『さああさあ!見て下さい!既に多くのチームが戦闘となり現在残っているのは
65チーム中12チームと言う怒涛のこの展開を予測したでしょうか!?フラッグを
一番多く持っているのは楯無チームの18本!時点で鬼塔チームの11本!
そのほかのチームは2~3本となっておりますが如何でしょうかね轡木校長?』
薫子が隣にいる初老の女性である轡木校長に向けてそう聞いた。
彼女こそこのIS学園の校長なのだが何故だか噂では彼女は表向きは実際の校長は
別の人なんじゃないとかと言う話があるのだ。
そんな中で彼女は薫子に向けてこう答えた。
『そうですねえ、矢張り前線経験のある彼女が優位になると言うのは
分かっておりましたが最も上なのが鬼塔チームである事に驚きましたね。
まさかここ迄好戦すると言うのは私も驚きました。』
『確かにですねエ、然しこの騎馬戦は何が起きるのか分からないから
面白いんですよねえ?』
『その通りですが薫子サン一つ宜しいかしら?』
『はい何でしょうか?』
『何故に・・・騎馬戦と言うタイトルなんでしょうかこれって確か別の意味が』
『ああそれはフェイクですよフェイク、新入生に分かりやすい落とし穴感覚で
書きましたから。』
実際はこれ何ですよねえと言って出てきたタイトルが・・・これだ。
『姫場戦→戦場姫』
『これが本来なんですよ、ほらISや戦術機が出てきて以降は通常兵器・・・
特に機関銃とかが出にくくなりましたから其の為ISや戦術機が誕生する以前の兵器・・・特に白兵戦の戦法が失われる事を恐れて生まれたこの『戦場姫(せんじょうき)』ですが昨今の世界情勢・・・特にウクライナ戦争に伴って危機感を覚えた各国は今後の
戦闘モデルの仕立て直しとして今の様な状況訓練を執り行っていると聞くのでこれもまた実施訓練としては丁度良いのですよ。』
轡木校長はそう言って今の戦闘の様子を眺めていた。
「うふふふ、これで1年生は粗方仕留めたわね。虚ちゃんそっちは如何かしら?」
楯無が背後にいる虚に向けてそう聞くと虚はこう答えた。
「問題ありませんよお嬢様、然し今年の1年は張り合いがありませんね。人数も
少ないですし後は2年生の残存勢力の一掃の方が手ごたえがあるのでは?」
虚がそう言うと楯無はちっちっちっと舌を打ちながらこう答えた。
「分かってないわね虚ちゃんは、良い。これはゲームなのよ?ゲームは楽しく
そしてエキサイティングじゃなきゃつまらないじゃないの!?」
「は・・・はあ。」
「それにさ、別に命懸ってるわけじゃないんだからのんびりゆっくりと
遊ぼうじゃないの。」
「・・・お嬢様・・・。」
「さてと・・・獲物探し獲物探し♪」
楯無はそう言いながら歩いて行くのを見て虚は内心震えが止まらなかった、
ウクライナ戦争に於いて当時国家代表でもあった彼女は当時の大統領と重鎮一同を
警護するSPであり親衛隊のメンバーになっていたが戦争が起きて数日後に・・・
あの惨劇が幕を開けた。
・・・8か月前
「・・・何をしているmiss楯無・・・待てやm」
「何をしているISパイロット達ヨ彼女を・・・待てお前たt」
当時作戦指令室に来ていた軍のトップランクが一堂に会する軍事会議の際に楯無は既に手中に収めていたIS部隊を使って重鎮全員を惨殺したのだ。
今この瞬間にも失われる命をこれ以上消させないためにそして何よりも・・・大統領の自己満足と被害妄想から端を発したこの戦いを終わらせるために。
既に彼女は自分の家の特殊部隊をまでをも利用して各地の重要拠点を破壊しつくし
最後に大統領に出会うと大統領は楯無に向けてこう言った。
「更識君・・・君はこの裏切りに対してどう責任を取るのだね?」
大統領がそう聞くと楯無は剣を向けてこう答えた。
「投降してください大統領、今でしたら無用な犠牲を出さずに済みます。」
「・・・所詮はアメリカに尻尾を振っている負け犬の国の人間か、西側諸国の
資本主義に迎合した間抜けどもだな!」
大統領がそう言うと見ろと大統領は地図を見せるとこう続けた。
「西側諸国はこれ以上版図を広げない事を条件に条約を交わしたのに奴らは
それを無視してウクライナに迄その魔の手を伸ばしているのだぞ!!
私はロシア人民の平穏の為にそして何よりも国家の安寧の為に」
「其れを決めるのはウクライナです、かの国は其れを決める権利があります。」
「ふざけるな!嘗ては同じソ連の戦友だぞ!!裏切り行為を起こす奴らに鉄槌を
与えずして平穏は保てん!?」
「裏切る?彼らは独立しマシた、それに何よりも其れを決めたのは貴方方です。
今戦争を継続すればそのソ連領だった者達も離れて行き最後には
誰も援助しなくなりますがその時は貴方はどうやってこの国を導くのです?」
「導くさ!私が再び偉大なソ連を復活させそして次に北海道を占領して
我々社会主義こそ人類に最も必要な政治形態」
大統領がそう言いかけて・・・楯無はナノマシン型チェーンソードで突き刺すとこう言った。
「そうですか、其れが貴方の目的でしたら・・・貴方は日本の害悪と見なして
殺しますがああ安心してくださいね?貴方の死と同時にAIが認識して各国に向けて
核弾頭を放つというあれは既に物理的に不可能になってますので。」
「な・・・んだ」
「では・・・さよなら♪」
そう言って最後に楯無は大統領を・・・惨殺した。
「(あの後からお嬢様の笑顔は何故だか怖く感じる・・・此の儘お嬢様が
戻らなくなる前に誰かが・・・誰かが・・・!)」
そう思いながら楯無は獲物を探し続けるのに同行していった。
次回へ続く。