シンフォギア世界にバーチャロイド(ライデン)が参戦したようです 作:とおりすがりのふに族団長
妹騒動の翌日、俺は二課で『ノイズ共生派』の事件の報告資料を閲覧していた。
「成程・・・『メオラ』君は興奮作用のある薬物を接種した状態で俺との二戦目に挑んで5体の遠隔バーチャロイドが焼かれたフィードバックと薬の副作用で病院送り(リタイア)か・・・」
「はい、記録の通り『鎧の少女』と二人がかりでで翼さんを攻撃していた『メオラ』が突然苦しみだしたんです。その直後に装甲が消えて倒れたそうです。」
発令所に居た藤尭さんが俺の感想に補足を入れてくれる。
『鎧の少女』は風鳴の絶唱のダメージを受けつつも撤退したらしいが、その前に装甲が消えた彼はそうはいかなかった。
「正直、生きてはいますが毎日うなされていてまともに受け答え出来ないらしいですよ」
資料を読み進めると現在の彼の病状が事細かに書かれている。
「投与させれてる薬物の量がエグくて言葉がでない(単純にそれぞれの効能分からないせいもあるけど)」
「それは俺達だって同じですよ。完全に短時間の間に使い潰す目的があったとしか考えられないと専門家は回答してます」
「彼から黒幕辿るのは無理になったけどテロ集団一つ潰したからまぁいいか。」
二課やライデンに助けを求めて来た連中も100%被害者って事は無い。
だから俺も二課の人間も『メオラ』君を倒すだとか裁くとかいう表現に留めて、司法取引も本件のみで別の案件で逮捕する手筈は整ってるはず。
「内通幹部20人全員が別件逮捕の運命だもんな~。」
「内容もそれぞれバラバラで悪事の見本市みたいな感じでしたからね。」
なんて話をしていたら唐突にアラートが鳴り響いた。急いで配置につく皆を大人しく隅っこで眺める。コッソリ出て行こうとしたら配置に着く前の友里さんに
「ケガ人は大人しくしてて下さい」とぶっとい釘を刺されて強制的に着席させられてしまった。
例の『鎧の少女』が現れて立花が相手をしていたが、戦闘の途中に現れた変化に発令所の人間全員の空気が変わる。
「イチイバルだとぉ!!」
発令所に弦十郎さんの声が響く。驚いてる理由は良くわからないが、モニターに聖遺物の名前が表示されているという事は元々日本政府の所有物だったのが敵に渡ってるって事か。
(。´・ω・)ん~~?
思い出したー!!!昨日何か起こるはずと思ったのこれだー-!!後、記憶が正しければボスみたいなやつが出て来たハズ(ここは曖昧)
「隼人君!君ももそんな体で出て行くつもりか!」
コッソリ出て行こうとする俺を弦十郎さん呼び止める。
「いや、あのキャット・ファイトに乱入する気は無いですけど~~ボスがもしノコノコ出て来たら、『バイナリーロータス』で●●●(自主規制)まっていいですか?」
「出来れば生かして捕えて欲しいな。『メオラ』のように直接人間を殺害した証拠のある相手ではないからな。」
oh、しまった。そういえば俺が本件のボスに抱いてる『なんか死なない敵』とか『バリア持ってる敵』って情報は弦十郎さん持ってない訳だ。
完全にやべー奴の発言をしてしまったと思い、焦ってる俺に弦十郎さんは続ける。
「それよりも、行くなら『ネフシュタンの鎧』の回収か破壊を頼みたい」
発令所がざわつく。完全聖遺物だから破壊はマズいのでは?
