8月の暑い日、宗壱は技研にて機体の整備されているのを見ていた。
『灰戦騎・紅凰』、新たに進化したその姿は正に鳳凰と言っても
良い形状であった。
そして全身に装備されているソードビットがまるで剣山の様に
装備されているのを見ていると久三が現れてこう言った。
「どうしたんだ宗壱、こんな所で?」
「ああ父さん、ちょっとこいつを見たくてな。」
そう言っていると宗壱は久三に向けてこう聞いた。
「ねえ父さん、一つ聞いて良いか?」
「何だ?」
「ISに意志があるって・・・本当?」
「ああそれの事か、コアネットワークには無数の世界がありセカンドシフト以降の操縦者たちはその際に夢を見ると言う事があると聞いているがお前が見たのが
其れだとすると強ち嘘じゃなかったって事だが・・・もうあんな無茶はして
欲しくないって言う親心は知って貰いたいね。」
「・・・本当に御免父さん、けどあの時は」
「其れでもお前は私の息子だ、何があっても無事に帰るって事を
成し遂げてこそだ、そこの所はちゃんと考えてくれ。」
「・・・分かった。」
「まあしかしお前がセカンドシフトしたと聞いた時は何事と思ったし
お前の事聞いて斑鳩社長経由で抗議したからな、今後は軍部も新型開発と同時に
有事に備えて例の法案が採択されたからな。」
そう言って思い出したのは・・・尖閣諸島における中国及び韓国、
台湾に備えて基地建造と軍費増強案である。
野党や一部の政治家団体が抗議する中であったが首相の一言でそれは収まった。
「我々は今重大な局面に立っています!大国による力づくの世界変貌に対して
我々は対抗するため二戦力を整えなければなりません!
力は確かに使わない事に越した事ではありませんがですが我々が今やるべきことは
何ですか?力で捻じ伏せようとするまるで山賊や海賊の様な輩に国際法とか言って
何もしないんですか?聞く耳もたない連中に対して理性或る対応とか言って
彼らは納得しますか?裁判に対しても自ら行っていることが重罪であると
認識しておきながらもそれでもやる外道共に我々が道理を弁えますか?
そんな義理は我々にはありません!力に対して我々は力をモッテ
立ち向かわなければなりません!例えそれで悪魔と罵られ
後世から外道と侮辱されようとも私はこの国の国民として、
今を生きる子供たち、そしてこれから生まれてくる子供たちに
恥じない国を創るためには!この国を外敵から守るためには!!
私はその手に銃を持つ正義を執行することをここに宣言いたします!!」
それを聞いて与党内部でも意見が分かれたが現在の世界情勢に対して
この国がやるべき対応に対する意見こそがこの国の未来を創るのだと
思っているのだ。
「これに対して中国からはもう反論すると来たが日本の外交官のあの言葉に
中国の外交官のあの顔は傑作だったな。」
その時の言葉がこれ。
「じゃあ裁判しましょうよ?白黒はっきりしましょうよ??え?裁判しない??ああ負けるのが怖いからか、そうですよね?貴方方の脳みそって
大体が脳筋ですから暴力でしか外交できないですもんね。」
これを聞いて中国の外交官は無礼だぞと言うと日本の外交官は
もう一度こう言った。
「だから裁判しましょう?国際裁判所で判決しない限り我々は尖閣諸島に基地を造りますから。」
それを聞いて中国の外交官たちはグヌヌぬぬと歯軋り鳴らしており
この光景は中国以外は生中継として報道され世界中で議論を呼んだ(まあ、大体が中国における強引なやり方に怒っていた各国の市民たちにおける賛成意見と
海外にいる中国人たちにおける『何故彼らは裁判したがらないのか?』と言う
疑問がネットで上げられると投稿者が政府の治安維持組織に逮捕されたり
削除されたりする中で国民の一部がこう考えていたのだ。
『モシカシテ政府は負けるのが分かっているから裁判したくないのか?』
その考えが中国中で密かに議論されており当局でも若手が中心となっている為
今の政府はそれの封じ込めに躍起になってしまったがこれも日本政府の思惑であり中国内部でこの意見により内部に目がいっている間に基地の建設を
執り行っているのだ。
そんな中に於いてアメリカでもとある議題が取り出されていた。
内容はこれ。
『アメリカ海軍開発の次世代無人戦艦暴走!艦隊の再編!‼』
『人類にAIの技術は速すぎたのか?無人技術の今後は如何に!‼』
前にあった『ウイニング・ゼロ』の暴走から始まったこの議論により艦隊運用にAIを使って大丈夫かとか映画の様に反乱が起きないとも限らないとか言っている面々が多くあった。
そして現在立て直しているロシアでは北方領土の返還式の日取り決定や
再開発に伴う資金等をどこまでロシアからしゃぶり取れるかと言った
内容が記載されているだけではなくドイツのIS保有数が義期限したこととかも
あったがまあ関係ないなと久三はそう思いながら機体を見ていると
宗壱に向けてこう聞いた。
「そういえばお前夏休みどうするんだ?予定とか??」
そう聞くと宗壱は・・・少し表情を暗くしてこう答えた。
「アハハ・・・何せ女学校同然の所に行っていたから
『ハーレム野郎滅べ!』とか言われて予定なしなんだよ。」
「そうか・・・それ・・・残念だな。」
「(´Д⊂グスン。」
宗壱のその光景に久三は何も言えなかった。
言えても・・・同情にしかならないからだ。
次回は・・・誰にしようかな~~?