クロス・ストラトス   作:caose

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 それは大切な物


言葉

「間もなく攻撃範囲内!皆、気合入れるよ!!」

 エルムがそう言って全員に向けて喝を入れているのを見て翼と奏は

何やら思いがありそうな目をしていた。

 そう、宗壱が行方不明である事でエルムは今精神的にカツカツなのである。

 そんな中での再出撃に2人は何もならなければ良いんだがとそう思っていると

『ウイニング・ゼロ』の姿を捉えた。

 「手前ら構えろ!攻撃が来るぞ!!」

 ダリル・ケイシーが全員に向かってそう言った瞬間に・・・

ビーム兵器の攻撃がエルム達に目掛けて襲い掛かった。

 それを全員は避けるが今度は十数体もの『レギオン』が襲い掛かって来た。

 「敵機か!だが前の様にはいかねえぜ!!」

 そう言って上空から・・・簪が率いる戦闘機部隊が姿を現すと簪が指示を与えた。

 「全機兵装自由!海老共をバーベキューの材料にせよ!!」

 『了解‼』

 その声と共に戦闘機『真電』が攻撃を始めた。

 この戦闘機はこれ迄の戦闘機とは一線を画すものであり前に出した

垂直着陸するという離れ業を保有するのは理由があるからだ。

 その理由は・・・ISのPIC技術の転用である。

 これにより推進剤いらずの戦闘が可能となっており物資の節約に

つながるだけではなくそれにおける制動で重火力兵器を運用することが

可能となったのだ。

 その為か武装としては大型の機関砲を二基装備しておりその火力は

正に苛烈の一言に事尽きるのである。

 それを見てダリル・ケイシーは全員に向けてこう言った。

 「良し!あいつらが『レギオン』の気を逸らしている間に

アタシらは『ウイニング・ゼロ』を止めるぞ!!」

 そう言って全員が攻撃を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中で海中では。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ぶ~、何なのさこいつさ?シールドを解除しないなんて束さんの言う事

聞かないんならこうしてやるんだから~~!!」

 そう言いながら束は目の前にいる・・・エネルギーの球体を模っている

『灰戦騎』のコアを消そうとしていた。

 束は『ウイニング・ゼロ』を紅椿を纏った翼(箒)と織斑一夏の2人の力で

倒してもらい翼(箒)の壮大なデビューを飾ろうとしていたのに紅椿を

受け取ることをせずに自身が目の敵にしている鬼塔 久三が製造した

ISに乗っていることに腹立たしく感じており何としてでも自分の機体に乗って

貰いたいと言う思いともう一つあるのだ。

 「それが・・・これだ。

 「何せいっ君の偽物もISに乗っているからなあ、こいつを殺せば

束さんの溜飲も少しは下がるってもんだよねえ♪」

 束はとんでもない物騒な言葉をヘラッとした表情で喋っていたのだ。

 自分を邪魔した、それだけで束にとっては殺す理由と言う

最悪な手合いであった。

 「それに~、どうして男なのにISに乗っているのかも

まあコアデータから見れば簡単だから死んで奪えば良いもんね。

束さん頭いい~~♪」

 そう言いながら解析しようと企んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして宗壱はと言うと・・・。

 「また地震!?」

 宗壱はそう言って何処か隠れる所はないのかとそう思っていると・・・

少女のいる場所の丁度真上に何かが崩れそうになっているのを見て宗壱は・・・

ヤバいと思って走り出してこう言った。

 「危ない!?」

 「!?」

 少女はそれを聞いた直後に宗壱が崩落して落ちる手前で少女を助け出したのだ。

 そして崩れるのが止まると少女は宗壱に向けてこう聞いた。

 「何で私を助けたんですの?」

 少女はそう聞くと宗壱はこう答えた。

 「何言ってんだ!危ない時には助け合うのが普通だろ!?」

 そう言うのを見て少女はこう答えた。

 「貴方は本当に・・・お優しいのですね鬼塔 宗壱。」

 「まあ・・・よく言われるな、人当たりが良すぎるってそういえば

聞きたいんだけどここって」

 死後の世界なのかと宗壱が聞く前に少女はこう答えた。

 「ここは何処でもない世界、私しかいなかった世界です。」

 「いや・・・だからさ、そのそう言う事聞きたいんじゃなくて」

 宗壱は何ていったら良いんだろうとそう思っていると少女はこう続けた。

 「ここに来れるのは己の力を渇望する者、そして求めるものしかこれなき場所、鬼塔宗壱、貴方に聞きましょう・・・『貴方は何のために力を欲しますか?』」

 そう聞いてきたのだ、それを聞いて宗壱は暫く考えて・・・こう答えた。

 「力か・・・力ね・・・そうだな・・・仲間を守るため・・・かな?」

 「守るため、それにしては少し抽象的ですわね?」

 「まあなんていうかその・・・ISがあるからってそれで強くなるって

訳じゃないしけどだからって疎かにはしたくねえからな。それに不道理な暴力って結構あるだろう?そう言うのから守りたいって思って・・・たんだよなあ。」

 「そうなると今は何です?」

 少女はそう聞くと宗壱はこう答えた。

 「簡単だよ、力があるからって悲しませないために。

皆を守れるようになるための力が・・・俺は欲しい!」

 それを言った瞬間に少女は宗壱に向けてある物を手渡したのだ。

 それは白い剣と黒の銃であった。

 「これは?」

 「貴方が持っていて欲しい力ですわ、それで何から守るのかを知った時に

ここに来るまで・・・また逢いましょう。」

 そう言うと宗壱の足元が突如として・・・黒い穴が出てきたのだ。

 「ハア?!」

 宗壱はそれを見て驚く中で重力に従って堕ち乍らこう聞いた。

 「君の名前は一体何なんだ!?」

 そう聞くと少女はこう答えた。

 「きっと分かるはずでよ、貴方でしたら。だって私は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・ずっとあなたの側にいたんだから。」

 それを聞いたのを最後に宗壱の意識は途切れた。




 21式戦闘機『真電』
 見た目は『スターウォーズ』に出てくる同盟軍のファイター
 大型の高火力砲台を保有しておりその威力は歴代最高である。
 ISの一部技術を転用しているがために性能は高い。
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