「『鎧』は少女の手を離れている。今が最大の好機だ。一部を回収するだけでも良い。」
「破壊の条件は?」
「再度、何かしらの方法で敵の手に『鎧』が戻りそうになった場合に限り、『鎧』への直接攻撃を許可する。」
「了解でーす。」
エレベーターから地上に出て急ぎ『ライデン』を起動する。センサーを最大領域まで稼働させて現場に急行するとちょうど同じ位置に固まってるシンフォギア奏者3人から少し離れた所に反応が一つ。
最大望遠の映像で捉えると、帽子とサングラスのせいで金髪の女性って事しか分らんが、その手にバラバラになった『ネフシュタンの鎧』を集めているようだが
「さ・せ・る・かーー-!!」
公園の木々を焼き払って『バイナリーロータス』から放たれたレーザーが「フィーネ(レッドちゃんの口の動きから推察)」の手に集まろうとしている『鎧』のパーツの一部を焼き払った・・・かに見えたが。
「すり抜けてるだとぉぉ!?」
いや、正確には焼けたそばから再生してフィーネの手に収束していてどうにも止められそうにない。
回収を終え、生身ではあり得ないジャンプをすると手に持ってた道具から光が放たれる。
一瞬、射撃武器かと思ったが光が放たれた先にはノイズ。まさかあれで自由にノイズを呼べるのか!?
シンフォギアレッドちゃん(仮)はフィーネ(仮)を追いかけて去って行くし、立花は負傷して風鳴に抱きかかえられている。
『こうなりゃザコノイズ共に八つ当たりじゃー!!』
ひとまずやり場のない怒りをノイズ共にふつける。幸い小型ばかりだったのでバズーカの垂れ流し連射であっさり全て撃破出来た。
『立花の容体はどうよ?』
「幸い、装甲は抜かれてい無いので外傷はありません。というか先生も大丈夫ですか?あんな大技使って。」
『ちょっとキツい位だから一晩寝れば大丈夫』
と言いながら装甲を解除して近くの木にもたれかかる。
いやー。ここの所、レーザー一発で仕留めてたから調子に乗ってたと言わざるを得ない。
その後、立花もメディカルチェックは初見は大きな問題は無く、風鳴も立花と俺を改めて仲間として認める発言をしていい感じの空気で解散になった。
ちっと立花の浮かない表情が気にはなったが、これも俺らが立ち入れるべき事じゃないんだろうなぁ。
~~~数日後~~~
退院して本格的な教師復帰は明日からだし、根回しが終わっているのは承知の上。
それでも関係各所への挨拶回りというのは最低限やらねばならない。
ということで朝だけ学校に顔出して、のんびりと街を歩く。
この一か月ちょいバタバタしていてプライベート無いに等しかったのでちょっとウキウキしながら歩き始めると、街に鳴り響くノイズ警報。
街の皆さんはこの一か月で慣れたものになったのか、避難自体は順調に行っているように見える。人がほぼいなくなったのを見計らって『ライデン』を起動すると、少し遠くから女性の叫び声らしき音を感知する。
「シェルターと逆方向とはマズいな」
ノイズの反応も多数あったので、慌てて急行するとその正体は小柄な女の子・・・ってシンフォギアレッドちゃん(雪音クリス)じゃねーか。
立花の予想通り、完全に孤立してノイズに追い立てられてるのかよ。
当然シンフォギアを纏って迎撃するつもりだろうが何となく嫌な予感がする。ダッシュで近づくと案の上、咽て『聖詠』に失敗する。
『トマーレ!!』
レッドちゃんの前に大き目の看板を投げてノイズの攻撃をガードする。そのまま近づいて抱き上げてグランド・ボムを投げ、隊列が乱れた所にバズーカを撃ちながら後退する。
物陰に入った所でジタバタしてたレッドちゃんを下して、『大丈夫?ここは俺に任して』と書かれた看板を彼女に見せるなり、彼女の表情に怒りが満ちたように感じる。
「任せろだと?頼んでねぇし、必要ねぇんだよ!!」
そう叫ぶと物陰から飛び出して今度こそ『聖詠』を響かせる。
久しぶりのこの感触。この瞬間、俺の中で彼女の認識が「レッド」ちゃんから「雪音クリス」に完全に書き換わった。
※ちょっと弦十郎とのやりとり違和感を感じたので修正