クロス・ストラトス   作:caose

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 願いはなんだ?


お願い

「ランクS!?」

 「まさかこれが理由何ですか!?」

 宗壱とエルムはそれを見て驚きながらそう言った。

 ランクSともなればあの織斑千冬と同じランクで最高位なのだ。

 「そうだ、天性の才能とも言うべき奴でな。孤児だったことも相まって

政府は非合法の実験も幾度もしていたのだ。」

 「非合法ってそんな!?」

  「それだけロシア国家はIS搭乗員に多大な期待をしていたという事だ、

だがクーリェは見て分かる通り臆病で人見知りが激しい気質のせいでISを動かすのを日に日に嫌がり始めたが無理やり搭乗させて実験させたのだ。」

 「そんな!!」

 宗壱とエルムは酷いと言いながらラトロワ先生を睨んでいるとラトロワ先生は

こう返した。

 「私もそれを初めて聞いた時には腸煮えくりかえりそうな勢いだった、

ウクライナ戦争で若しもあの子を投入したものならあの子は間違いなく心に

大きな傷を抱えているのは明白だ。その前にロシア国内の政治家や軍部、何処からか知ったか知らないが大統領が使っている秘密シェルターを攻撃したから難を逃れたがクーリェは今でも人を怖がっている。其れゆえかどうか分からないが

空想上の友達相手に喋っていてどうしようか迷っているのだ。

この学園に来た以上はISとも人とも関わらなければならないが

クーリェにとっては酷とも言わんばかりの所だがロシア国内だと残存勢力が

何仕出かすか分かったものではないからな。それでお前たちに頼みたい。」

 「「???」」

 それを聞いて何だろうと思っているとラトロワ先生はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの子をお前たちの部屋に置かせてくれないだろうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「え??」」

 それを聞いてマジとも思っていた。

 人見知りが激しくて然も今日知り合ったばかりの自分たちにと思っていると

ラトロワ先生はこう続けた。

 「正直な所貴様ら以外であの子を特別扱いしないともなると考えにくくてな、

本当なら私が面倒見なければならない所だが私の家は離れているし

それにあの子には集団生活を身に着けて貰って今後の成長に繋げたいのだ。

済まないが頼まれてくれないか?」

 頼むと言ってラトロワ先生は頭を下げると宗壱とエルムは慌ててこう言った。

 「頭を上げてくださいよラトロワ先生!今のを聞いたら俺達協力するに

決まっているじゃないですか!?」

 「そうですよラトロワ先生!それにあんな可愛い子と一緒にいられるんだから

寧ろ大丈夫ですよ!」

 2人がそう言ってOKしてくれたのを聞いてラトロワ先生は

ありがとうと言ってこう続けた。

 「それじゃあ荷物なんだが既に学園に届いてあるから昼休みに

エルムが持って行ってくれないか?」

 「分かりました!!」

 「それじゃあ俺は自分用に椅子で寝れるように」

 「イヤそんなことせんでも良いぞ?あの子とエルムが一緒に寝れば

大丈夫だし小柄だから入れるぞ。」

 「えっと・・・それで良いんですか先生?」

 「無論だ、寧ろあの子は戦争が終わった後から一緒に寝る事が

大半を占めていたから慣れているほうが良いだろう。」

 そう言ってそれじゃあ教室に戻って良いぞと言って2人が慌てて着替えに

戻って行くのを見送って・・・ラトロワ先生は

柱の陰に隠れている楯無に向けてこう言った。

 「それで、貴様の狙いは何だ?」

 「何のことでしょうか?」

 「とぼけるな、貴様ほどの人間ならば秘密シェルターの居場所どころか

核弾頭の発射システムであるAIが読み込んでいた大統領の心拍情報を

偽装することも可能ではないのか?」

 ラトロワ先生がそう聞くと楯無はこう答えた。

 「何のことでしょうか?私は只単に愛国心に従っただけですよ♪」

 「愛国心か、国を愛すると言う事は国を守り、間違っていたら何があっても

正そうとすることこそ愛国心であって決して独裁者の言い分に

従う事ではあらずと言った処か?」

 ラトロワ先生は少し笑みを浮かべてそう言うとこう続けた。

 「まあ、私にはどうでも良い事だが手に入れたその核弾頭のデータで

貴様は何をしようとするのか知らんがもしそれで何か起こそうとするのならば・・私の命に代えても貴様と刺し違えるから覚悟しておけ。」

 ラトロワ先生はそう言って・・・殺気を放った。

 一瞬だがそれはまるで暗闇の中に迷い込むかのような殺気であったが

楯無はへらっと笑いながらこう返した。

 「何言っているんですか?私は只戦争を早期終結に

漕ぎ付けたかっただけなので。」

 「・・・そうか、ならよいがもう一つ聞きたい。」

 「何でしょうか?」

 楯無がそう聞くとラトロワ先生はこう聞いた。

 「貴様が何故鬼塔宗壱とエルム・ハインリヒの特訓を手助けしたのだ?

織斑一夏はどうしたのだ?」

 それが貴様の仕事であろうとそう聞くと楯無はこう答えた。

 「う~~ん、私が出るのは時期尚早かと思われますし彼って何だか

何か隠しているような感じがして近づくのも何かなあと思っていまして。」

 「そうか、なら良い。さっさと貴様も授業に戻ったらどうだ?」

 「はい、それはすぐに。」

 そう言って立ち去って行くのを感じたラトロワ先生はこう呟いた。

 「貴様が何するか知らないが嵐が起きそうなのは言うまでもなさそうだな。」




 楯無の考えはまた何れ。
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