常磐ソウゴは魔王である   作:ぬんぬん

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おひさしぶりです


EP6「天の道 2015」

ソウゴたちの会話から丁度一週間たった日。ソウゴと歌野は水都の神託を聞いて、戦闘準備を整えてバーテックスたちを待っていた。

 

「来たね」

 

「ええ、来たわね」

 

空を悠々と飛んで向かってくるバーテックスを見て、ソウゴはジクウドライバーを腰に当てて装着するとジオウライドウォッチを取り出す。

 

「変身!」

 

【仮面ライダー!ジオウ!】

 

仮面にライダーの文字がハマったことで完全に変身を終えたソウゴと歌野はバーテックスに向けて駆け出した。

 

「…なんか、思ってたより変わらないね」

 

「そうね…。でも、油断は───ッ!?」

 

クロォックアァァップ…

 

想定していたよりも数が少なく、ソウゴが首を傾げた瞬間、歌野が何かに吹き飛ばされる。

 

「歌野!?───ぐっ!?」

 

「な、なにが…!?」

 

次の瞬間には、ソウゴも吹き飛ばされ地面に叩きつけられる。ふらふらになりつつも二人が起き上がると、ナニカが姿を現した。人型のカブトムシを醜く歪めたような獣。元々は仮面があったのであろう口元はクラッシャーが壊れ、鋭い牙が剥き出しになっており、その体には2015 KABUTOと記されていた。

 

カブト

 

「アレはアナザーライダーだね、我が魔王」

 

「ウォズ!?あれなんなの!?」

 

「アレはアナザーカブト。本来あるべきライダーの歴史を歪めて産み出された異形…なのだが、アレは少々作り方が違うみたいだね」

 

アナザーカブトと呼称されたアナザーライダーは無言でソウゴたちを眺めていたが、いつまで経っても動かないソウゴたちに痺れを切らしたのか、腰元を軽く叩く。

 

クロォックアァァップ…

 

「消えた!?」

 

「クロックアップか。異なる時間軸に移動する能力は厄介だが──やりようは幾らでもある」

 

ウォズは薄ら笑いを浮かべながら首元のストールを振るうと、ソウゴ、歌野、ウォズを守るようにストールが伸びて展開される。アナザーカブトが攻撃を仕掛けようと近づくが、ストールに阻まれて近づくことも出来ていない。

 

「さあ、我が魔王。アレを」

 

「…なるほどね。よーし、じゃあやってみよっか!」

 

ソウゴは腕に取り付けられていたライドウォッチを一つ取って、起動する。

 

【カブト!】

 

ソウゴはカブトライドウォッチをいつものスロットであるD'9スロット…ではなく、D'3スロットに嵌め込む。いつものように大きな時計が背後に現れると共に時計の針が進むような待機音が響く。

 

「ふっ…!」

 

【ライダータイム!仮面ライダー!ジオウ!】

 

いつものように時計が装甲へと変わる。だが、今回はそれだけでは終わらない。

 

【アーマータイム!】

 

ソウゴの目の前に、新たな装甲が生み出される。巨大なカブトムシの形をしたアーマーは周囲のバーテックスや、アナザーライダーを吹き飛ばしてソウゴの周囲を旋回する。

 

【CHANGE BEATLE!カブトー!!】

 

カブトムシ型アーマーが分解され、ジオウの体に新たな装甲を生み出した。赤いスタイリッシュな鎧に、ドライバーに刻まれる2006とKABUTOの文字。

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ、カブトアーマー!平成ライダーの力を一つ手にした瞬間である!」

 

ウォズが逢魔降臨歴を掲げ、天に向けて宣誓するように祝いの言葉を紡ぐ。その言葉に耳を傾けながら、ソウゴは静かにアナザーカブトを眺める。

 

「征くよ、王の道」

 

天に指を掲げてソウゴが告げた瞬間───ソウゴとアナザーカブトの姿が同時に消えた。




とある巫女の日記

アナザーライダーが現れた。なるほど、天の神は随分と我が魔王を排除したいらしい。まあそれも当然の事なのだが。なにせ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。…我が魔王、今度こそキミは──(ここから先は乱雑に塗りつぶされている)
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