シンフォギア世界にバーチャロイド(ライデン)が参戦したようです   作:とおりすがりのふに族団長

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第十五話 迷い猫は仲間になった

「部下になれとは大きく出たもんだなぁ」

テーブルからクリスちゃんがゆらりと立ち上がる。目は怒りに燃えていて、さっきまでの空気との落差に隊員達も引いている。

『悪い話じゃないと思うけど。現に君は安心して休むことも食料を調達することも出来ずにノイズと戦い続けてる。ジリ貧な事くらい分かるだろ?』

「ふん。そうと分かってても私は自分のやり方でやらせて貰う。お前の世話になんかなってたまりゅか・・・ふぁれ?にゃんかもりががったにょかてめぇ~」

なんだ?いきなりクリスちゃんの呂律が怪しくなって来た。

顔も赤いし・・・ってテーブルに高級そうなチョコが置いてあるが・・・まさかウイスキーボンボンで酔ってしまったか!?

そのままフニャフニャと椅子に逆戻りしてしまうクリスちゃん。

その様子に皆が慌てふためく。

「あわてるな!アルコールもそうだが、暖まって満腹になった事で緊張の糸が切れたんだろ。医務室で休ませてやれ。」

お頭の言葉で冷静さを取り戻した隊員達がクリスちゃんを医務室へ運んでいく。

「隼人、おめーは今からお説教だ」

何時の間に距離を詰めたのかお頭が『ライデン』の姿勢を一瞬で崩して、強制的に正座させられてスーパーお説教タイムが始まる。

その後もクリスちゃんのファンになった隊員達からのお説教ラッシュが続けて開始された。ぐずん。(因果応報)

~~一時間後 医務室 ~~

お説教ラッシュを終えて、『ライデン』を解除して医務室に向かうと、何やら言い争う声が聞こえる。

「頼むよクリスちゃん!出て行くならこれを受け取ってくれぇぇ!!」

「はーなーせー!!こんなもの(現金)受け取れるかー!!」

扉をちょっと開けると割と分厚い封筒と紙袋を渡そうとしているお頭と隊員に抵抗しているクリスちゃんの姿。

お頭は左手でクリスちゃんの右手を掴んでおり、必死に振り解こうとしているが、ビクともしなくてクリスちゃんも目を白黒させている。

「大体なんで初対面の私に金なんて渡すんだ!」

「しょうがねぇだろ!俺達ぁ、さっきのお前さんが食事中に口ずさむ歌と笑顔であっという間にファンになっちまったんだよ!」

「なっちまったんです!!」

「そんなクリスちゃんが路頭に迷ってると思ったら何も手に付かねぇ!」

お!?ここは援護するべし!!

左半身だけ展開してクリスちゃんが夜風に震えてる絵を書いて医務室内に見せる。

その絵を見るや、お頭と隊員達が男泣きを始める。

「火に油注ぎに来てるんじゃねーよ!」

『急募!シンフォギア奏者』

色々待遇を書き込んだ看板をもってクリスちゃんにずずいっと近づく。

「言っとくが俺の拘束は風鳴のアクションバカでもない限り解けないぜぇぇ!!封筒受け取って逃げるか、隼人の案を飲むか。どっちかに決めてくれぇ!!」

お頭だけかとおもったら、気付けばクリスちゃんの周りには他の隊員達まで封筒を差し出してるという凄まじい絵面になってる。

『すっげ!クリスちゃんモテ期到来じゃん!?』

「こんなモテ期いるかー--!?」

壁際に追い詰められるクリスちゃんに迫る自衛隊エリート部隊と『ライデン』(どさくさに紛れて全身展開)。理不尽な2択を迫られてグルグルお目目になったクリスちゃんの選択は・・・

「フィーネとケリつけるまでだ!!それまではお前の部下として動いてやる!!それでいいだろ。これ以上は譲歩しないからな!?」

『OK』

となれば早速次の行動である。クリスちゃんを脇に抱えて医務室の窓から飛びた・・・

「ちゃんと玄関から帰れ!バカ者が!」

お頭の剛腕ラリアットで止められてしまった。

アニメの世界で特別な力持って生きてるのに、中々アニメキャラみたいなムーブは出来ないなぁと思いながら、クリスちゃんと訓練地を立ち去った。

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