2011年7月10日
学会で発表が執り行われた。
日本中の科学者たちが軒を連ねる中で鬼塔はこう呟いた。
「ああ・・・等々ここ迄来てしまったか。嫌だなあ、逃げ出したいけど逃げても
斑鳩さんに地の果て迄追いかけられそうなんだよなあ。」
そう言いながらそう言えばとこうも思っていると・・・とある少女が現れた。
「おいおっさん。チョット邪魔」
「邪魔って俺年上だよ。」
鬼塔はそう答えるが少女はこう続けた。
「良いからどけ!」
「はいはい・・・全く今時の子ってどうしてこう」
そう言いながらどくと少女は其の儘・・・壇上に向かって立ち去って行った。
「・・・は?」
鬼塔はマジかよとそう思いながら壇上を見ると白衣を着た少女は
唐突に現れるととある物を紹介した。
「は~~い、皆のアイドル『篠ノ之 束』ここに参上!皆ってさ、宇宙に行くのにスペースシャトル使ったり宇宙飛行士の育成にお金かかってるでしょう?
それを一気に解決したのがこれ!!」
「『IS(インフィニット・ストラトス)』だよ!!」
「何あの発明?」
鬼塔はそう呟いて説明を聞いていた。
疑似的な無重力状態を発生することが出来るPIC
あらゆるものを機体内部に特殊な空間に保管、転送ができるパステロッテ
そして何よりも360度近いセンサーのハイパーセンサー
正直なところそれらをたった一つのコアと呼ばれる小さな結晶に収まれるというとんでもない発明に鬼塔はこう考えていた。
「(ふむ、PICなら飛行機に使って燃料費の節約が出来るしパステロッテなら
大型のトラックとかの運用はなくなるし災害現場にあれば間違いなく多くに人々を救えることが出来るな、それにハイパーセンサーも使い方次第なら深海調査とかに使えそうだよなあ。)」
そう思っているが少女『篠ノ之 束』は更にとんでもない事を口にした。
その内容は・・・これだ。
「ああでも、これって何と何と女にしか起動しないんだよねえ♪」
「ハイ?」
鬼塔はそれを聞いて何言ってんだと思ってこう続けた。
「(とんでもない失敗作じゃないかーー!!いやなんで男女どちらも
何てしないの!?可笑しくないそれって完全に欠陥品じゃん!!
ほら他の人達も俺と同じこと考えてるから表情が完全に馬鹿な子目線だよ
あれーー!!)」
そう思っているとやはり口々に鬼塔が思っていることを口にした後に
下がらせろと言ってある科学者はこう続けた。
「ここに来るなら先ずその欠陥を改善してから来ることだ。欠陥のまま
発表するなど科学者として恥さらしだ。」
「・・・何だと・・・!!」
少女『篠ノ之 束』それを聞いてギリりと歯軋り鳴らして何か言いたそうな
表情をしているがその科学者はこう続けた。
「さっさと次を出せ。」
そう言って『篠ノ之 束』はクソと言って下がった後に鬼塔が現れた。
「ええと、私が発表いたしますのは3つです。」
「まず一つは『戦術機』と呼ばれるパワードスーツです。」
「パワードスーツってさっきの『IS』とかいうのもそれだったよな?」
「はい、ですがあれとは違って男女共同ですので悪しからず。」
そう言うと周りでは( ̄∇ ̄;)ハッハッハと笑い声が聞こえると鬼塔は
こう続けた。
「この機体は操縦する人間は両手両足の内部に操作システムが
組み込まれていまして運用時間次第では機体その物がパイロットに適するように
なります。」
「続いて生体義肢です。これは両手両足が欠損された人達の
サポートタイプですがこれらは今までの義肢とは違って付けた人間の
電気信号を受信することで生身であった時と同等のスペックを発揮することが
出来ます。」
「そして最後に炭素製人工筋肉です。
これらは主に筋ジストロフィー症の患者等に使用することを第一としこれにより
常人の筋肉と同じでありながらもそれ以上の運動性能を発揮することが
出来ます。」
それらを聞いて科学者達は食い入るような目でそれを見ていると鬼塔は
こう締めくくった。
「以上が私が発表するものですが何かご質問は?」
そう聞くと科学者の何名かが手を上げてこう聞いた。
「『戦術機』についてなんだが配備する際に既存の兵器との互換性は?」
「生体義肢についてだが医療関係だけでなくあらゆる機関との同時運用の
見通しは?」
「炭素製人工筋肉についてなんだが体内に入れても大丈夫なのか?」
そう聞かれたので鬼塔はこう答えた。
「はい、最初の質問ですが『戦術機』は既存の兵器とは全く違ってしまう為新たに教導をしなければいけませんがそれは恐らく新人を充てるでしょう。
生体義肢についてですが目下検討中です。最後の質問についてですが遺伝子情報をベースに病に侵されていない筋肉から採取してから作りますので大丈夫です。」
他にはと言ってそしてその儘鬼塔は何とか説明を終えた。
だがそれを『篠ノ之 束』は見てこう呟いた。
「何だよ何だよ凡人共が!束さんが作ったISよりもあんな鉄の塊に
目がいくなんて馬鹿じゃないの!!全くこれだから・・・!!」
そう言いながら空を見上げてこう思いついた。
「だったら証明しちゃえば良いんだよ♪」
その時に見えた『篠ノ之 束』の表情は何やら満面の笑みであった。
次回は白騎士事件。