ターゲットカーソルが、敵機を捉えた。

 

「カオスガンダム…!?」

 

 

電の相手は、未成館の主将の雲龍のカオスガンダムだ。

 

正面モニターに映るその姿は、電の見た限りだと、無改造のようだ。

 

モビルアーマー形態で、全身が白く塗られたその姿は、カオスガンダムの試作機である、プロトカオスを連想させる―。

 

 

イナヅマガンダムがMA-BAR72 高エネルギービームライフルを撃とうとしたら…

 

うっ…!?

 

先に、カオスガンダムが撃ってきた!!

 

それも、最大の武器である、MGX-2235《カリドゥス改》 複相ビーム砲だ。

 

くっ…!!

 

MGX-2235《カリドゥス改》 複相ビーム砲から放たれた大出力ビームを回避するイナヅマガンダム。

 

エネルギー配分を変えてもなお、機動性があまり落ちていないため、モビルアーマー形態のカオスガンダムの機動性に勝るとも劣らない。

 

「おかえしです!!」

と、MA-BAR72 高エネルギービームライフルを撃ちながら、上昇していくカオスガンダムを追うイナヅマガンダム。

 

カオスガンダムを追いかけていると…

 

ゑっ!?

 

前方に、ビル群の廃墟が見えてきた…!?

 

(しまったっ…!!)

 

スペースコロニーの直径は6キロ…。

 

イナヅマガンダムの機動性(スピード)だと、6キロなんて、あっという間だ…。

 

はにゃぁぁぁ…ッ★

 

電は制動をかけたが、遅かった…。

 

ビルの廃墟に、盛大にぶつかってしまった…。

 

そこを…

 

再び、MGX-2235《カリドゥス改》 複相ビーム砲から放たれた大出力ビームが、イナヅマガンダムに迫る―!!

 

 

正面モニターを見る夕立。

 

ターゲットカーソルが、敵機を捉えた。

 

「ザクファントムっぽい…?」

 

 

電の相手は、天城のザクファントム・ブラストだ。

 

ザクファントムの背中に、ヴァリュアブルポッドのブースターを装備し、両肩には、同じく、ヴァリュアブルポッドのシールドを装備している、黄緑色に塗られた機体(ガンプラ)だ―。

 

 

「先手必勝っぽい☆」

と、両肩のビームキャノンを放つユニコーンガンダムナイトメア。

 

ユニコーンガンダムナイトメアの攻撃をかわしたザクファントム・ブラストが、背中のブースターに装備されているビームガトリング砲で反撃してきた。

 

ユニコーンガンダムナイトメアは降下して、ザクファントム・ブラストからの反撃を回避して、ビルの廃墟に身を隠した。

 

ザクファントム・ブラストは、大通りに着地すると、両肩のシールドをはずして、手に持った。

 

そして、シールドの中央から、ビームサーベルを発振させた。

 

それを見た夕立は

斬りあい(チャンバラ)っぽい☆」

と、ほくそ笑んだ。

 

接近戦は、夕立の十八番だ。

 

ユニコーンガンダムナイトメアは、両手にMMI-710《エクスカリバー》 レーザー対艦刀を持ち、大通りに出た。

 

こっちからいくっぽい…☆

と、ユニコーンガンダムナイトメアが斬りかかろうとしたら…

 

 

真正面から突っ込んでくるなんて、ありえないんですけどぉ…ッ☆

と、ザクファントム・ブラストは、シールドの周囲に装備されているニードルミサイルを放った!!

 

 

「君の相手は僕だよ…!!」

と、正面モニターに映るヤクト・ドーガを見据える時雨。

 

 

時雨の相手は、葛城のヤクト・ドーガ。

 

正面モニターに映るその姿は、時雨の見た限りでは、ギュネイ専用のヤクト・ドーガを白と黄緑色で塗り分けた、無改造機のようだ―。

 

 

「無改造でも、いい機体(ガンプラ)だ…

しかし…!!

と、膝立ちでロングバレルビームライフルをかまえるガンダムレインバレット。

 

しかし―!!

 

なに…!?

 

ヤクト・ドーガが、ファンネルを飛ばしてきた!!

 

その数、21基!!

 

それを見て、呆気にとられる時雨…。

 

ヤクト・ドーガには、ファンネルは、両肩のシールドに3基づつ装着されている、計6基しかないはずだ。

 

なのに、なぜ、葛城のヤクト・ドーガは、約4倍の21基も装備しているのか―!?

