『さがみ』艦橋
「『ウイニング・ゼロ』反応消失!」
『よっしゃー!』
その言葉を聞いて艦橋にいる全員が喜んでいた。
何せ後数分で首都に攻撃される所だったのだから喜びも一塩であるが
梅津は全員に向けて命令した。
「全員喜ぶのはまだ早いぞ!操縦者達が戻って来る迄が戦争だ、各員気を緩めずに警戒を第二警戒態勢に移行!受け入れ準備を忘れるな!!」
『は!』
それを聞いて船員たちは準備作業を始めると同じく艦橋にいた
ラトロワ先生はほっとした様子でこう呟いた。
「良かった・・・全員生きてて。」
そして数分後、全員が帰投するとラトロワ先生はこう言った。
「諸君ご苦労であった!色々とあったが・・・よく生きて帰ってくれた。」
そう言うと全員が少し笑みを浮かべているとラトロワ先生は宗壱に向けて
こう言った。
「鬼塔、お前は検査だ。怪我の事も考えて旅館に簡易的だが施設がある、
それで検査して問題が無ければ部屋に戻れ。食事はこっちで用意する。」
「わ・・・分かりましたけど俺そんなに疲れては」
「馬鹿者、一度撃墜されたのだ。念には念を押してするべきだ。」
ラトロワ先生は呆れた口調で宗壱に向けてそう言うとこう続けた。
「其れとだが今回の迎撃に当たっての報酬として・・・貴様らには明日夕方まで遊ぶ事を許そう!疲れ果てる迄遊ぶが良い!!」
「「「「「いよっしゃー----!!!!!」」」」
それを聞いて宗壱達が喜んでいる中でクーリエはと聞くとこう答えた。
「奴も無論だ、貴様らがいなくてはあの子は満足に外に出なさそうだからな。」
そう言うとラトロワ先生は全員に向けてこう締めくくった。
「それでは・・・状況終了とする!!」
「ねえねえエルムさん、教えてよ~~?何があったの??」
「教えないよ~~♪」
「ええええケチ~~!翼さんも奏さんも教えてくれないし
何でアメリカの代表候補生然も3年も来ていたのって
皆気になっているんだよ~~?」
「御免ね、制約があって知っちゃうとIS学園で監視されちゃうよ?」
「え・・・それは嫌だなあ。」
エルムの言葉を聞いて女生徒の一人がそう答えた。
現在は宴会場で食事を楽しんでいるが中にはあの時何があったのかを
聞かれるので参加者は全員言わない様にしている。
そんな中で一人がこう言った。
「そういえば凰さんはどうしたのかな?織斑君もだけど?」
「さあね。」
エルムはそう言って頬張っていた。
鈴はあの後火傷の治療も兼ねて病院に向かっており織斑一夏は・・・
何故だか今日は部屋で食べると言ってから籠っていた。
まあ仕方あるまい、活躍の機会が悉く奪われたのだから。
そんな事も露知らずに食事は過ぎて行った。
そして海
「ふ~~、夜風を感じながらの散歩は気持ちいなあ。」
宗壱はそう言いながら散歩をしていた。
簡易検査では異常がなく取敢えずは様子見をさせることとなった後に
食事を済ませて夜の散歩を楽しんでいた。
海風が心地よく穏やかになる中で宗壱はある事を思い出していた。
「そういえばあの夢・・・何だったダ一体?」
最後のは『灰戦騎』であったことは理解できたが其れより前の・・・
あの女の子が何もであったことが気がかりであったのだ。
何せ会った事もないのであり記憶を掘り返すも覚え無、一体誰だったのかと
思いながら散歩をしていると・・・海の波の音とは違う音が聞こえた。
「何だ?」
宗壱は音が鳴った方向に向けて歩いていると・・・人影が見えた。
誰かが泳いでいるのかと思って見てみると・・・その人物が上がって来た。
月夜に輝く金色の髪、弾みながら揺れる胸と大きく柔らかそうな尻と
その間で細いながらも鍛えていることが分かる腰、一度出た後に腰を
下ろしている・・・ダリル・ケイシーがそこにいた。
「!?」
「誰だ!!」
ダリル・ケイシーはそう言って岩陰に向けてISを部分展開して剣を抜くと・・・宗壱が罰悪そうな表情で現れた。
