クロス・ストラトス   作:caose

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 今回は箒についてです。
 それとタグも変えました。


改名

 「モンドグロッゾ閉幕、勝者は日本代表『織斑千冬』。

この子間違いなくだな。」

 鬼塔はそう呟いきながら新聞を読みながら食事をしていると・・・

声が聞こえた。

 「父さん、行儀が悪いよ。」

 そういうのは間違いなくイケメンになれる少年『S-01』改め

『鬼塔 宗壱』である。

 あの時は未だ腕の中で寝ていた子供がいつの間にか大きくなって

少し嬉しそうな表情をしていると鬼塔はこう答えた。

 「ああ、悪いな宗壱。少し気になることがあってな。」

 そう言いながら朝ごはんでもある焼き鮭をご飯に乗せて頬張ると宗壱は

こう聞いた。

 「けど父さんが読んでいるのはISでしょう?戦術機には関係ないんじゃ?」

 そう聞くと鬼塔はこう返した。

 「違うぞ宗壱。別の視点から見て情報を読み取っていく事で新しい技術の発見に

繋がるんだぞ。」

 「ふーん、変なの?」

 そう言いながら宗壱は味噌汁を啜っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これと同時刻。

 東京某所になる神社。

 「え?引っ越し?」

 「そうだ、お前には辛い事となるが政府から安全の為と言われてな。

家族バラバラになって別々の土地で暮らすそうなんだ。」

 「父さんも・・・母さんも?」

 「ああ・・・済まない、お別れも言えないそうだ。直ぐに支度なさい。」

 「・・・はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「サヨナラ一夏。」

 そう言うこの少女の名前は『篠ノ之 箒』

 篠ノ之神社の一人娘で束の妹なのだがその姉が何処かに

トンずらしただけではなくISのコアの製造方法すら彼女しか知らないため

日本政府は家族たちをそれぞれバラバラにして転居させるという作戦に

うって出たのだ。

 正史ならば箒は幾つもの土地を転々としたことで精神的に

不安定になってしまっていたが・・・この世界においては違っていた。

 「箒ちゃん。君はこれから新しい苗字、名前で暮らすこととなるから

これまでの様な生活は出来ないって思っててくれ。」

 「・・・・・。」

 「(不安なんだろうな、無理もない。まだ10歳の女の子なんだから。)」

 箒の事を想って政府の役人の一人がそう思っていると

そろそろ着くよと行ってそこに着いた。

 「うわあ・・・大きい。」

 箒はそう呟きながらその家を見た。

 日本家屋で巨大な家であったが役人の一人がインターホンを鳴らしてから入ると扉の前に少し細身であるが青い髪の優しいそうな風貌の女性が座っていた。

 「いらっしゃい箒ちゃん。遠路はるばるよく来てくれたわね。」

 「い・・・いえ・・・どうも。」

 箒はそう言ってその女性に向けてお辞儀すると今度は男性が現れた。

 理知的で和服を着て眼鏡を着た男性があらわれるが箒はあれッと思って

こう考えていた。

 「(何処かで見たことあるけど何処だったんだろう?)」

 そう思っていると役人がその男性に向けてこう言った。

 「それでは『飾鳴総理』。私はこれで。」

 「折角なんだ。ゆっくりしていきまえ。」

 「いやいや、私にも仕事が未だあるもので。」

 そう言っていると箒は更にあれと首を傾げていた。

 「(総理って確かこの国で一番偉い人・・・だったよね?)」

 そう思っていると男性がこう名乗った。

 「初めまして箒ちゃん。私は『風鳴 八紘』。今日から君は私と妻の

『風鳴 千鶴』の娘になるんだよ。」

 「え・・・え・・・・ええええええええええええ!!」

 この日風鳴家に少女の絶叫が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「落ち着いたかね?」

 「あ、はい・・・ええとそちらの方は?」

 箒はそう言って自分の隣に座っている男性を見た。

 紅いカッターシャツとピンク色のネクタイを身につけ、

紅い髪の巨漢のマッチョな男性を見ると男性はこう名乗った。

 「初めまして箒ちゃん。俺は兄貴の弟『風鳴 弦十郎』!公安警察官で

働いているが俺の事は『オジサン』って呼んでも良いぞ!!」

 ( ̄∇ ̄;)ハッハッハと笑いながら自己紹介していると

八紘は弦十郎に向けてこう注意した。

 「弦、お前はもう少し声を小さく出来ないのか?子供が驚くぞ。」

 「すまないな兄貴こいつが俺なんでな。」

 そう言うと全くと八紘は頭を抱えながら箒に向けてこう言った。

 「ああ、すまないな箒ちゃん。放っていて。」

 「い・・・いえ、けどどうして?」

 そう聞くと八紘はこう答えた。

 「うむ、当初ならば君は居場所がバレない様に各地に移動させるという