 

 

僕としたことが…★

 

無改造かと思ったら…

 

両肩だけでなく、両足と、バックパックの側面と上面にも肩のシールドが装着されており、元の肩の分も含めると、じつに、肩のシールドを合計7枚も装着している。

 

そのシールドに3基づつ、ファンネルが装着されているわけだから、合計21基ものファンネルを装備しているのだ―。

 

 

「さすがの僕でも…

かわしきれないよ…!!

 

ヤクト・ドーガから射出された21基のファンネルに囲まれたガンダムレインバレットは、ファンネルの一斉射撃をくらい…。

 

 

ビルの廃墟にぶつかってしまったイナヅマガンダムを狙って、MGX-2235《カリドゥス改》 複相ビーム砲を撃つカオスガンダム。

 

なんのぉー!!

と、イナヅマガンダムは、カオスガンダムのMGX-2235《カリドゥス改》 複相ビーム砲から放たれた大出力ビームを、MMI-RG59V 機動防盾で防いだ。

 

しかし、MMI-RG59V 機動防盾の表面が融解してしまった…。

 

もはや、盾としては使えない…。

 

イナヅマガンダムはMMI-RG59V 機動防盾を投げ捨て、MA-BAR72 高エネルギービームライフルでカオスガンダムを撃つ。

 

カオスガンダムは、イナヅマガンダムからの攻撃を回避すると、EPFU-5X 機動兵装ポッドを射出した。

 

たった2基とはいえ、EPFU-5X 機動兵装ポッドには、MA-81R ビーム突撃砲とAGM141《ファイヤーフライ》誘導ミサイルが内蔵されており、侮れない火力をほこる。

 

左斜め上と右の真横に停止したEPFU-5X 機動兵装ポッドから、MA-81R ビーム突撃砲とAGM141《ファイヤーフライ》誘導ミサイルが放たれた…!!

 

(!!)

 

絶対絶命の危機に…

 

ひっこめ、電ッ!!

と、電の目が深紅に変化し、ぷらずまが覚醒した―!!

 

 

調子に乗るなァァァッ!!

と、ぷらずまは叫びながら…

 

イナヅマガンダムは、両手に持ったMA-M941《ヴァジュラ》 ビームサーベルを、左斜め上と右の真横に停止しているEPFU-5X 機動兵装ポッドに向けて投げつけた!!

 

MA-M941《ヴァジュラ》 ビームサーベルが突き刺さり、爆散するEPFU-5X 機動兵装ポッド…。

 

 

な…っ!?

 

正面モニターに映る、イナヅマガンダムがビームサーベルを投げつけて機動兵装ポッドを破壊した光景を見て、驚愕する雲龍…。

 

な…ならば…!!

と、カオスガンダムはMGX-2235《カリドゥス改》 複相ビーム砲の発射体勢…

 

…をとった、次の瞬間―!!

 

MGX-2235《カリドゥス改》 複相ビーム砲の発射口のハッチを開いたと同時に、イナヅマガンダムのMA-BAR72 高エネルギービームライフルでMGX-2235《カリドゥス改》 複相ビーム砲の発射口を撃ち抜かれ、カオスガンダムの背中が爆散した。

 

さらに、イナヅマガンダムは、ファトゥム-01を射出した。

 

 

あ…うわぁぁぁ…っ!!

と、正面モニターに映る、迫りくるファトゥム-01を見て、絶叫する雲龍…。

 

カオスガンダムは、背中が爆発した衝撃で行動不能になってしまっていたのだ…。

 

ファトゥム-01の右の翼に装備されているMR-Q17X(グリフォン2) ビームブレイドで、擱座しているカオスガンダムの上半身が斬り裂かれ…

 

カオスガンダムは爆発四散した…。

 

 

カオスガンダムを撃破したのと同時に…

 

電の瞳の色も、深紅から、元の金色に戻った…。

 

「はぁ…

ぷらずまが助けてくれたのです…。」

と、安堵する電―。

 

 

真正面から突っ込んできたユニコーンガンダムナイトメアに向かって、ザクファントム・ブラストは、シールドの周囲に装備されているニードルミサイルを放った!!

 

ニードルミサイルの直撃をくらい、爆煙につつまれるユニコーンガンダムナイトメア…。

 

とどめぇっ☆

と、シールドの中央から出しているビームサーベルで、爆煙につつまれているユニコーンガンダムナイトメアに斬りかかるザクファントム・ブラストだったが…

 

 

ゑっ…!?

