艦隊これくしょんー啓開の鏑矢ー   作:オーバードライヴ/ドクタークレフ

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いつの間にかハーメルンの艦これファンフィクションで3番目に多い文字数になってました。驚きです。52万字とかいつの間にそんなに書いたし。

慄きながら、抜錨!


00000101 ヨコスカ・アップサイドダウン PHASE5

 

 

 

 

 ごめんな、すぐ帰ってくるから。

 

 

 

 彼はそう言って去って行った。行かないでと言いたかったが涙で詰まって声が出ない。離しちゃだめだと思うのに、その手はするりと彼女の手の中から抜けて去っていく。

 

 ちゃんといい子にしてろよ?

 やだ、いかないで。置いてかないで。

 

 そう叫びたいのに叫べないまま視線の先で彼女が知っているよりも幼さが残る彼は三本指で敬礼をして背を向ける。

 

 

 

「――――――司令官さんっ!」

 

 

 

 電が飛び起きる。大丈夫か?と声がしてそちらの方を見ると男の人の背中が見えた。デスクに向かって何かを書きつけているらしい。

 

「高峰中佐、私……」

「ヒメ事案対策本部に行く途中でふらついてたんだ。余計なおせっかいかと思ったが休養扱いにさせてもらった。少しは休め」

「どれくらい、寝てました……?」

「今は1134、ざっと4時間だ」

 

 ソファで寝かされていたらしい、膝に乗っている毛布を抱く。

 

「……カズの夢かい?」

「はい……」

 

 電は毛布を抱いて目を閉じた。

 

「……司令官さんが私を置いていっちゃう夢でした。……変な感じなんです」

 

 高峰が振り返った。その顔はどこか不安そうだ。

 

「どこか、懐かしいような、変な感じなのです……。時々、司令官さんが本当の家族だったらいいのにって思うこともあるのです。夢だと、司令官さんが本当のお兄さんみたいで……歯止めが利かなくなりそうなんです」

 

 それを聞いて高峰は机に向き直った。

 

「大丈夫だ、カズは帰ってくる。必ず」

「……司令官さんからの連絡ってないんですよね?」

「あぁ、今のところはね」

「軍以外に連絡を取りそうなところとかありませんか?」

「……カズが連絡とるかなぁ」

 

 高峰はそういいながらどこか焦りを感じていた。

 

 

 電の限界が近い。

 

 

 天龍が横須賀に来れるまであと5日、その間に何事もなければいいがとただ願う。それぐらいしかできないのがもどかしい。

 

「軍以外だと……司令官さんのご家族とか」

「ないな。カズは月刀家の相続権を一切放棄してる。カズが今更月刀の血を頼ると思えん」

「でも、双子の妹さんとは仲が良かったとも聞きますし、執事の方なら連絡が言っているかも……」

「――――――今なんていった?」

 

 聞き返すと電の肩が一瞬ピクリと跳ねた。高峰も自分が気が立っていることを知る。

 

「えっと……執事の方なら」

「その前だ!」

「……双子の妹さんとは仲が良かった、の部分ですか?」

 

 それを聞いた高峰が書類を漁る。一枚の書類を掴んで電に見せた。

 

「月刀家に双子の姉妹なんて存在しないんだ」

「え?」

「カズは次男、その下は妹一人でおしまいのはずだ」

「じゃ、じゃあ、司令官さんが言ってた妹さんって……?」

 

 高峰が頭を掻く。デスクのジャックにQRSプラグを差し込んだ。電脳がネットにつながる。

 

「カズ自身も怪しくなってきたなこりゃ」

「何をするのです……?」

「月刀家について調べる。―――――手伝ってくれるかい?」

「わ、わかったのです!」

 

 電が横でQRSプラグをいじるのを見ながら高峰は蛍光灯を見上げた。

 

 

「……まったく、聞きたいことが多すぎるぞ、カズ」

 

 

 お前、いったいどこに消えた?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ、なんで13階からバンジーする羽目になるかな」

 

 振ってくるがれきから逃れるように航暉は走る。左脇に抱えた雷を下ろさないまま建物から距離を取るように走った。

 

「しれーかん! 大丈夫?」

「雷こそ無事か?」

 

 航暉はある程度距離を取ったところで雷を下ろした。空いた左手で右肩をさする。

 

「さすがにリハビリもままならない中でこれはきついな」

 

 視界の先ではどす黒い煙が立ち上がっている。

 

「こっちだ」

 

 航暉は雷の手をひいて、現場から離れるように走った。

 

「え、なんで逃げるの?」

「アレが部屋に入ってから起爆までのタイムラグがありすぎだ。まだたぶん敵がいる。……天龍の骨格を使った自走爆弾か、なんの冗談だクソ」

 

