鈴音の場合
『成程な、貴官は怪我で二回目の戦闘には参加していなかったと。』
「は・・・・ハイ。」
『今回の件で貴官が手柄を上げていれば中国政府からしたら
現在のマイナスイメージの払拭と共に日本政府に対して大きな借りが作れると
思っていた者達もいて貴官の代表候補生の資格はく奪を検討すべきだと言う案が浮上していた。』
「!!」
『だが私が何とかチャンスを作っておいたから一つ言っておく・・・
これ以上は庇いきれんぞ凰候補生。』
「は・・・ハイ、『楊候補生管理官』。」
『貴官は当初の予定通りに織斑一夏をこちら側に引き寄せれるように
任務を続行せよ、期間は次の長期休暇・・・クリスマス手前までに完了するか
それに匹敵するような手柄を上げろ。さもなくば・・・分かっているな?』
「了解・・・。」
鈴はそう言って電話が切れると・・・とほほといわんばかりにベッドに腰かけた。
これ以上失態を見せてはいけないと感じている彼女であったが
どうすればいいのかと考えていた。
「やっぱハニートラップしか・・・ウウウウウ。」
そう言いながら鈴は自身の・・・小柄な体型を見て唸っていた。
どっかの誰かが言っていた『貧乳は希少だ!ステータスだ!‼』と言っていたが
正直な話一夏の周りで最近よく見る山田先生を見て自信が喪失しているのだ。
可愛らしい見た目とは裏腹に自身にはない大きな・・・あの胸が。
「クソが・・・所詮胸なんて脂肪なんだよ~~!」
唇尖らせながら鈴はどうするべきなのかよ考えていた。
あの時に高官をISで脅したのがまずかったかなあと・・・普通に考えて
当たり前な事をやべエと思うあたりこいつ阿保だろうと思ってしまう。
セシリアの場合。
「何ですって!それは本当ですの!!」
セシリアは慌てた様子で女性権利主張団体の電話を聞いていた。
内容は『ウイニング・ゼロ』についてでありそれを倒したのは
鬼塔 宗壱であることが知れたため二ふざけるなと思っていた。
「そこに私がいれば遠距離で華麗に倒せてたのにいいいいい!!」
ムきぃいいいと言わんばかりに地団駄踏んでいると近くにいる男の整備士に
文句を言い放った。
「ちょっと貴方何ちんたらしているのですの!貴方が遅いせいで
私の活躍がなくなったではないですの!?」
「も・・・申し訳マりませんオルコット様、ですが
『ブルー・ティアーズ』は酷い壊れようでして予備パーツも不足しておりますし
何よりも自動製造機では造れない繊細な作業をでありまして」
「言い訳は聞きたくありませんわ!何ですのこの兵装は前の方が
良かったですわ!!」
そう言ってセシリアはカスタムされた『ブルー・ティアーズ』を見て憤慨した。
胸部には増設された装甲が、両腕にはハンドガン、周りには
有線型ビットと共にあるシールドがありどちらかと言えば防御重視に
仕上げたかのような感じであった。
「し・・・しかし現在『ブルー・ティアーズ』を造りなおすとなると
予算の都合上不可能ですし予備パーツがない以上前々からあった戦車や
配備予定でした戦術機のパーツからやりくり」
「戦術機ですって!あんな不細工で男も使えると言う愚かな間抜けに
私の『ブルー・ティアーズ』を繋ぎ合わせたと言うのですか!」
「で・・・エスがこれしか方法が」
「もう良いですわ!貴方はもう必要ありませんわ!!」
セシリアがそう言った瞬間に男の左右に・・・女性達が現れて両腕を掴むと
セシリアは女性達に向けてこう言った。
「その男は殺してテムズ川に捨てておやりなさい!男など墓よりも
そこの方がお似合いですわ!!こいつの息子共々です!!」
「お、お待ちくださいセシリア様!私はどうなっても構わないので
どうか息子は!!息子だけはー------!!」
そう言いながら引きづラれて行く男を見てセシリアは鼻で笑ってこう言った。
「さてと、新しく整備士を雇わないといけませんわね。
男など吐いて捨てる程いますし。」
そう言いながら『ブルー・ティアーズ』から離れていくセシリアであった。
エルムの場合
「おりゃあ!」
エルムはそう言いながら周りにあるドローンを破壊していった。
そして全て壊すと・・・離れている軍人がこう言った。
「良し!今日はここ迄!!機体は研究員に引き渡してくれ!!!」
「ハ~~~イ。」
エルムはそう言って戻って行った。
ドイツのISの保有数がラウラのVTシステムによって激減してからと言う物
ドイツではアメリカが開発しているAI開発のための研究所を作っていたのだが
『ウイニング・ゼロ』事件で使われることなく然もEU加盟国で考えられている計画『イグニッションプラン』がフランス、イギリスに続いてドイツも除外されておりこのままではヤバいと考えた政府はある行動に打って出た。
それが・・・これだ。
数日前
「え?私が日本ですか?」
「ああそうだ、我々は『イグニッションプラン』から除籍されていて
今後の国防についての話し合いで決まったのだが日本から戦術機を
今までよりも多く配備させることとなってそれに伴ってIS部隊の廃止が
決定されてね。其れで悪いがこれから君は日本の『斑鳩グループ』にある
『鬼塔技術研究所』所属となったからそれを伝えにウォわあ!?」
「今の話!本当ですか!?」
エルムはそう言ってそれを言っていた軍部の上司に迫るかのように聞くと上司はそうだと言ってこう続けた。
「まあ君も顔馴染みの人間がいる方が気か楽になると思って言って見たが
大丈夫そうだから取敢えずそれで良いな。」
「はい!それは勿論!!」
「それではエルム・ハインリヒ!貴官は今から2週間の間に
最終チェックを行ってそれが済み次第日本に向かう事を許可する・・・
最後に一つ言うが体を養生しろよ。」
「ハイ!了解致しました!!」
エルムはそう言って離れたが内心は・・・嬉しかったのだ。
宗壱に会えると思って頑張ろうと思ったからだ。
その証拠に頑張りすぎて2週間かけて終わる奴を6日で終わらせると言う・・・
愛は強と思わんばかりであると思ったのであった。
次回は日本編。