 

 

逆に…

 

ザクファントム・ブラストの方が斬られた…。

 

 

な…何で…?

と、驚嘆する天城…。

 

爆煙が晴れると…

 

そこには…

 

アンビデクストラスフォームのMMI-710《エクスカリバー》 レーザー対艦刀をかまえたユニコーンガンダムナイトメアが立っていた―!!

 

 

[お前の言葉を、そっくりそのまま返すっぽい…☆]

という、夕立からの通信が入った。

 

「ど…どういう…?」

と訊き返す天城。

 

真正面から突っ込んでくるなんて、ありえないっぽい…☆

 

 

ユニコーンガンダムナイトメアがザクファントム・ブラストに斬りかかろうとしたら、ザクファントム・ブラストは、シールドの周囲に装備されているニードルミサイルを撃ってきた。

 

(!!)

 

ユニコーンガンダムナイトメアは、とっさにMMI-710《エクスカリバー》 レーザー対艦刀をアンビデクストラスフォームに結合させると、MMI-710《エクスカリバー》 レーザー対艦刀を回転させて、ニードルミサイルを斬り払ったのだ―!!

 

もっとも、全て斬り払いきれずに、数発被弾したが…。

 

そして、レーダーを見れば、真正面からザクファントム・ブラストが突進してきたので、返り討ったのだ…。

 

 

ユニコーンガンダムナイトメアの背後で、ザクファントム・ブラストはうつ伏せに倒れて爆散した…。

 

 

ガンダムレインバレットは、葛城のヤクト・ドーガから射出された21基のファンネルに囲まれてしまい、一斉射撃をくらってしまった…。

 

爆煙につつまれるガンダムレインバレット…。

 

 

だが…!!

 

爆煙の中から、橙色の髪留めを付けたデュエルガンダムが飛び出してきたのだ―!!

 

うそッ!?

ファンネルの一斉射撃をうけたのに…ッ!?

 

驚愕する葛城―。

 

 

2週連続で、これをやるとはね…★

 

爆煙の中から飛び出してきたデュエルガンダムの正体は、アサルトシュラウド等の追加装備を全て排除した、ガンダムレインバレットだったのだ。

 

ガンダムレインバレット (素体) は、スラスターを全開にして、一気にヤクト・ドーガの懐に飛び込んだ。

 

チェックメイト…☆

と、腰のサイドアーマーにマウントされた、ストライクノワールガンダムのビームライフルショーティーを改造したビームピストルを右手に持ち、その銃口を、ヤクト・ドーガのコクピットに突きつけた―。

 

 

・・・・・・。」

 

降伏ボタンを押す葛城…。

 

一発も攻撃をうけることもなかったのに…

 

降参せざるをえないというのは…

 

とても悔しかった…。

 

 

『Battle Ended.』

 

試合終了のアナウンスが流れると、観客席からは怒涛のような歓声が起こった。

 

暁学園ガンプラバトル部は、見事、県代表のチームとして全国大会への切符を手に入れたのだ―。

 

 

「おめでとう。」

「いい試合だったよ。」

と、握手する雲龍と時雨。

 

「つかぬことを訊くようだけど…。」

と切り出す時雨。

 

「何ですか?」

 

「君達は…どうなるの…?」

 

 

未成館中学校は、今時、ガンプラバトルに関心が無い、珍しい学校だ。

 

ガンプラバトルに関心が無い学校の部活ゆえ、結果を残すことができなかった雲龍達がどうなるのか…?

 

はたして、時雨の予想通りの答えだった…。

 

「もちろん…

廃部

でしょうね…。」

と、雲龍は涙を流したが…

 

「でも…

楽しかったです…。」

と、それでも、精一杯の笑顔を見せた―。

 

「全国大会…

がんばってください…!!」

「ありがとう…!!」

と、再び、雲龍と時雨は握手をかわした―。

 

 

そして…

 

ここに来るまでに破ってきた者…

 

そして、敗れていった者達の思いを胸に…

 

全国大会で優勝することを、電、時雨、夕立は誓いあうのだった―。

 

 

こうして暁学園は見事に県代表のチームとして全国大会への切符を手に入れたのだ。

 

県代表戦に勝利し、バトル会場で抱き合って喜ぶ3人を、観客席の隅から影が見ていた。

 

口元をニヤリと笑わせ

「予定通りだね…」

と、ポツリと一言呟くと、観客の波へと消えていった…。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。