 航暉は腰に差した22口径を取り出した。

 

「こんなんじゃ屁にもならんか」

「しれーかん、警邏隊に保護してもらった方がいいんじゃない?」

「天龍の骨格情報なんて民間に転がってるはずがない。あれは軍用品だ。バックにかなり潤沢な資金源をもつ軍関係者が存在する。警邏隊が買収されてる可能性も高い。今軍にいるのは危険だ。逃げるぞ」

 

 航暉は病院着に裸足ということを気にせずに走っていく。建物の裾を縫うように走っていく。建物の間で強い向かい風が吹き抜ける。

 

「逃げるってどこに逃げるのよ!」

「いいからついて来い。来たぞ、ストーカーの登場だ」

 

 航暉がいきなり立ち止まり、雷と前後を交代する。

 

「そのまま20歩前進してそこでしゃがんで待機、いいな?」

 

 航暉はそう言うと反転、逆走を始めた。

 

「え、しれーかん!?」

 

 後から路地に飛び込んできたのは青い作業服を着た清掃員だ。その手に見えるのは拳銃。

 いつ発射されたのかわからないほどに抑制された発砲音、航暉の髪を数本散らして後ろに鉛玉が飛び抜ける。

 

「――――っせい!」

 

 小さな石を拾って航暉は全力で投げつけた。過たず額にぶつかったそれで相手はふらついた。その男の懐に一気に飛び込んだ航暉は相手の拳銃を両手掴むようにしてひねり取るとそのまま地面に引き倒す。そのまま肩関節を外してから絞め落とした。

 

「PSSモデルとは清掃員が持ってていい銃じゃねぇな」

 

 航暉は奪った銃のマガジンを引き抜いてそんなことを言った。

 PSS――――|特殊自動拳銃《Пистолет самозарядный специальный》は銃の発砲音の主な要因である発射時の燃焼ガスを薬莢の中に閉じ込める特殊なカートリッジを使う拳銃だ。弾頭も衝撃波を生み出さない亜音速(サブソニック)弾を使うという消音性にとことん気を使った特殊な実包、そんなものを使う機会なんてそうそうないし、そもそも軍や諜報機関ぐらいしか使う場所がない。

 

「雷、生きてるな?」

「え、えぇ!」

 

 マガジンを再び叩き込み、拳銃を右手に持つと雷の方を振り返った。少しばかり煤で汚れた雷の怯えたような顔を見て航暉は苦笑いを浮かべた。

 

「走れるな?」

「もちろんよ!」

 

 いい子だ、と言って航暉は走る。右肩の義手接続部にうっすらと血がにじんでるのを雷は見つけた。

 

「しれーかん……血が……」

「大丈夫、死ぬほどじゃない。とりあえず今は追っ手を巻かないと」

 

 ビルの縁を回ると、フェンスが前一面に広がっていた。軍用地の端だ。それに沿って走る。

 

「しれーかん、まさか軍用地から出る気!? それって脱走罪よ?」

「それが今は一番安全だし、緊急避難が適応されるはずだ。逃げなきゃ殺されるぞ」

 

 そう言っている間にも影が二つ飛び出してきた。

 

「全く、キリがねぇ」

 

 航暉はそう言うと雷の足を払った。0.5秒前まで雷の頭があった位置を一本の線が通過する。それに取り合わずカシャン!と遊底が稼働する音を響かせれば、相手の胸元に赤い花弁を散らし地面に引き倒す。雷は地面に叩きつけられた反動に顔を顰めながらそれを見ていた。

 

「顔を上げるなよ」

 

 航暉の声からは感情が抜け落ちていた。それが当然だというように落ち着いた声だった。

 

「しれーかん……」

 

 口の中だけでつぶやいた声は彼に届かない。雷の目の前に小さな薬莢が落ちる、熱で膨れた空薬莢は輝いてなどいなかった。そこにもう一つ薬莢が落ちてくる。

 

「移動するぞ」

 

 航暉が左手を差し出していた。右手一本で拳銃を構えて雷の方は見ていなかった。その手を取って立ち上がろうとして、雷は後方遠くに誰かが立っているのに気がついた。

 

「後ろ!」

 

 弾かれたように振り返ると同時に航暉の右肩に何かがぶち当たった。金属質な音がして病院着をめり込ませて止まる。

 

「クソっ!」

 

 航暉が銃を構えると同時

 

 

 

 

 

「――――――――Head down」

 

 

 

 

 

 メッゾソプラノの声が割り込んだ。

 とっさに雷に覆いかぶさるように伏せた航暉の真上をスローイングナイフが通過する。

 

