「それでは、くれぐれも事故に合わないように気をつけて、言うまでもないが犯罪なんかには手を出すなよ。先生との約束だ。それでは、冬休み存分にenjoyしてくれ。号令!」
「終わったぁーーー!」
ようやくだ。ここ青薔薇学園は普通の学校よりも少し冬休みに入るのが遅いのだ。毎年大晦日1日前。もちろん開始は普通の学校に合わせているので休みが必然のように短くなる。
それでも嬉しいものだ。私の学校の冬休みは[部活動停止期間]という扱いになるのだ。
私の学校は部活動は全員参加制なのだが、私にとって苦手な運動系の部活は論外。文化部も活動じたいに問題は無いのだがなにぶん先生が[うざい・きもい・うるさい]のどれかの性質を必ずもっている。
しかも大体先生は仕事こなしながら部室に籠るから自由にやりたくても先生が口出ししてくるから苦手なのだ。
つまり、この休みの間は全力でやりたいことに専念できるというわけだ。
「そだね~。ねぇラミィ!冬休みどうせならどっかに遊びにいかない?」
「それならさ、最近近所に出来た【ミライガーデンパークいかない?あそこの花畑がすごく綺麗だって有名なの!」
「へぇ~。じゃ花畑デートしよっか?」
「デ、デデデデート!?」
「おん」
「おんって…ホントに恥ずかしいからやめてよ!」
「ごめんごめんw」
焦った…変な声だしてないといいけど…
「んで?いつ行く?」
「大晦日は家族と実家に帰省するから無理だね。
「ならさ、明日とかどうよ?」
「うーん……空いてる…かな」
「なら決まり。行こ!」
「わかった!」
こうしてトントン拍子に話は進みあっという間に明日の花畑デートが決まったのだった。
「おはよーおまるん」
「おはー」
本日のプランはこうだ。
1,公園を一通り回る
2,いいなと感じた場所で作った弁当を食べる
3,一回目で気になった場所をゆっくり回る
4,気に入った花を何輪か摘んでペアルックにする。
こんな感じだ。
「さて、どっから回りますかね」
「ここなんてどう?この…青花の園ってとこ。」
「へぇ面白そう。いこっか。」
「うん!」
…………………………………………………………………………………………
とりあえず一通り回ってみた。
やはり「青花の園」が一番綺麗だった。
私たちはそこで昼食をとることにした。
「そういやラミィ書類審査受かったんだって?おめでと。」
「あ、そういえば言ってなかったね。ありがとおまるん!」
「んー。それにしても回るのに時間掛けすぎたね。もう3時じゃん。このままここでペアルック探してく?」
「そうだね!」
ホントは回りたかったが今は真冬。暗くなるのは早いし、流石に高校生2人で夜遅くまで出歩くのも少し怖い。
私たちは昼食をとった後、早速ペアルックを探し始めた。
「んーぱっとしないなぁ。」
「どれも綺麗なんだけどね。」
「んーえっ?」
おまるんは何を疑問に思ったのか、とある一輪の花に手を伸ばした。
「紫のヒヤシンスかな…これ。春が開花時期のはずなのに。」
するとこの公園の管理者のような人が
「あーそれはね、この公園は少し特殊な花の育て方とかしてたから開花時期とかをずらすことが出来るんだよね。代わりにビニールハウスになってるんだよね。気に入ったの?ヒヤシンス。」
「まぁ私は気に入りましたね。ラミィは?」
「私も…かな。」
「すみません。ここの花って摘んでもいいんですか?」
「少しだけならね。あと、またここに来てくれると約束できるならいいよ。」
そうおじさんは条件を持ち出してきた。
「おっとこまえ~wありがと!ラミィ!これペアルックにしようか!」
「うん!」
こうしてペアルックも決めた。
もう16時43分。空も少し暗い。
「帰ろっか。またねおじさん!」
「おう。気を付けて帰りなよ。」
こうして、私たちの花畑デートは終わったのだった。