そして夕食後宗壱達は織斑先生達がいる部屋の真向かいにある自分たちの部屋に
教員全員と宗壱、奏、翼、エルムが入っていた。(クーリエは難しそうな話になる為教員室で寝ている。)
「それでは皆を呼んだのは他でもない星音の事だが・・・私から話した方が
良いか?」
千冬が翼に向けてそう聞くと翼はこう答えた。
「いえ、私が喋ります。これは私個人での問題ですから。」
そう言うと翼は全員の前に立ってこう言った。
「皆何故私が『篠ノ之 束』が私の事を『箒』と呼んだことについて
疑問に思っているかもしれないから話そう。」
そう言うと翼は重く口を開けてこう告げた。
「私の本当の名前は『篠ノ之 箒』にして『風鳴翼』、『篠ノ之 束』の妹にして先代総理『風鳴 八鉱』の養子だ。」
『『・・・・・ハアアアアアアアアア!?』』
千冬と翼と奏以外の全員が大声出して驚いていると宗壱がこう言った。
「えええええと!つまり翼さんは翼であると同時に箒さんでもあって。」
そしてヴィレッタ先生がこう続けた。
「あの天災の妹であると同時に先代総理の養子とは・・・何なんだ
貴様の経歴は?異常を超えているぞ。」
そう言いながら頭を抱えていると翼改めて箒がこう続けた。
「其れの説明の前にですが元姉である篠ノ之博士が嘗て起こした
『白騎士事件』、戦術機と共に行動した例の戦闘で日本がISと戦術機を
世界に向けて運用することと相まった際に私達家族はどの様になると
思いますか?」
そう聞くと宗壱がこう言った。
「そりゃあ万が一の為も兼ねて見張っているとか?」
そう言うと翼はこう返した。
「確かにそうだが一日中とはいくまい、人間なんだ。何かしらのトラブルや
裏切り等で私たち家族の身辺情報が露呈されてしまったら元も子もない、
だからこそ当初政府はある事を極秘裏に行う事としそれを私達家族に
押し付けたんだ。」
「一体何なの?翼??」
エルムがそう聞くと翼はこう返した。
「『重要人物保護プログラム』と言うのに聞き覚えがりますでしょ、
ヴィレッタ先生?」
翼がヴィレッタ先生に向けてそう聞くとヴィレッタ先生はこう返した。
「ああ、知っている。そもそもそれは我がアメリカが最初に行った制度だ、
重要な事件の際に情報提供又は証人になってくれる人間に対して危険が
及ばない様に名前や身許に関するもの全てを別の人間に変えると言うものだが
まさか日本政府はそれを。」
「はい、それを行って私達をあちこちにばらばらに移住させて
それを永遠と繰り返させると言った物です。」
「ば・・・バカナそんなこと無理だ!そもそも『重要人物保護プログラム』は
そう何度も使うものではなく多くても二回ぐらいが精々だ!!それ以上は
発見されるリスクが高くなって最悪居場所が明らかになってしまうぞ!?」
「そうです、ですが私達が初めての対象であったこのプログラムで
どれくらい持てるのかと言うテストも兼ねていたんじゃないかと
私はそう思うんです。」
「馬鹿な!正気の沙汰とは思えんぞ!?」
「ええ、正気と思えません。ですが今の父親でもある『風鳴 八鉱』は
それを良しとせずに私を娘として引き取ってくれました、
この保護プログラムにおける弊害を回避させるためと言ってくれて。」
そう言いながら笑顔を見せる翼を見て奏がこう言った。
「そんでなんで星音って言う名前にしたのかって言うとあれは芸名だ。」
「芸名って・・・ああなる程、万が一に備えてですか。」
「その通りだ宗壱、真面目に『風鳴』だと元総理の娘とかで色々と色眼鏡で
見られたりそれで誹謗中傷書かれるのは嫌だからさ、アイドル活動中は芸名で
通すこととなったんだ。」
「その通りだ、星音と言うのは『星』は『ほうき星』から、
『音』は音楽からとって『星音』と言う芸名で売る事になってまさか今じゃ
アイドルとして歌っているとは夢にも思わなかった。」
翼はそう言いながらまるで懐かしい思い出を思い出すかのように呟いていると
宗壱があ穴と言ってこう続けた。
「だから織斑一夏が翼さんの事を『箒』って言っていたのか。」
「ああ、まさか奴が覚えているとは思わなくてな。」
そう言いながら頭を掻いている翼であると千冬がこう言った。
「だからこそ束は奴を監視していたんだ、恐らくはあの無人機も奴のだろう。
目的はこいつの試合で活躍する環境を整えるようにな。」
「嫌な話だよねえ、それだとそれ以外はどうなっても良いって言っている
様なもんじゃん。」
エルムがぶー垂れていると千冬はこう返した。
「ああその通りだ、奴にとって親は『自分を産んだ存在』程度しか思っておらずこの世で私と一夏と翼以外など路傍の石程度しか思っていないんだ。」
迷惑な奴だと言っていると宗壱が翼に向けてこう言った。
「まあ俺からしたら翼さんは翼さんだしそれ以上でもそれ以下でもないな。」
「そうだよ!私にとっても同じだし。」
「生徒である事には変わりあるまい、『箒』だろうが『翼』だろうが
お前はお前だ。今後も貫ければよい。」
「・・・皆・・・ありがとうございます!」
翼は宗壱、エルム、ヴィレッタ先生の言葉を聞いてウルウル涙で
お礼を述べるのを見て千冬はこう思っていた。
「(ふふ、全く『篠ノ之』は、良い仲間や教師に巡り合っているじゃないか?束、お前では出来なかったことをこいつらが出来ている。それで天災等
呼べれないな。)」
そう思いながら千冬は外を眺めていた。
そして織斑一夏はと言うと。
「うおら!真耶!!もっと腰動かせ胸揺らせ!!」
「アアアアアアア♡もっと♡モットー-♡♡♡」
山田先生相手に夜の特訓をしていた(ベッドの上で)
次回は無人島での実験。