「ヘーイ、ゲッタウェイドライバーは入用かい?」

 

 航暉が声の主を確認する、それを見てわずかに笑った。いつの間にかフェンスに大穴が……否、ホログラムで隠されていたフェンスの大穴から入ったらしい女性が笑っていた。その向こう側には大型の業務用バンが見える。

 

「今なら一人あたり5000米帝ドルだ、悪いが子供料金はない」

 

 航暉は拳銃を手にしたまま電を引き起こす。

 

「毒を喰らわば皿まで、か。行くぞ雷」

 

 雷の手をひいてフェンスの大穴を潜る。航暉はスライドドアが開かれたバンの後方に雷を押し込むと自分も飛び乗った。先ほどの女性がその後に続く。

 

「スキャンプ、出せ!」

「はいよっと」

 

 急発進したバンの扉を閉めた女性が航暉の方を見てニカッと笑った。

 

「ヤバかったな、ガトー。生きてるうちに回収できて何よりだ」

「やっぱりお前らか、ロロ、スキャンプ。張ってやがったな?」

「文句言わない、ちゃんと助けてあげたじゃん?」

「なら自走爆弾が来る前に抑えてくれよ」

 

 雷は半ばパニック状態だった。

 

「えっとー……しれーかん?」

「安心しろ、こいつらは俺の陸軍時代の同僚だ」

「戦友って言ってくれないのかい、ガトー?」

 

 運転席から野太い声がする。

 

「同僚以外の何者でもないだろ、スキャンプ?」

「えっと……ガトーって言うのは……」

「俺の昔のコードネームみたいなもんだ。目の前の女がロロ、運転席がスキャンプ……スキュラはどこだ?」

「姉様はセーフハウスで電脳戦の真っ最中。姉様のメッセージが役だったようで何より」

「いきなりB-Pとか来るから何事かと思ったぞ。もっとマシな信号はなかったのか?」

「メッセ担当はスキュラだからスキュラに言って」

 

 雷は煙を出しそうになる頭で必死に理解しようとした。

 とりあえず航暉がここではガトーと呼ばれていること。で、ロロと呼ばれた黒髪ロングで出るところが出た女性と、良く見えないが車を運転してるスキャンプと呼ばれる男性、あとここにはいないスキュラと呼ばれる女性がいること。で、全員顔見知りで陸軍関係者であること。あと、助けてくれたらしいこと。

 

「で、どこの命令だ?」

「あん?」

「今のお前らの上部組織はどこかって聞いてるんだ」

 

 航暉がそう聞くとロロがけらけら笑った。

 

「戦友を救うのに理由が必要かい?」

「必要だ。特にお前らの場合はな」

「冷たいねぇ……ま、いいよ。今回はCIROからの依頼だ」

内閣情報準備室(サイロ)? 今更何事だ?」

 

 航暉が聞き返すとロロが笑う。

 

「今国連軍がフィリピンPKF参加者を狩り出してる。特にサンセット作戦に関係した将校を中心にね」

「……スールースルタンの大量破壊兵器密造工場襲撃作戦、ねぇ」

 

 航暉の言葉に雷が首を傾げた。なにそれ?

 

「で? 今更それを掘り返してるっていうのか?」

「正確にはそれに関わってたスタッフがどんどん殺されてる感じね、もちろんあなたもそのリストに入ってるわよ。ガトー」

「そのリストやらはどこから手に入れた?」

「CIROから渡された情報だけど?」

「確度は?」

「スキュラに聞いて。実働専門の私がわかる訳ないじゃない。……それにそういうのはガトーの方が詳しんじゃない?」

 

 ロロがいじわるな笑顔を浮かべる。

 

「どうも予備青年士官教育プログラムも関わってるらしいし、ね」

「……そうか」

「案外驚かないのね?」

「予想はしてたよ。確証はなかったけどね」

 

 航暉はそう言って溜息をつく。

 

「で、どこに向かう気だ? 高速道路に乗ったっぽいが?」

 

 ロロが笑う。スキャンプの笑い声も乗った。

 

 

 

 

「旧首都、東京シティ内部、いいセーフハウスを用意してある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 合図はなかった。

 

 浜地はサイドステップで銃口を避けつつ相手の銃に取り付いた。相手の腕を押し上げながら、そのまま銃をむしり取る。部屋には2人。銃を確保しながらも相手の体を盾にする。

 

「……くっ」

 

 相手がナイフを下から突き出してくる。両手首をクロスさせて相手の腕を受け止める。軽く皮膚が刃に触れて皮一枚切れる。その一瞬の痛みの隙をついて半歩下がった相手が前蹴りを突き出してきた。体が固まっていた浜地はそれをもろに喰らってしまう。息が詰まらせながらたたらを踏んだ。苦しかったがそれよりも相手との密着状態が崩されたことの方が危険だ。撃たれる。

