⑤乱音の場合
「あたしらは全員余り物って訳ね・・・けどそれで負けて良いはずないわよね!」
乱音の言葉にオニールとファニールが互いに頷くが3人は未だ少女、戦闘実習を
受けたことが無く本来ならば参加する資格が無いのだがそれでは点数的な問題で
不公平になってしまうが為山田先生を咥えて更に特別ルールが設けられた。
ーー現チームがフラッグを手に入れた場合得点を倍にする。
と言う特例が入ったがために少女達はやる気十分になっていた、今彼女たちがいるのは
通路側でありアリーナと建物を結ぶ境界線付近である。
周りには何か使えそうなものは少なく壁になりそうなものもない中
どうやって戦うかを考えている中乱音はこう言った。
「取りあえずだけど隊長はあたしみたいになってるけど山田先生が指揮官で
あたしは行動したいけど皆は如何かしら?」
それを聞いてコメット姉妹達はこう答えた。
「「うん、私達はそれで。」」
それを聞いて山田先生はええとと言って迷っていた、何せ自分は数合わせであり
本来ならば生徒の戦いに加わるべきではないと考えていたが彼女たちは未だ
16歳以下の未成年以下。教師としては守るべき存在を学園から卒業した時には
自分で何とかしなければならない環境に身を置くのだ。
今の世界はまず間違いなく混乱と戦乱の時代に入ろうとしている、テロ組織や戦争を
起こそうとする国家、そして何よりも・・・大人の世界に入る際の辛い決まり事や
ルールに対して挑まなければならないのだ。
「(私が今やらなきゃいけないのは・・・この子達の成長を阻害しちゃいけない事だけどこの子達は本来だったらまだIS学園に入学するに必要な年齢に達してはいない、この子達の機体はいわば未来に備えての試作段階の布石・・・其れを何とかするには・・・!)」
山田先生はそう考えて・・・こう答えた。
「・・・分かりました、でしたら・・・宜しくお願いいたします。」
そして全員がそう決めて10分後には・・・戦闘が何処かしこで始まった。
辺りでは機関銃の爆ぜる音や剣劇の音がアリーナと即席建築物の中で響きあっている中宗壱は機関銃『89式小銃』を持っていた、この機関銃は現在自衛隊が現役として
使っていた小銃で現在は『20式小銃』を順次配備し始めておりそれに伴い旧式化した
機関銃は安全の為にIS学園に寄贈され始めているのだ。
そしてそんな宗壱と共に向かうのは西ドイツ製の
『H&K G41』を持つロランツイーネと『95式自動歩槍』を持っている茟和が
走っていた、それぞれが障害物と化した廊下を縦横無尽に走っていると・・・
声が聞こえた。
「いたぞ敵だ!」
そう言って現れたのは2年生であろう生徒が4人ほど現れたのだ、全員が
『H&K G3』を持って攻撃してくるとロランが宗壱の腕を掴むと更に茟和が其れを見てこう言った。
「あれは『H&K G3』、西ドイツ製の自動小銃ですね。ですがあの形状・・・
ミャンマーの改造型ですね、ですが更に改造されているのを見て間違いなくあれは
IS学園の改造製品ですね。」
「全く・・・西ドイツ製・・・いや、冷戦時代の名残が未だ生きていたとはね。」
時代だねえとロランはまるで役者の様にそう言っていると茟和がですがと言って
こう続けた。
「ここを突破しなければ先には進めませんね、応瑞。そちらの電波情報から位置が
特定できていますか?」
そう言って携帯電話を取ると・・・その向こうから応瑞の声が聞こえた。
『こっちは今電気配線から読み取って位置をサーチさせています、これでしたら
分単位のサーチ情報よりも正確に位置が特定できます。』
そう言うのが聞こえた。
あの後茟和は応瑞に依頼して電気配線を中継点として中継器を利用して位置を
サーチしていたのだ。
これにより通常であったら分単位でのサーチを生徒達にメールとして送られるが
これならば秒単位でのネットワークでのサーチが可能になったのだ。
『後20秒で後方から更に2名来ます、宗壱氏はその後方に注意してください。』
「分かった!ロランは向こうを頼む!!」
「分かった、エスコートはきちんとしてくれよ鬼塔 宗壱。」
それを聞いて分かったと答えて宗壱は其の儘向かって行くと曲がり角から
2人程の恐らくは1年生であろうぎこちない動きをする少女達が現れたのだ。
持っているのは『Vz-58』であろうチェコスロバキアの機関銃で嘗ては日本赤軍が使っていた機関銃である。
其れを持っていた少女達があわわと言って銃口を向けるが宗壱は・・・少し躊躇するも宗壱は2人に向けて放って・・・その2人はびしゃび者と黄色い液体に塗れたのだ。
使われた弾丸は塗料入りの弾丸でありいわば死なない弾丸である。
そして宗壱はこっちは終わったぞと言うと同時に茟和が何かを取り出すと・・・小さい円筒形の爆弾擬きを取り出したのだ。
そしてそれを投げると其れと同時に煙幕が出てきて・・・其れと同時にロランと茟和が同時に攻撃するとうぎゃとか何やら悲鳴が聞こえてそしてロランがこう言った。
「良し、突撃しよう。」
其れを聞いて茟和と宗壱と共に向かって行った。
正にバトルロワイヤル。