「あ、いたいた鬼塔君♪」
「あれ?更識生徒会長何ですか一体?」
宗壱は楯無に向けてそう聞いた。
今彼らは茶道部でお茶を嗜んで他の所に行くところでこう言った。
「ねえちょっとお願いいかしら~~?」
「・・・何です?」
宗壱は何やら野球で牽制するかのような動きをしていると楯無は妨害するように
こう言った。
「実はね、君に手伝って貰いたい事があるのよ?織斑君も一緒なんだけど
良いでしょ?これ決定事項だから。」
「ふざけるのも大概にして下さいってラトロワ先生に許可は!?」
宗壱はもう怒ったぞと言わんばかりに大声でそう言うが楯無はあっけらかんと
こう答えた。
「ああ、ラトロワ先生ならもう断り貰ってるからって言うか粘れば人間って
願い叶うのよねえ。覚えておきなさい鬼塔君。」
「もう許可下りてるって言うか俺の意思ないのかよ!?」
宗壱はまじかよと項垂れると楯無はこう続けた。
「出し物は演劇で観客参加型、衣装は第四アリーナにあるから
ああダリル先輩とエルムちゃんは私とちょっと聞けくれないかしら~~??」
そう言って2人の背中を押しながら向かって行くと宗壱は楯無に向けて
ぶっきらぼうにこう聞いた。
「それで・・・何するんですか一体?」
そう聞いて楯無は扇子を開いてこう答えた。
そこには『追撃』の二文字が書かれていた。
「『シンデレラ』よ。」
「2人共準備良いかしら~~?」
「はい、大丈夫です!」
「は~~~~。」
宗壱は楯無の言葉を聞いてため息交じりにそう言うと織斑一夏はこう言った。
「おい何元気ねえ顔してんだよ?やりたくなけりゃあ俺が
全部やってやるからな!」
「ああ、ハイハイご勝手に。」
「ち!何だよ張り合いがないな本当に!!」
そう言ってずんずんと向かって行く織斑一夏を見て宗壱はため息ついていると
楯無がこう言った。
「あら疲れているわねえ、ため息ついていると幸せ逃げちゃうわよ~~?」
「仕方ないじゃないですか?貴方ですと何があるか分かったものじゃない
ですから。」
「あら?君のワンオフアビリティーを稽古したの誰だったかなあ?」
「うぐ。」
宗壱はそれを聞いて嫌な顔をしていると楯無はこう続けた。
「まあ頑張りなさいよ、青春は楽しんでなんぼよ?」
「そうですね、楽しませてもらいますって言うか良いんですかこれ?
俺達稽古なんてしてないんですよ?」
宗壱は楯無に向けてそう言った。
何せ稽古どころか台詞すら覚えておらず覚えていることと言ったら偶にエルムがクーリエに対して読む程度で内容なんて殆ど覚えていないぞとそう思っていると
楯無は笑ってこう答えた。
「大丈夫大丈夫、基本的にこちらからアナウンスを掛けるからそれに従って
お話を進めて良いから。あ、それと台詞はアドリブでも平気だから。」
「・・・大丈夫なんですかそれ?」
宗壱はそれを聞いて責任重大+何ていう放任主義なのかとそう思っていた。
然も王子が2人いる時点で最早お話なんて成立するのかとそう思っていると
楯無は宗壱の背中を押しながらこう言った。
「さあさあさあ開幕よ!」
そう言って宗壱が壇上に上がると・・・セット全体にかけられていた幕が
上がってアリーナのライトが照らされた。
『昔々ある所にシンデレラと言う少女がいました。』
「ここまでは普通通りだな。」
宗壱はそう言いながら身構えていると楯無はアナウンスで・・・こう言った。
『否!それは最早名前ではない!!幾多の舞踏会を潜り抜け、
群がる敵兵をなぎ倒し、灰燼を纏う事さえ厭わぬ史上最強の兵士達!
彼女らを呼ぶにふさわしい称号・・・それが《灰被り姫(シンデレラ)》‼!‼』
「はい!?」
『今宵もまた、血に飢えたシンデレラ達の夜が始まる!王子の冠に隠された
隣国の軍事機密を狙って舞踏会と言う名の死地に少女達が舞い踊る!‼』
「何じゃそれ!?」
宗壱はなんつうもんだとそう思っていると織斑一夏の上に・・・影が現れた。
「貰ったーー!!」
「鈴?」
織斑一夏はそれを見て驚いたのだ、白地に銀のあしらいが美しい
シンデレラ・ドレスを身に纏った鈴が青龍刀で斬りかかって来たので
織斑一夏はそれを避けるとこう言った。
「避けるな!」
「普通避けるわ!!」
織斑一夏はそう言いながら避けていると・・・宗壱は背後に人の気配を感じて
振り抜くとそこにいたのは・・・同じ衣装を身に纏ったダリル先輩が
リボルバーライフルを両手に一丁ずつ持って現れるとこう言った。
「悪いなシュウ・・・その冠頂くぜ。」
そう言って連射しまくって・・・・宗壱はそれを某新時代映画の避け方の様に
避けているとダリル先輩はリボルバーライフルを捨てて・・・
スカートからナイフをそれを使ってスカートを・・・片方を腰まで切裂いて
動きやすいようにすると一本を宗壱に渡した。
「生憎だがアタシは何もねえ奴に攻撃するなんざ趣味じゃねえからな、
さあいっちょ暴れ」
「そうはいかないよ!」
「エルム!?」
宗壱は何処なんだと思っていると・・・同じくドレスを着て
ガントレットを付けたエルムが現れたのだ。
そしてエルムはこう言った。
「シュウとの相部屋権利は誰にも渡さないよ!」
さらに続く。