計画があったのだが私が止めたんだ。君はまだ10歳だ。多感で友達とも

遊びたい盛りの子供を大人の理由であちらこちらに飛ばして

それで心が壊れてしまったら元も子もないのだ。我々議員は国民の代表として

国民の幸福を第一に考えないといかんのだ。だからこそ私の家に

置くこととなったがこれは防犯の意味においても大切なんだ。」 

 「?」

 「元とは言え総理の娘ともなれば色々とトラブルが起きるだろう?

そういう意味においても護衛がどうせつくのならばこっちの方が未だ対策が

取れるんだからね。」

 「ですけどそれで迷惑」

 「君は子供なんだ。迷惑かけても罰は当たらないさ。」

 だからと言って八紘は箒を抱きしめてこう言った。

 「もう自分を偽るのはヤメテ・・・存分に泣きなさい。」

 それを聞いて箒の目から・・・溢れんばかりの涙が溢れ始めた。

 「へっく・・・ひぐ・・・・ウワアアアアアア!!」

 泣きながら箒は八紘を抱きしめていた。

 今まで甘えきれなかった分も含めて一杯・・・泣いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「箒ちゃんはどうしたんだ兄貴?」

 「ああ、泣き疲れて寝てしまってね。今千鶴が寝巻用の浴衣に

着替えさせてる。」

 「そうか・・・未だ子供だもんな。」

 「ああ、所で弦。お前に」

 「分かってるさ兄貴、護衛についてなら俺が手配しておくよ。」

 「すまないな、今日はこれで帰るのか?折角だから飯でもドウダ?」

 八紘がそう聞くと弦十郎はこう答えた。

 「悪いな兄貴、何せ今や戦術機の登場で自衛隊の旧式になり下がった

兵器の受け取りとかで警察全般それの使用説明に俺も四苦八苦しているからな。

俺も勉強しなければならないしな。」

 それじゃあと言って弦十郎が立ち去ろうとすると八紘はこう言った。

 「・・・弦、・・・ありがとうな。今回紹介してくれて。」

 そう言うと弦十郎はこう返した。

 「・・・兄貴は今まで風鳴の事で頑張ってたんだ。

これくらいはしとかないとな。」

 それじゃあなと言って立ち去る弦十郎を見て八紘はこう答えた。

 「・・・済まない。」

 そう呟くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・おはようございます。」

 「ああ、おはようってもう夜だがな。」

 八紘は起きた箒に向けてそう言って箒の表情を見た。

 目元が赤くなっているが心がすっきりしたようである。

 すると風鳴は箒に向けてある事を言った。

 それは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「突然だが君がこの家に入るにあたり政府はある条件を言いだしたんだ。」

 「?」

 「『重要人物保護プログラム』という元はアメリカにある制度なのだが

これは犯罪に対して重要な情報を提供してくれる代わりに戸籍等を新しく

作り変えらせてその人の人生をもう一度零からやり直すという制度なんだ。」

 「それに伴って新しい名前にするようにと言われているがそれで良いのなら」

 「それで・・・私は普通になれますか?」

 箒はそう聞くと八紘はこう答えた。

 「まあ多少不便なところがあるかもしれないがそれでも普通の暮らしは

保証できると思う。」

 「でしたら私を・・・宜しくお願い致します。」

 「・・・分かった、で名前なんだが君の名前の箒は『ほうき星』、つまり意味は『どれだけ遠く離れようとも必ず帰ってこれる』という意味なのは

知っているかい?」

 「はい、父が私の名前についてそう教えてくれました。」

 「『ほうき星』、何百年に一度とも言われる彗星の一つで次にいつ会えるか

分からなく会えたとしても既に忘れ去られている私からすれば悲しい星だ。」

 「・・・はあ。」

 「だからこういう名前にしたのだがどうかね?」

 八紘はそう言ってある紙を渡すと箒はこう聞いた。

 「この意味って何ですか?」

 「ああ・・・それはね。」

 八紘はその名前の意味を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして1週間後。

 「それじゃあ新しいお友達を紹介するわね。名前は??」

 そう言って教師が少女に向けてそう聞くとポニーテールの少女はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『風鳴 翼』です。よろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『翼、その意味は大空に羽ばたいて自分の生きたいところに行き

自分の意志で未来を進んで欲しいという願いの言葉だ。』




 新たな名前で新しい人生を!
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