 

 直後銃声。減音器(サプレッサ―)なしの派手な銃声だ。

 

「――――――?」

 

 相手は減音器付きの銃を使っているはずだ。むしり取った銃の銃把でナイフ持ちのこめかみをぶん殴りつつ浜地は後ろを振り返る。相手の一人が膝をついたところだった。もう一発銃声、膝をついた相手の手首が弾け飛ぶ。

 

「浜地司令官、生きてます?」

「ふ、文月!?」

 

 叫ぶ相手の後ろに回った文月が容赦なく電脳錠を叩き込んだ。浜地にも電脳錠を投げ渡してきたので、ナイフ持ちの首筋にあてがった。

 

「ちゃんと生きてるみたいでよかったぁ。浜地司令官が死んじゃったら、皐月ちゃん泣いちゃうもん」

 

 文月は手に持ったレディスミスの回転弾倉を振り出すと空薬莢を抜き取った。スピードローダーで新しい実包を弾倉に突っ込むと再び弾倉を戻す。よどみのない慣れた動作だった。

 

「それじゃ、脱出しましょう」

「脱出って、どこに?」

「ちゃんと手配してますよぅ。うちの司令官が言ったじゃないですか、“火消しはうちでやる”って」

 

 文月はそういいながら廊下に出て、手招きした。浜地はその笑みにつられるようにして廊下に出る。

 

「……文月、君は何者だ? 笹原中佐は何者なんだ?」

 

 それを聞かれると文月は無邪気に笑った。一階に続く階段の踊り場で彼女はクルリと振り向いた。

 

 

「さぁ、私はだれでしょぉ?」

 

 

 その笑みはとても無垢で、浜地は背中に鳥肌がたっていた。

 司令部棟の正面にトラックが飛び込んでくる。浜地はとっさに拳銃を構えたがそのピックアップトラックの荷台に見知った顔があるのを見て慌てて銃口をずらした。見間違えるはずもない金髪の少女――――皐月だった。トラックの運転席の窓が開く。

 

「中佐、文月、急いで!」

 

 笹原中佐だった。先に文月に荷台に飛び乗った。それに遅れて浜地も荷台に飛び乗った。直後急発進。

 

「……もう、浜地中佐データベースに長居しすぎ。ただでさえ見張られてるってわかってるのになんで不用意に長期滞在するかなぁ」

「……そう言うあなたも監視してんでしょうが」

「援護するにはそれしかなかったわけだからね。許して頂戴な」

 

 荷台と運転席を繋ぐ窓は開いておりそこから会話をする。

 

「で、ライ麦計画(Project-R.Y.E.)に触れた感想は?」

「……あれわかっててあんたは文月たちにあんなことさせてるのか?」

「それで世界が救われるならね」

「狂ってるよ、笹原中佐」

「よく言われる。で? どうするの? この話、乗る?」

 

 軍の敷地を飛び出したピックアップトラックが曲がる。

 

「一つ教えてほしい。……俺の記憶が本当にライ麦計画を止められるのか?」

「止まるよ。間違いなくね。でも、それがいいことかどうかはわからない。でも私はそれを止めるつもり」

「……あともう一つだけ、いいか?」

「どうぞ」

 

 笹原が笑っているであろう声で先を促した。

 

「あんた、何者だ?」

「言ったはずだよ、笹原ゆうだよ。本名は知らない方がいい」

 

 そう言うとわずかに浜地の方を見た。

 

 

内閣情報準備室(CIRO)特殊諜報員(ノンオフィシャルカバー)の身の上知ったとしてもろくなことにならないからね」

 

 

 そう言うと喉で笑う笹原。

 

「とりあえずこのままマニラ市内に向かうよ。夜風は寒いかもしれないけど少し耐えてね」

 

 

 それっきり会話はなくなった、いつの間にかナイフで切ったはずの血は止まっていた。それをぼんやりと見ながら夜闇に溶ける国連海軍基地を見る。

 笹原が上機嫌に鼻歌を歌いだす。これは……故郷の空だろうか。

 その声はマニラの空に溶けて消えていった。

 

 

 

 

 




実は今回、航暉vs戦車という対戦カードを用意してたんですがさすがに大事すぎたのでやめました。後処理で絶対ばれる。

さて、第三勢力――――内閣情報準備室が動き出しました。笹原さん、あんたも何やってるんですか。

感想・意見・要望はお気軽にどうぞ。
ヨコスカ・アップサイドダウンはこれで終了、次のステップにシフトします。

それでは次回お会いしましょう。

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