「ええと・・・こんばんわ。」
「よう・・・
・・・・・エロガキ。」
「誰がですか!」
「悪いな、何せ水着なんてねえから今のうちに泳いどこうと思って
さっきまで泳いでたんだ。」
「だからって・・・変な人が出たらどうするんですか?」
「大丈夫だ、護身術は習ってるし大抵の専用機持ちはそう言うの持ってるぜ?」
「へえ・・・そうなんだ。」
宗壱は感心したかのようにそう言っていると・・・目の前に
下着だけの姿となっているダリル・ケイシーがそこにいた。
「ナナナナナナナ何で着てないんですか!?」
「着てるだろ?ちゃんと」
「下着は服に含まれません!!」
宗壱がそう言うとヘエと言ってダリル・ケイシーは宗壱に詰め寄って
こう言った。
「アタシの裸全部見てそれ言えるたあ良い度胸だな一年?」
「あ」
宗壱はそれを思い出して赤面すると・・・ダリル・ケイシーは
宗壱を関節技で動けなくさせてこう言った。
「アタシの裸見たんだから代金として手前の大事なもん拝ませてもらうぜ?」
「大事な物って・・・ちょっとこれって強姦」
「アタシは女だからセーフだ。」
「男女差別!?」
「今女尊男卑だ。」
「知ってたよ畜生!!」
宗壱はそう言いながらもパンツだけは守ろうとして腕を出すが
それをダリル・ケイシーは・・・胸の谷間で押さえつけたのだ。
「!!???」
「ほらどうした?速くしねえと最後の一枚が見えちまうぜ~~?」
ダリル・ケイシーはそう言いながらパンツに手を伸ばして・・・こう言いながら脱がした。
「おらアタシの裸見た駄賃だ見せろ!!」
そう言ってひっぺ剥がして見えたのは・・・・
「・・・・お・・・大きい。」
天に向かって聳え立つ特売とかにある大型のスプレー缶の如き塔((笑)である。
ダリル・ケイシーはそれをじっと見て・・・こう言った。
「これが・・・でけえ。」
「いや待って感想良いから速く着させて」
「確か漫画でこうやって」
「イヤ何させようとしているんですかちょっと待ってっていうか誰か助けて
強姦魔がいるー-!!」
「誰がじゃってあれ?アタシ・・・やべえ、衝撃過ぎて一瞬だけど・・・
・・・・ヤリテエって思っちまった。」
「危なかったって言うか速くどいてください!!」
この様な一幕があったそうだ。
因みにであるがエルムも無論宗壱のは見て知っている。
そして海上の何処か。
「クソがクソがクソがー------!!」
束はそう言いながら人参型ロケットの表面を殴っていた。
宗壱の機体を奪えれなかったどころか自分の計画が全てパーだったのだ。
そう、『ウイニング・ゼロ』が暴走した原因は・・・束だ。
全ては自分の計画と言うよりも翼(箒)を自分の思い通りにさせたかったという理由であったのだが全てがおじゃんとなってしまったのだ。
最初はIS発表と白騎士事件で久三が戦術機で、そしてその息子でもある宗壱が、親子二代にわたって自分の計画の邪魔をしたことに腹を立てているのだ。
そして束は・・・憎たらしさ満々の表情でこう呟いた。
「鬼塔 久三、鬼塔 宗壱・・・絶対にアイツらを地獄に堕としてやる・・!」
そして旅館の織斑一夏の部屋では・・・。
「うん・・・織斑君♡」
汗だくで布団の中に入っている・・・全裸の山田先生を見ながら織斑一夏は
今回の事を思い出していた。
自分が思い描いた事とは違う出来事に戸惑いを隠せず、それどころか良い所を
全部宗壱が手に入れていることに・・・憤りを感じて月を見ながら
こう思っていた。
「全部アイツが・・・アイツが悪いんだ、アイツがいるせいで
おれの活躍がねえ何て・・・認めねえぞ絶対に・・・アイツを・・・
・・・アイツだけは俺の手でコロシテヤル・・・・!!」
そう言う恨みつらみの言葉を口にしていた。
全て自分の思い通りになる訳ないと誰もが知っていることを感じないまま。
次回は4巻目。