一方それを見ていたラトロワはと言うと・・・。
「あれがドイツの新型システムか。」
そう呟いて戦闘を眺めていた。
「パイロットの適性に応じてあらゆる武器を格納することが出来る拡張領域の
追加システム『デビルズバックボーン』。そしてそれらのシステムを管理する
AI『ガンスレイブ』。使い方一つで小国一つを確実に潰せることが出来ると
言われているが成程な、確かに使いようで如何とでもなる。」
そう言いながらラトロワは宗壱を見てこう言った。
「さてと、貴様はこの化け物相手に如何やって乗り越える?」
そしてもう片方。
「あれがドイツの・・・ですか?」
「いや、あれは只のシステム上の兵装。本来の第三世代兵装は別物だ。」
千冬は別のアリーナで山田先生に向けてそう言うとこう続けた。
「元々奴は天才ともいうべきかな?あらゆる兵装に通じれる能力を持っていてな、私がドイツで教官やるまでは第一位であった。」
「それから彼女は二位に落ちてどうなったんですか?」
「いや、奴は順位とかそういうのを抜きにして戦闘に対してのみ感情を
爆発させていたのだがあまりの攻撃力に本来なら隊長になる予定であったのだが
奴自身が辞退するという自由奔放だったからな。」
まあ、奴にとってはどうでも良いのであろうと付け加えるとこう続けた。
「奴の兵装は見た限り近接格闘型、鬼塔宗壱は近中距離型。ビットを持っている鬼塔宗壱が上だと思われるが実際は格闘戦においてエルム以上の存在を
私は見たことがない。」
「織斑先生がそこまでいう何て。」
「本当だ、実際にだが私は奴とナイフ剣術で隠れて試合したことがある。
その時にまあ私が勝ったがあの時こう思ったんだ。」
「?」
「奴は常に本気を出していなかったのに私は負けそうになったんだ。」
「!!」
それを聞いて山田先生は目を見開いて驚いていた。
何せ千冬以上に剣術が上手いのかとそう思っていると千冬はこう締めくくった。
「まあ、奴がどれだけなのかは後で見るとして織斑の方はどうだ?」
「アアアアはい!今はオルコットさんのビットを避け続けていますが被弾は
そう対して少ないですね。」
「ふん、所詮はオルコットが男だからと言う理由で
本気を出していないのであろう?足元掬われることしていることが織斑にとってはチャンスとも言えるな。」
「然し倉持はあんな機体をよく織斑君に与えましたね?」
「全くだ、建造している『打鉄』の後継機にすればよいものを。」
全く何考えているんだろうなとそう思いながら試合を眺めていた。
「くう!いい加減に堕ちなさいな!?」
「堕ちるかよ!!」
織斑一夏はそう言いながらビットを観察していて・・・そろそろかなと感じて
攻撃に転じた。
「何ですって!?」
「この兵器は毎回お前が命令を送らないと動かない!
そしてお前はその間動けないのが弱点だ!!」
「!!!!」
セシリアはそれを聞いて目尻を引き攣るが織斑一夏はこう考えていた。
「(こいつを俺が誘う場所まで誘導させてぶっ飛ばせばいいだけだ。
後はミサイルとライフル、ナイフだけだから楽勝だぜ!!)」
そう考えながら先ほど破壊したビット2基に加えてもう二基を破壊した。
「後はお前だけだ!」
織斑一夏はそう言いながら突っ込んでいくとセシリアは・・・
ニヤリと笑ってこう言った。
「かかりましたわね・・・『ブルー・ティアーズ』は6基あってよ!」
そう言いながら腰に装備されていた武器が稼働した。
「(良し!ミサイル程度なら躱して)」
叩き斬ってやるとそう思っていると装備されている武器から・・・
ガキンと音がした。
「(?、ガキン??)」
何の音だとそう思っていると腰の装備が・・・射出されたのだ。
「何!?」
織斑一夏は驚いて避けると・・・レーザーが放たれた。
「ぐあ!?一体何が!!」
織斑一夏はそう言いながら後ろを見ると目に映ったのは・・・ビットであった。
「何で・・・全基破壊したはず・・・・!!」
織斑一夏はそう言いながらビットから見える・・・金属製の糸を見て
目を見開いて驚いていた。
何せその糸は・・・セシリアの腰と繋がっていたのだ。
するとセシリアはこう説明した。
「あら?驚いていますわね??これこそ私に切り札でもある
『有線』ブルー・ティアーズ。ペットにリードを付けるのは当たり前でしてヨ。」
そう言いながらセシリアは有線型のブルー・ティアーズを撫でるかのように
あやすと織斑一夏に向けてこう言った。
「さあ、そろそろフィナーレと洒落込みましょう!!」
そう言いながらセシリアはライフルを構えた。
「織斑君ピンチですねえ。」
「全くあの阿保は、ちゃんと対策を練らんからこうなるのだ。」
千冬はそう言いながら有線ビットとライフルを使おうとするセシリアを見て
こう言った。
「それに奴も奴だ、有線を隠し玉にするのではなく無線型を隠し玉にした方が
勝率が上がるというのに。」
「相手を見くびっていたんでしょうか?」
「どっちもどっちだ、これならば鬼塔宗壱の試合の方が見る価値がある。」
千冬はそう言いながら宗壱と鍔競り合いしているエルムの試合を見届けていた。
有線型ブルー・ティアーズ
無線式の対となっており大量生産型のビット兵器。
本作での独自兵装であり現在のイギリスが女尊男卑である為
工業における衰退が見え隠れし始めていることから急遽配備された兵装。
本来ならば実験が終わり倉庫に死蔵されていたのだが復活した。
見た目は『ガンダムSEED』に出てくる『ゲイツ』