そして暫くして土曜日。
この日宗壱はエルムとクーリェと一緒に奏と翼との特訓(クーリェは見学)で
アリーナに来ていた。
この時織斑一夏は他のアリーナで練習していた。
そんな中で宗壱はラウラを見かけた。
ラウラの機体は見ようによってはエルムの機体と同じに見えるが
見た目が違っていた。
右側に大型のカノン砲、左にはワイヤーブレード射出機、そして何よりも
頭部にあるバイザーが異様な見た目を放っていた。
右目は普通だが左目は3つのレンズがありそれらがカシャカシャと動いていた。
「おおいラウラー----!!」
エルムが大声でそう言っているとラウラはそれを聞いて振り向くと通信で
こう言った。
『何の用だ?』
「一緒に練習しようよー-!!」
『断る。』
ラウラは簡単にそう言って通信を切るとエルムはぷくーっと頬を膨らませて
宗壱に向けてこう言った。
「ねえシュウ酷いと思わない!一緒に練習しようって言っているのに
無視するなんてさ!!」
「ああ、はいはい。落ち着こうなあ。」
宗壱は慣れた様子でエルムを落ち着かせようとすると今度は宗壱に
通信が入った。
相手はラウラであった。
何だろうと開くとラウラは宗壱に向けてこう言った。
『おい鬼塔、私と戦え。』
「・・・何で?」
『私にはなさなければならないことがあるのだが如何せん奴の実力が
どれ程が分からないのだが貴様はエルムに勝ったのであろう?』
「・・・ギリギリだったけどな。」
『だが本気のそいつに勝った、ならばそれ相応の実力は保有していると見て
貴様と模擬演習をしたい。』
「だから前にも言ったと思うけど学年別トーナメント戦で」
『そうはいかんぞ、ここで会ったのが運の尽きと思って戦え。』
ラウラは宗壱に向けてにべもなくそう言うと仕方ないと言って宗壱は
ラウラに向けてこう言った。
「それじゃあ演習は時間制限付きで如何だ?」
『良いだろう、試合時間は10分。その間に生徒共を退避させておけ。』
ラウラはそう言って通信を切ると翼と奏にその事伝えると2人はこう言った。
「皆!これから宗壱が模擬演習をする事となった!!直ぐに退避だ!?」
「機体は今搭乗している奴が片付けるんだ急げ!!」
そう言うとその場にいた生徒たちが逃げ出すかのように去って行った。
そして2分後。
「準備完了だな。」
「ああ。」
宗壱とラウラは互いにそう言うと担当の教師(事情は既に聴いている為
アリーナにシールドを張らせて貰った。)が通信でこう言った。
『それではこれより『ラウラ・ボーデヴィッヒ』対『鬼塔 宗壱』に於ける
模擬演習を執り行うものとする!制限時間は10分!
その間にどちらかのシールドエネルギーが半分以下になった時点で勝利とする!』
担当の先生がルール説明をして両名が承認するとこう言った。
『それでは試合開始!』
その声と同時に先ずは宗壱が手始めとしてソードビットを射出すると
ラウラが右腕を出した瞬間にソードビットが手前で動きを止めた。
「AICか。」
「正解だ、だが私とエルムとでは使い方が違うがな。」
ラウラはそう言って避けると同時にAICを解除した。
エルムの場合は相手とインファイトする際の拘束として使うが
ラウラの場合は純粋に防御として使っていたが何時攻撃時にも使うか
どうかわからない。
宗壱はどうするべきかと思っているが取敢えずと思ってこう続けた。
「考えても仕方ねえ・・・やるしかねえよな!!!」
宗壱はそう言って大型ライフルを展開して今度はビットと共に攻撃を始めた。
「頑張れシュウ!ほらクーリェちゃんも!!」
「が・・・がんばれ~~・・・」
何だか微笑ましい光景に見えるがそれに引き換えラウラと宗壱の戦いは激しいの一言であった。
ラウラのカノン砲が攻撃しながらワイヤーブレードが宗壱に襲い掛かるがそれを宗壱はソードビットで叩き落しつつ大型ライフルで攻撃しながら
互いに回転し始めた。
「あれは!?」
翼は何だあれと思っているとエルムはこう続けた。
「『シューター・フロー』、然も『円状制御飛翔(サークル・ロンド)』。」
「何だそれは?」
奏がエルムの呟きに対してそう聞くとエルムはこう答えた。
「あれは射撃型の戦闘方法なんだけどマニュアル操作による
機体制御と射撃の両方を組み合わせなきゃ出来ない高度な技術何だけど・・・
2人じゃ決定打に欠ける。」
「「??」」
2人はどうしてとそう思っていると生徒の一人がこう言った。
「あ!鬼塔君が動くよ!!」
そう言って見てみると宗壱が攻撃しつつ接近している様な感じであった。
本来こんな時に対しては互いに動かない方が定石なのだが宗壱は
そのセオリーを無視して進んでいくとラウラはニヤリと笑いながらこう言った。
「良いぞ!来い!?」
そう言うと宗壱は手加減なくとそう言って大型ライフルで・・・
カノン砲の弾丸をぶち当てて爆炎が2人の間を覆った。
『『『『『キャアアアアアアアア!‼!!!』』』』』
生徒たちが驚いて伏せた隙に宗壱はバスターソードを使って不利上げた
次の瞬間に・・・宗壱はすぐに下がった。
その理由が・・・これだ。
「ほお・・・私のこれに気づいたのか?」
「ああ、お前のそれって・・・スコープじゃなかったんだな。」
宗壱はそう言うとラウラはこう答えた。
「ああ、これこそ『シュヴァルツア・レーゲン・フュンフ』の姿・・・・・・
・・・・・『ブル・アイ』だ。」
そう言ったラウラの機体はバイザーが降ろされて何やら・・・
奇怪な姿となっていた。
シュヴァルツア・レーゲン・フュンフ
見た目は『装甲騎兵ボトムズ』
重装甲でISのPICと地上におけるホバークラフトにおける歩行を可能とした機体。
本機体もエルムの機体と同じ様にデビルズバックボーンが搭載されているが
それが何なのかは不明。
尚武装にはサブマシンガンが背面部に採用されている。