「1,2.1,2.」
「たあああああああ!」
「ターゲット・・・ロック。」
IS学園第3アリーナでは休日にも関わらず多くの生徒たちがIS訓練に
明け暮れている中セシリア・オルコットは有線型ビットを使いながら訓練をしているが・・何やら物足りない様な様子であった。
これ迄良い所を見せていないセシリアからすれば此の儘では
自らの代表候補生としての全てが失われるんじゃないかと危惧していたのだ。
いくら今イギリスが女性優遇の国家になっているとはいえ代表候補生は大体が実力で
勝ち取って行くのが殆どであるがために何とかしてここで実績を上げなければ
全てを失うかもしれないからだ。
「何とかして・・・此の儘では・・・!」
そう思っているのは・・・もう一人いた。
「ああもう・・・どうすれば良いのよきぃいいいいいいい!」
鈴音であった、織斑一夏との関係を進めるか何か功績を上げなければ本国に
強制送還されるかもしれない中どうしようと考えていると・・・本国から電話が届いたので何だろうと思って携帯に手を付けて聞くと・・・とある女性の声を聴いてうげと
内心嫌な顔をしている中電話の主・・・『楊 麗々』がこう言った。
『久しぶりね鳳 鈴音候補生。』
「ええと・・・ナニカありましたのでございますか?」
鈴音がそう聞くと『楊』がこう答えた。
『キャノンボールファスト用の高機動パッケージ〈風(フェン〉の用意が
出来ましたので早速実装〈セットアップ〉と量子変換〈インストール〉・
試運転〈トライアル〉を開始いたしますので準備を始めて下さい。』
「ええああはい!今すぐに準備いたします!!」
鈴音はそう言って準備を始めている中とある少女が機体の受け渡しをしていた。
「ええとさ・・・これがなの?」
そう言った金髪の少女・・・『ティナ・ハミルトン』がその機体を見ていた。
漆黒の装甲
特徴的なのはその機体の近くにあったフライトユニットらしき物体
そして・・・背後には二機のISの様なそれがあった。
すると、近くにいた軍の将校らしき兵士がティナに向けてこう言った。
「そうだ、こいつは第3世代IS『ブラック・レクイエム』だ。」
「『ブラック・レクイエム』。」
「こいつの元々の目的は『ウイニングゼロ』の技術データをISに落とし込むことを
目的とした機体だ、後ろにあるのはわが軍のパワードスーツを無人仕様に
切り替えたのだが未だデータ処理に時間が掛かる一物だ。そこでこのIS学園で一度使う
必要性が出てきたのでこいつを貴官に受領させたい、うまく行けばわが軍の無人機技術が向上できるだろう。」
「ううん・・・まあ使えれば良いけど何で私なの?ダリル先輩がいるじゃん?」
そう聞くとああそっちなと言って将校の兵士はこう答えた。
「彼女の機体は特務支援機型でこの機体とは相性が悪いしこいつの機体を
製造させた派閥とは仲が悪いことだから受け渡しが出来ないんだ、だからこそ貴官に
受け渡して先ずはデータを積める必要がある。」
ではと言って立ち去るのを見届けたティナはまじかと呟いて・・・
『ブラック・レクイエム』を眺めていた。
軽装甲で然もどう考えても一度撃たれると不味いんじゃないかって思っているのだ。
そして宗壱達はと言うと・・・。
「ううん・・・買い物終わって暇になっちまったけどどうする皆?」
宗壱がそう聞くとええとねえとエルムは考えて・・・こう答えた。
「じゃあ皆で遊ばない!どうせみんな暇なんだし!!」
それを聞いて確かになと翼がそう言って・・・遊び始めたのだ。
カラオケで翼と奏がデュエットして満点取って(まあプロだしおまけに
歌ってるのは・・・自分の持ち歌だしな)。
ショッピングモールのゲームセンターでシューティングゲームとか
クレーンゲームとかで商品取り巻くって色んな人たちがそれを見て驚き(エルムが
ダンスゲームをして揺れる胸とかを見て興奮して)大勢の人達がその行動を
記憶していた。
そして織斑一夏はと言うと・・・。
「糞が・・・何だよ今の状況はよ・・・!」
そう思いながら更識楯無の事を思い出していた、苛烈なまでの強さに問答無用な練習におまけに二度同じ失敗をすればぼこぼこにして体で覚えさせることに体が
痛い想いをしていた。
ここで普通ならば山田先生に色んな意味で慰めてもらえるのだが今自分の部屋には
更識楯無が住んでおり呼び出す事も出来ず然も練習は授業がある日は夕方から
食堂使用時間ギリギリまでで休みの日には朝から昼めし迄行い昼食後からは自主学習だが織斑一夏の場合は詰め込み教育で徹底的に覚えさせることから心身ともに
ボロボロなのだ。
「俺は最強・・・そのはずだったのに・・・何でだよ・・・・!」
織斑一夏はそう思いながら天井を見ながら呟いていたがこれが普通なのだ、
何せ未来が分かっているからという理由で全てが上手くいくはず等ないからだ。
因みにだが織斑一夏は悪友である五反田 弾の妹である蘭に対してチケットを
電子データで受け渡していた。
そしてその数日後に・・・キャノンボールファストが始まったのだ。
次回はキャノンボールファスト。